さて…


戦国歴史小説も前ほど読みませんが、

たまたま今村翔吾の短編を図書館で借りまして…。



なかなか、オモシロイです。

ひとつの話が六~八千字位すかね。

短編というか掌編に近いのかもですかね。


東日本編ということで、

東日本の24県位の各県代表武将を取り上げる。


企画ものというのですかね。

そもそも、戦国時代に県なんて無いすもんね笑、


かなりテキトーな気も。

例えば山口県は長門と周防の二国だし~~。

日本は六十六州でしたっけ、たしか。


あまり期待せず図書館で借りましたが

そこそこオモシロイ。


取り上げてるのも、織田信長とか上杉謙信とか。

メジャーどころです。


一遍が短いですから、ひとつの出来事を取り上げると

いうか…信長だったら、永禄二年に八十人を

引き連れて、上洛した際のエピソード。


上杉謙信ですと、天正五年の手取川の戦い時に

何故、信長と戦うのかという動機を

直江兼続に語るエピソード。。


取り上げるエピソードも、みんなが知ってる

有名なものが中心…企画モノですからね。。


我が町、東京町田市のご領主筋としては北条氏政が 

取り上げられてますが、汁かけ飯の話です…トホホ。

有名な話ですよね。


なんか、カッコ悪い話なんですけどね…笑。


4代氏政が幼少期に飯に汁をかけるとき量を見誤って

一回でなく二回かけて…


父親氏康が、氏政の暗愚さを嘆き、

北条も終わりかと憂いたという、話ですけど。


そもそも、こんなのフィクションすよねぇ。

とはいえ…ちょっと氏康も細けぇ~~という気も。


それで、北条氏政なんて人気ないのでネタバレで

全部書くと…このエピソードに創作を加えてて、


その時は、氏照以下、氏政の四兄弟とかが

一緒に食べてて、オヤジもヒドい事言い過ぎると~


兄貴の敵討ちだということで、父親氏康の椀に

仕掛けをして、氏康が汁をかけたら溢れるという、


仕掛けは何重にもして、氏康も名将だから片端から

見破るのですが、最後に椀の二重底のトラップに

引っかかり、汁が溢れてしまう、、


そんなこんなで、最後に

氏康がこの前は少し言い過ぎた~~と氏政に謝る。


ホームドラマかよ~~なんか山田洋次的な~~


とはいえ、年を取ると涙腺が弱くなり、

その一方でいい話だあ~~と感動です。


小説タイトルは

汁かけ飯の戦い…上手いすね、座布団三枚~~


ともかく元ネタにアレンジ、創作を加えるという

全作構成で、全部がホームドラマじゃないです、

今川義元なんてミステリーぽいですからね。


まだ、全部、読んでないですが、

武将列伝、西日本編も図書館で予約しました笑。


■今村翔吾の代表作・感想文はコチラ


町田市の名所・薬師池は
天正年間に農民達がため池作りを氏照に願い出て、
許可されたという。

許可するだけでなく、氏照が作ってやれよ~
とも思うのですが、天正年間は氏照は
この八王子城築城で多忙なのでした。

結局、氏政も氏照も小田原落城のあと、
切腹してます…北条五代百年の終焉でしたぁ。

しかし…続・日本百名城には落選!!…無念です。