7月20日(土)13:00~
国会報告会@C.O.N
ゲスト)中野ひろまさ議員
予算委員会(平成25年04月15日)での
中野議員の動物愛護に関する質問をご紹介します。
◆中野ひろまさ議員
続きまして、ちょっと話題はかわりますけれども、動物愛護について質問をさせていただきたいというふうに思います。
私は、日本というのは、犬猫の殺処分の数が非常に多い、このように思います。いわゆる動物愛護の観点からいうと、決して先進国ではない、動物愛護の後進国なのではないかと大変残念な思いでございます。
近年、犬猫の殺処分の数というのはどんどん減少しておるわけでございますけれども、 私は、政府としては、やはり殺処分ゼロというのを最終的な目標として目指していただきたい、そのために政策を前に進めていただきたい、このように考えております。
これに関連する質問でございますけれども、現在、犬猫のいわゆる引き取り数の推移、また殺処分数の推移、これについてどうなっているのか、事実関係を環境省に伺います。
伊藤(哲)政府参考人
犬及び猫の引き取りにつきましては、動物愛護管理法に基づきまして、都道府県等が行っておるところでございます。
犬の引き取り数につきましては、現在の動物愛護管理法の前身であります動物保護管理法が制定された昭和四十九年度当初は約百十八万頭、平成十六年度は約十六万頭、平成二十三年度は約四万頭となってございます。
一方、猫の引き取り数につきましては、昭和四十九年度には約六万頭、平成十六年度には約二十四万頭、平成二十三年度には約十四万頭となってございます。殺処分数につきましては、昭和四十九年度は約六万頭、平成十六年度は約二十四万頭、平成二十三年度は約十三万頭となっている状況でございます。
ありがとうございます。近年におきまして、その殺処分数というのは大きく数は減ってきている、これ自体は非常に評価すべきことではあるというふうに思いますが、まだ二十万頭弱、犬猫合わせて十七、八万頭ぐらいかと思いますけれども、まだまだ多い、そんな状況でございます。

また、他の自治体の例を聞きましても、近年、不妊手術を行う、こうした野良猫をしっかりと世話する地域猫、こういう取り組みをしている事例も伺います。 野良猫が繁殖しないような不妊手術をやっていく、あるいは世話をしていく、こういう対策というものを国としてもしっかり支援していく必要があるのではないかと考えますけれども、環境省の見解を副大臣に伺いたいと思います。
田中副大臣
中野先生の地元の尼崎市が先進的な取り組みをしておられることに大変敬意を表しておるところでございます。私の地元の川崎市でも、実は、去勢、不妊今、野良猫の方も対象にしておりまして、年間二百万ぐらいの予算でございますけれども、執行させていただいておるところでございます。
今御指摘ありましたように、昨年の九月に動物愛護管理法が改正されまして、現在、その趣旨を踏まえ、動物愛護管理基本指針の見直しに着手をさせていただきました。
自治体による猫の引き取り数を削減するためには、やはり住民の合意を前提とした地域猫活動等も非常に重要だと思っております。住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン等を作成いたしまして、地域猫活動を一つの有効対策として提示しておるところでございます。
議員の御指摘のとおり、地域猫活動などを含めた猫の引き取り数の削減方策を、八月に告示を予定している基本指針に盛り込むことについても、中央環境審議会で御審議をいただいております。
今後も自治体と協力の上、引き取り数及び殺処分の削減に努めてまいりたいと思います。すぐにというわけにはいかないと思いますが、先生の御指摘のとおり、 先進国として、レベルの高い国家として、やはり幾ら野良猫でも野良犬でも殺処分をしないという方向に努力をしていかなければならない、当然だと思っております。
田中副大臣の大変力強いお言葉をいただきまして、ありがとうございます。副大臣の御地元でもこうした取り組みをされているということで、やはり自治体が先進的なところでしっかりと今やっている。やはり国としてもこういう取り組みをもっといろいろなところに広げていかないといけない。 最終的には犬猫の殺処分はゼロにする、こういう高い目標を政府としても掲げしっかりとこれを応援してまいりたい、こういう決意でごさいますので、どうか今後ともよろしくお願い申し上げます。
平成25年04月15日予算委員会第六分科会