小布施陣屋(信濃国・長野県上高井郡) | おしろまなぶ の お城を学ぼう

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訪問したお城について書いていきます。

今回は、現在の長野県上高井郡小布施町にあった小布施陣屋です。



小布施陣屋跡へは、小布施駅から徒歩10分くらいで行くことができます。


小布施駅。
長野電鉄の長野線が乗り入れています。


小布施陣屋跡への入口。
塀と塀に挟まれた通路を通っていきます。


小布施陣屋跡の標柱と祠(稲荷社)があります。

小布施陣屋は1701年(元禄14年)に置かれ、代官の市川孫右衛門は天領であった小布施の年貢の徴収や刑事・民事の裁判にあたりました。


小布施陣屋跡には竹風堂小布施本店や日本のあかり博物館、中野土びな館などの施設やその駐車場があります。

1715年(正徳5年)、小布施陣屋は中野陣屋と統合される形で廃されました。


小布施堂正門。
宝暦年間(1751~1764年)に豪商ながら家老待遇を受けていた市村作左衛門が建てたとされる門です。
小布施堂は明治時代に創業した栗菓子店で、1755年(宝暦5年)に創業した枡一市村酒造場とともに市村家が経営しています。
小布施堂と枡一市村酒造場の代表を務める市村次夫氏は、1982年(昭和57年)から始めた「町並み修景事業」で小布施町の観光地化に尽力しました。
詳しくは↓↓
https://www.projectdesign.jp/201504/pn-nagano/002054.php


小布施堂本店。
私はこちらの栗羊羹が大好きで、時々無性に食べたくなります。
以前は千葉駅前の三越とかでも売ってたのですが、三越が閉店してからはなかなか見つけられず・・・。
せっかく小布施まで来ましたので、もちろん栗羊羹を買いました。
小布施堂のHPは↓↓
https://obusedo.com/


モンブラン(600円)。
小布施堂本店の裏手にある傘風楼(さんぷうろう)で購入しました。
滅茶苦茶美味しかったです。


北斎館。
葛飾北斎は1842年(天保13年)、数え年で83歳の頃に小布施に移住します。
地元の豪商・高井鴻山(本名:市村健)は碧漪軒というアトリエを建てて北斎を厚遇し、北斎に入門します。
北斎は小布施で「八方睨み鳳凰図」などの大作を完成させました。
北斎館のHPは↓↓
https://hokusai-kan.com/


高井鴻山記念館。
江戸時代後期の小布施の豪商・高井鴻山は、佐久間象山や葛飾北斎といった江戸時代の思想家や文化人と幅広い交流がありました。
高井鴻山が残した書画などを展示しています。
高井鴻山記念館については↓↓
https://www.town.obuse.nagano.jp/site/takaikouzan/


ながでん電車の広場。
小布施駅構内に2012年(平成24年)まで特急列車として走っていた2000系D編成の車両が展示されています。

小布施陣屋の遺構は、陣屋が15年間しか存在しなかったこともあり、全くといっていいほど残っていませんでした。
そのため観光地としての小布施町の紹介みたいになってしまいましたが、この町の雰囲気はとても素晴らしいと思いますし、ぜひこの景観を維持していってほしいなと思いました。

では、この辺で。


御城学。