さて…



決戦・本能寺を読んでます。。
花粉の猛毒で殆ど外出できませんしね、
やはり歴史小説比率が高まるです。

この本は講談社の決戦シリーズの第三弾です。
第一弾が関ヶ原だったかな、たしか。

決戦シリーズとは本能寺とか関ヶ原とかテーマを
決めて、そのテーマで人気作家達が書き下ろす短編集
アンソロジーとか言うやつですかね。。
 
この決戦シリーズはかなりのヒット作品で、
戦国もので、いま七冊位でてます、
確かに、良く出来てるんですよね。。面白い。

ある程度、書き手は常連化してますが、
本能寺のトップバッターは巨匠・伊東潤。

織田信房のことを書いてる。
織田信房は信長五男でしたか、幼名・御坊丸の方が
有名ですかね。

信玄西上作戦の時かな、
岩村城が武田に落とされて、その時、御坊丸は
拉致されて甲斐に連れていかれる。

そこで成長して、天正八年位に信長の元に
戻る…これは武田勝頼が信長と和睦したいという
最後の足掻きとリンクしてまして、、

で、その二年後に本能寺の変で、
そこに御坊丸もいる、、史実としては、そこで
死んでます。。

で、お話としては、御坊丸は武田家で良くされてて
織田信長には深い怨みがありという設定で
話が展開します。。

主人公チョイスがすでにマニアックだし、
展開力もお見事~~、、

そもそも伊東潤は武田家モノ作品多いし、
ホント、巧いす、、

決戦シリーズ全体に通して言えますが、
ある程度、有名テーマでみんな知ってる系ですから

そのぶん、作者が技巧の限りを尽くす…というか、
やりたい放題というか、そんな魅力があるです。
やっぱりね、ヒットシリーズすね~~、、

あと、このシリーズの魅力は色々なヒトが
書いてるので…知らない作家と出会える。

自分はいまは天野純希の大ファンですが
天野純希も、このシリーズで知りました。

今回の本能寺で言えば
矢野隆という人は初めて知った。

森蘭丸を主人公にして本能寺の変の二日前位から
本能寺の変までを描く超王道設定ですが、
森蘭丸の心象風景を中心にして巧すぎ~~、

さてさて…二月も今日で最後ですね。
悪魔の花粉退散まで、あと二ヶ月弱かぁぁぁ。

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