船岡城(陸奥国・宮城県柴田郡) | おしろまなぶ の お城を学ぼう

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訪問したお城について書いていきます。


乙女のトキメキブログで1年後の自分へ手紙を書こう!爆  笑

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1年後の自分に手紙・・・。

元気でいるか?子供や妻と仲良く過ごしているか?仕事はうまくいっているか?
いろいろ聞きたいことはありますけども、やっぱりこの3つが重要なんじゃないでしょうか。
元気で働いて、家庭が円満ならそれでOKだと思いますし、日々それを心掛けていければいいんじゃないかと思いますよ。

ねえ、1年後の自分さん。


さて今回は、現在の宮城県柴田郡柴田町にあった城、船岡城です。



船岡城跡は現在、船岡城址公園となっていて、船岡駅から徒歩15分ほどで行くことができます。


船岡駅。
JR東日本の東北本線が乗り入れています。
城郭風な駅舎が特徴的ですね。
仙台大学の最寄り駅でもあり、学生が多く利用しています。
仙台大学って、仙台市にあるんじゃないんですね。


私は今回、この階段から登っていきました。
船岡城址公園については↓↓
http://www.skbk.or.jp/spot/view/funaokajyoshi.html


みだれ坂。
大手門跡から三の丸跡へとつながる坂道です。途中で「く」の字に折れ曲がっているため、みだれ坂というのだそうです。
ただ、この坂を登りきるのは草木が生い茂っていてできないようなので、別の道を行きます。


腰曲輪的なスペースには健康遊具があります。

船岡城は鎌倉時代初期に芝田次郎が築いた城が始まりとされ、芝田次郎は源頼家の命を受けた宮城四郎によって攻め滅ぼされます。


三の丸跡。
ここには1681年(元禄7年)に柴田宗僚によって屋敷が建てられ、明治まで居屋敷としたそうです。


城中井戸。
三の丸の屋敷内で使われていたとされる井戸です。

16世紀初め、伊達氏の家臣・四保定朝が居城とし、定朝の子・宗義の時に柴田氏を名乗ります。


三の丸の奥の方に少し低くなったスペースがあり、そこには遊具があります。

1593年(文禄2年)、柴田氏に代わって屋代景頼が入城し、1617年(元和3年)に原田宗資が入ります。


模擬門。
船岡城址公園の入口に当たる場所にありますが、私が登ってきた道からは門の反対側に出てしまいました(汗)


スロープカーのりば。
山頂の本丸や二の丸に行くには、スロープカーに乗ると楽です。
ただ、土日やイベント開催時にしか運行されていませんので、注意が必要です。
運行予定表は↓↓
http://www.skbk.or.jp/information/post-78.html


二の丸跡。
原田宗輔が城主を務めていた際には、ここに屋敷を設けて政務を執っていたとされていますが、寛文事件の後に取り壊されたようです。

1671年(寛文11年)、宗資の子・原田宗輔が大老・酒井忠清宅で伊達宗重を斬殺、柴田朝意とは斬り合いの末に死去します(寛文事件)。
この結果、原田氏は改易となり、1681年(天和元年)に柴田朝意の子・宗意の居城となります。


絹引の井戸。
芝田氏が居館としていた1190年(文治6年、建久元年)頃、井戸を掘ったところ水は涸れることなく、ひとりでに絹も出てきたことから、ある者が絹を馬の尾に結び付けて引き出したところ、途中で蛇が現れ、以後は絹が出てくることはなくなったといいます。
それ以来、絹引の井戸というのだそうで、原田宗輔の頃には城中井戸として用いられました。


原田宗輔供養塔(右)と柴田朝意供養塔(左)。
寛文事件の際に斬りあった2人の供養塔が並んで設置されています。


本丸跡。
何だか、後ろに白く巨大な何かが見えますね。

その後、柴田氏が1694年(元禄7年)に三の丸に築いた居館で代々政務を執り、明治を迎えます。


本丸跡からの眺め。
柴田町の街並みがよく見えます。


船岡平和観音像。
柴田町出身の野口徳三郎が亡妻シズ夫人の冥福と世の平和と安全の願いを込め、1975年(昭和50年)に私財を投で建立しました。
以前は胎内に入ることができたのですが、2011年(平成23年)の東日本大震災以後は入ることができません。


船岡城址公園のモミ。
船岡城は1970年(昭和45年)のNHK大河ドラマ「樅ノ木は残った」の舞台の1つにもなっています。


文学碑。
NHK大河ドラマの原作にもなった小説「樅ノ木は残った」を書いた山本周五郎を讃えて、1970年(昭和45年)に船岡城址公園のモミの木の下に設置されました。
寛文事件において悪役とされてきた原田宗輔を主人公にして、新たな解釈を加えた山本周五郎の代表作の1つですね。

あまり遺構らしき遺構は見られなかったのが残念でした。
では、この辺で。


御城学。