浮気城(近江国・滋賀県守山市) | おしろまなぶ の お城を学ぼう

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訪問したお城について書いていきます。

いよいよ確定申告の時期ですね。
私も準備をしている段階ですが始めちゃえば割とすぐ終わる方なので、楽といえば楽ですが。

今回は、現在の滋賀県守山市にあった城、浮気(ふけ)城です。
決して「うわき」ではありません。
浮気というか不倫というか、そういったことをしそうになかった、といわれていた人が話題になっていますが・・・(汗)



浮気城跡は現在、住吉神社の境内となっていて、守山駅東口から徒歩10分くらいで行くことができます。


守山駅東口。
JR西日本の琵琶湖線(京都線、北陸本線直通含む)が乗り入れています。
新快速が停車する守山市の中心駅です。
守山市といえば、一時明るい廃墟として有名だった商業施設ピエリ守山が有名ですね。
京都・大阪方面への通勤圏内ということで近年人口増加が著しく、人口も8万人を突破しています。


住吉神社。
739(天平11)年に物部玉岡宿禰道足が住吉三神を祀って創建したといわれています。
滋賀県選択無形民俗文化財として火まつりが1月の第2土曜日におこなわれています。

浮気城の築城時期は不明ですが、鎌倉幕府の執権・北条氏の一族である浮気時房によって築かれたとされています。


住吉神社本殿。
1220年(承久2年)に浮気定勝が本殿を再建し、1639年(寛永16年)にも再建されたとされています。
詳しくは↓↓
https://www.moriyamayamamori.jp/spot/833

浮気氏は後醍醐天皇や六角氏に仕え、1570年(元亀元年)の野洲河原の戦いで六角義賢らについて敗れます。


土塁跡。
結構立派な土塁が神社の周辺にみられます。
しかし、ロープが張られていて、立入禁止になっています。残念。

六角氏が没落すると、浮気氏は織田信長や豊臣秀吉に仕え、同年の石山本願寺との戦いの際には信長側の拠点の1つとして用いられたようです。


空堀跡。
かなり浅くなっているとは思いますが、なかなかの規模の空堀だったのではないかと思われます。
しかし、こちらも立入禁止です。本当に残念です。

最大の見所である土塁跡と空堀跡に入れず、ロープの外から眺めるだけなのがツラいところですが、何もないよりはいいですね。

では、この辺で。


御城学。