蒼のマハラジャ
こんな時間に更新です。ちなみに現在午前四時。
トイレで目が覚めてついでに更新してまた寝よう。
"休暇"中、かなり夢中になって読み返した作品です。
現在絶版中で、復刊ドットコムの情報
では二年前に
再販についていい感じの事が書かれておりましたが
未だに文庫化ならず。なんでなんだ。
ちなみに古本でもおそらく手に入りにくい部類だと思います。
ブックオフには見てきた感じナシ。
ブックオフは比較的新しい作品やメジャーな作品が中心の模様。
だけど個人経営の小規模なお店だとちらほらとありましたが
全巻揃っているのは見た事がないです。
ちなみに楽天で検索してみると中古は暴利をむさぼる価格
が殆ど。
うーん。早く文庫化すればいいのになあ。
さて、前置きが長くなりましたが、あらすじは・・というと
時は第二次世界大戦直前。
イギリスのインド大使を父に持つモイラが父の赴任先のインド・
ジョドプールに母親とやってくる所から始まります。
それから一家は王宮で暮らす事になるのですが
父親と大臣の陰謀、モイラと王子シルバとの出会い、
シルバを暗殺する動きなどとスリリングに話が進みます。
やがて幾多の困難を経て、モイラは王子と婚約する事になるのですが
そこからまた大変。
軍の陰謀、他国の王子とのアレコレ(あえて濁す)、インド独立による
王国の廃止、かつてのマハラジャ(王様)たちの苦悩などなど
全10巻にこれでもかと色々な事件が起きて、気づくと夢中になって
います。
で、まず思ったのがやっぱり神坂さんといえばアジア・中近東だなって。
日本を舞台にしたものも色々と描かれてはいますが、なんとなく
ノリが違うように思えます。実にアジア等はイキイキと描かれている。
この「蒼のマハラジャ」はインドの他、エジプト、ロンドン、サウジ、
アメリカ、イタリア、フランス、スイスなどが舞台になっていますが
実にテンポ良く構成されています。
それから「アジアにいる欧米人」を描く漫画家さんといえば
やっぱり神坂さん、うまい!と思うのです。
宗教や習慣に対する疎外感や好奇心など良く表現されている。
この「蒼の~」はロレンス(ふっ)と違って完全に作者の創作
なのですが、こううまい事いくかよ・・なんて思う特上ラッキーな
シーンなんかもあったりするのですが、楽しく読めました。
読後はすっきりさわやか。
で、ジョドプールやラジャスタン、マハラジャについて興味が
出てパソコンで検索の旅に出てしまいました。
うーーーん。
いつかラジャスタンに行ってみたいぞ。
という夢くらいは見てもいっすね。ふっ。
ついでにジョドプールのマハラジャについて調べてみたら
まさに現・マハラジャ(といっても王政は廃止されてるけど)
のホームページがありました。
それによると1952生まれらしい。
作中でもモイラが王子出産したのはその位だったかと。
英語のホームページなので、殆ど写真を見る程度だけど
なかなか感慨深いものがあります。
ジョドプールのマハラジャ
マハラジャのご一家の写真もあり、ファンとしてはたまりません。
また、検索すると主に旅行代理店のHPがヒットとますが
それらに出てくる風景はどれも素敵です。
実際のシルバやジャイのお城も見られます。
かつてドイツのエーベルバッハ市に表彰されたように
ジョドプールもこの「蒼のマハラジャ」に注目するといいのにな。
非常に暴利をむさぼる価格ではありますが参考に・・。
楽天検索結果
ううーーーん・・。
アマゾン検索結果
あ、こっちはまだ良心的
復刊ドットコム
(良かったら清き一票をお願いしますだ)
Books Ranking
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9Bleach(17)
10パタリロ!(第78巻)
Last Update:June 22,2005
僕の地球~~頑張ってますなあ。
あなたがいれば/吉村明美
吉村明美さんは「麒麟館グラフィティ」の頃から注目してきた
漫画家さんなのですが、その吉村さんの最新作がコレ。
麒麟館の頃に比べるとずいぶんと線が太くなって
絵柄も濃くなってはいますが、相変わらず綺麗だし
話も読ませます。
この「あなたがいれば」はかぐや姫の生まれ変わりが主人公。
最初それだけ聞いた時は清水玲子さんの「輝夜姫」を
連想したのですが、こちらはジャンル分けするなら
ラブコメディであっちとはぜんぜん違う内容で気楽に読めます。
主人公のとり子は高飛車で人を好きになれずにいる美人の
女子大生。
そのとり子がしょっぱなから車に轢かれて死んでしまうのですから
驚きです。
魂になったとり子に近づいてきたのは三船という1200才の男前。
そのミフネに自分がかぐや姫の生まれ変わりだと聞かされ
彼はその生まれ変わりと代々会ってきたとかで
けちょんけちょんに彼女たちをこき下ろす。
とり子が恋愛出来ないのもその因縁で、このままだと
人食いババアに変身してしまうという恐ろしい真実を聞かされる。
それでそうならない為にはかぐや姫の求婚者たちの生まれ変わりの
男性たちの望みをかなえてやって、自分自身好きな人を見つけないと
いけない。
で、とり子はというと「麒麟館」の妙を思い出させる強気なキャラで
反抗はするんだけど、実際に人食いババアになった過去の生まれ変わり
の女性見てああなりたくないと渋々?ミフネの言うとおりにする
事になる。
だが、そう簡単にもいかず苦労はしますが、その過程がとても
面白いです。
で、吉村明美さんですから当然絵もうっとりする程に美しいの一言。
それに対してギャップのドえらく激しい自画像付のフリーコメントも
毎回とても楽しいです。
聞けば掲載誌ではまもなく最終回を迎えるとのこと。
とり子はどうなるんでしょうね。なかなか楽しみです。
ついでに個人的に好きなのは俳優の話。あれは泣けた。
あなたがいれば(1) あなたがいれば(2) あなたがいれば(3)
あなたがいれば(4) あなたがいれば(5) あなたがいれば(6)
あなたがいれば(7)
←2005年 05月 発行 最新刊
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そういえば生徒諸君の続編も物凄いらしい。泣
マジシャン/高階良子
もっと早くに読みたかったなあ
"休暇"中にふと古本屋さんで見つけてどんなもんなんだろうと
買ってみて・・・はまった。
もっと早く読みたかったと思った作品。
主人公は元スター的マジシャンの葵昌吾(上の長髪のおじ?さん)と
由貴(女の子)。
昌吾は由貴の同居人なんだけど血のつながりはない保護者。
というのは由貴は両親が亡くなっており、その原因は
昌吾がマジシャンである由貴の両親に贈ったマジックだという事。
それで第三者からしてみれば、その仕掛けをちゃんと使えなかった
両親の責任であり、昌吾さんにはあまり責任はないとは思うんだけど
自分のせいだと深く落ち込んだ昌吾はマジック界から引退し、
身寄りのない子供だった由貴を引き取って育ててきたのです。
そして二人で小さなマジック用品のお店を細々と営んでいるんだけど
この由貴が良く事件に巻き込まれてしまうのです。
そして難解な事件もマジックの手法で昌吾さんがなぞを解くという
一話完結型の痛快ミステリー・・ってとこでしょうか。
あまりもの艶やかさに刑事からちょくちょく協力を依頼されます。
文庫版の解説も物凄いメンバー。
主に実際にマジシャンをされている方々なんですが、一巻は
なんとあのプリンセステンコー!二巻はハンドパワーのマリック
さんだったりととても豪華です。
そして彼等が口々に作者のマジックの表現力に感嘆されている。
高階さんもしっかりとマジックについて勉強&取材したんだろうな。
事件の解決もとてもびっくりです。
まるでどの話も短編の推理小説を読んでいる気分になれる。
このページ数でよくまとめてあるなと思うのです。
そしてその事件の合間合間の昌吾さんと由貴のシーンがとても
楽しい。
他人にはクールな昌吾さんが由貴に何かと振り回される。
で、だいたい汗マークを書き込んであるシーンはどれも笑いが
出るんです。こんな姿他人が見たらどう思うんだろう。
クールでニヒルな昌吾さんがカップラーメン食べてたり
冷蔵庫に大量に冷やしているコーラを飲むという、なんかかなり
庶民的な一面も楽しい読者サービスだと思っています。
だけど毎回鮮やかに事件を解決する名探偵ぶりも
とても格好いいのです。だからこそこの落差も楽しいんだけど。
ミステリファンの方は特に機会があったら読んでみてくれい。
「マジシャン」文庫版 全13巻
ふと思った・・~吉田作品
今回吉田作品を何作か読み返していてふと思ったこと。
主人公や登場人物たちに結構共通している事があるなと
思ったこと。。
そういえば子供の頃は意識してなかったんですよね。
それは・・
母親の影がとっても薄いこと。
バナナ魚のアッシュは幼い頃に母親が逃げている。
月龍(ユーシス)は異母兄弟たちに母親を強姦されて
殺されているし。
カリフォルニア~のヒースは2才の時に両親が離婚して
母親のいない家庭で育った。(後で再開は出来たけど
そう考えると結局大きくなって再開出来なかった兄が不憫)
イーヴなんて想像を絶してしまうし。
夜叉の静は結局は代理母であり、育ての母親はいるけど
小学生の時に目の前で銃撃されて死んでいる。
凛ともなると更に悲惨な事になっているし・・。
ただイブの眠りだけはちゃんと主人公に両親がそろってはいるけど。
ま、その両親は前作の夜叉で主要な人物だったから
なんとなく納得。
そういえば吉祥天女の早夜子(だったっけ?)も両親とは
暮らしてなかったっけ・・。
なんでなんだろうとふと気になった共通点でありました。
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カリフォルニア物語/吉田秋生
吉田作品といえばバナナフィッシュから
IQ200あったり、遺伝子をいじって作られたスーパー人間、
その血を受け継ぐ、やっぱり特殊能力がある女の子・・と
リアルとは掛け離れた主人公の作品を生み出しているんだけど
(そう考えたらバナナと夜叉の間のラバーズキスは異色かも)
バナナの前の連載作である「カリフォルニア物語」は
ある意味吉田作品の中で特別なものかもしれない。
主人公は別に特別IQが高いわけでもなく、特殊能力が
あるわけでもない、ただの家出少年。
で、タイトルはカリフォルニアではあるけど、主な舞台はニューヨーク
だったりする。あくまでカリフォルニアは主人公の実家がある場所。
だから最初なぜ「ニューヨーク物語」じゃないんだろうかと
思っていました。
でも読み進めていく内に主人公にとってやっぱり家出してきたとは
いえ、このカリフォルニアという地は大きな意味があるんだと
わかった時、吉田さんってすごいなと思ったりした。
だいたいのあらすじは・・
厳格といううか頭の固い父親と、優等生の兄との生活で
すっかりグレてしまった主人公・ヒースがニューヨークに
家出してきたところから始まります。
そこにはテキサスで偶然出会った同じく家出少年のイーヴも
ちゃっかりとついてきていました。
このイーヴ、ニューヨークから夢のカリフォルニアに向けて
家出してきたのに、ヒースについて戻ってきてしまうのが可愛い。
そしてCAで知り合ったインディアンという青年のいるアパートに
身を寄せ奇妙な共同生活が始まります。
だけど特別物凄い事が起きるわけでもない。
だけど平々凡々な日常というわけでもない。
それは登場人物それぞれに悲しい事情があるから。
だから正直楽しい漫画というわけではなく、私の場合
初めて読んだ時は途方もなく憂鬱な気持ちになってしまった。
ヒースの事情・・地元で荒れていた頃にドラッグに手を出し
身も心もボロボロになってしまったこと、兄と父親への強い
劣等感とそれを隠すつもりの反抗。
イーヴの事情・・もともと知能にちょっと問題がある上、まともに
学校にも通わせて貰えなかった上に両親もなく、姉に育て
られはするけど、その姉も失踪し男娼にならざるを得なかった。
人に親切にしてもらうというのも知らず、ただタバコを一本くれた
ヒースに対して物凄く感動するのが悲しくなった。
テリー(ヒースの兄)の事情・・優等生ではあるけど、自由に
行動する弟が実は羨ましかった。
・・・などなど。一言で表現すると「暗い」
しかもその雰囲気をトーンを殆ど使わない絵柄が余計に
際立たせます。(でも個人的にトーンの少ない漫画ってすき)
最初はもう救いもない展開にかなりかなり落ち込んでしまったけど
現実ってある意味そんなもんなのかもしれない。
だからかとてもリアルに感じられ、何度も読み返してしまいたく
なる作品なのです。
ついでに私の考えた救い・・
イーヴはギャラハン先生に引き取られて、夢のカリフォルニアで
幸せに暮らして欲しかった。
でも吉田さんは情け容赦なく話を進めるのがちと悲しかった。
「カリフォルニア物語」文庫版 全4巻
- 著者: 吉田 秋生
- タイトル: カリフォルニア物語 (1)
- 著者: 吉田 秋生
- タイトル: カリフォルニア物語 (2)
- 著者: 吉田 秋生
- タイトル: カリフォルニア物語 (3)
- 著者: 吉田 秋生
- タイトル: カリフォルニア物語 (4)
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- ぼくの地球~続編、売れてますね。




