西袋陣屋(武蔵国・埼玉県八潮市) | おしろまなぶ の お城を学ぼう

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今回は、現在の埼玉県八潮市にあった西袋(にしぶくろ)陣屋です。



西袋陣屋跡は現在、西袋陣屋公園となっており、草加駅東口から東武バスで手代町南バス停で下車後、徒歩5分程度で行くことができます。


草加駅東口。
八潮市の隣の市である草加市にある駅です。
東武鉄道のスカイツリーライン(伊勢崎線、日光線、東急田園都市線、東京メトロの半蔵門線、日比谷線直通含む)が乗り入れています。
急行から普通列車まで、全ての列車が停車する草加市を代表する駅です。


西袋陣屋公園の入口。

西袋陣屋は、伊奈忠次の家臣・興津良次が陣屋を構えたのが始まりとされています。


公園内はこんな感じです。
遊具があったりして、ごく普通の公園です。
保育園児(幼稚園児?)が遊びに来ていました。


土塁跡(?)。
普通の公園にはあまり見られない盛り土があります。
きっと土塁跡なんだろうと思います。


堀跡。
ひび割れたボロボロの案内板によると、水堀だったようです。
現在は埋められていますが、他より低くなっているところに堀跡の面影を見ることができます。


土塁跡(?)。
園児たちが登ったり下りたりして遊んでいる盛り土、公園の隅にあることから、やはり土塁跡だったのではないかと推測されます。

興津良次は後北条氏の家臣とも言われており、中世の居館跡だった可能性もあります。


堀跡。
一部の堀跡はこのように側溝のような形となって残されています。

興津氏はその後、曽根氏を名乗って幕臣として江戸に移り、代わってこの地の名主・小澤氏の屋敷となりました。


祠の乗った盛り土。
公園の裏手みたいな場所にあるのですが、土塁だったのか櫓台だったのか分かりませんが、祠があってそれらしき雰囲気を醸し出しています。



手打らーめん珍来 草加駅前店。
総本店直営4店のうちの1つ、草加駅前店でお昼を頂きました。
珍来のHPは↓↓
http://www.chinrai.co.jp/index.html


創業らーめん(500円)と餃子(350円)。
かなりの太麺ですが、結構あっさりめな味で、私にはちょうどいいかなと思います。
ゆで卵がもれなくもらえますので、そのまま食べるもよし、らーめんに入れるもよしですね。



国指定名勝 おくのほそ道の風景地 草加松原。
草加駅のお隣、獨協大学前<草加松原>駅東口から徒歩5~10分程のところにあります。
2014年(平成26年)に「おくのほそ道の風景地」として国指定の名勝となっていますが、松尾芭蕉と弟子の曽良が訪れて「奥の細道」に記した12県25か所の1つです。


百代橋。
奥の細道の冒頭「月日は百代の過客にして」から命名された歩道橋で、和風な雰囲気のある歩道橋です。


橋名由来の石碑。
「月日は百代の過客にして、行かふ年もまた旅人なり」と刻まれています。

陣屋跡としては小さな公園しか残っていなくて、遺構らしい遺構は少しだけですが、まあ何もないよりはよかったかなと思います。

では。


御城学。