高幡城(武蔵国・東京都日野市) | おしろまなぶ の お城を学ぼう

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訪問したお城について書いていきます。

はやいもので、もう8月ですね。

先月は娘と嫁さんがヘルパンギーナに相次いで感染して大変でした(汗)
娘の食べ残したプリンを食べて感染する母親・・・。そらうつるでしょ(笑)
ところで、ヘルパンギーナってサッカー選手にいそうな名前ですよね。

さて今回は、現在の東京都日野市にあった城、高幡(たかはた)城です。

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高幡城跡は、高幡不動尊金剛寺の裏山である不動ヶ丘にあり、高幡不動駅南口から徒歩10分程度で行くことができます。

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高幡不動駅南口。
京王電鉄の京王線と動物園線、多摩都市モノレールの多摩モノレール線が乗り入れています。
京王電鉄の特急や急行などすべての営業列車が停車する主要駅だけあって、駅舎がとても立派ですね。

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仁王門。
国の重要文化財となっています。
一見、この門をくぐって境内に入るのかと思いましたが、左横の通路から入ります(笑)

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土方歳三像。
新撰組副長として知らない人いないくらいの超有名人ですね。
高幡不動は土方家の菩提寺となっていて、命日に近い5月の第2週の土日に新撰組まつりが開催されます。
ひの新撰組まつりについては↓↓
http://makoto.shinsenhino.com/archives/fes/
ひの新撰組まつり、行きたかったなぁ。さくらゆきさんのライブ聞きたかったです。

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玉南鉄道碑。
1925年(大正14年)に玉南電気鉄道の高幡駅(現・高幡不動駅)が開業しましたが、その経緯と開業に尽力した人々の名前が記されています。
玉南電気鉄道は翌1926年(昭和元年)に京王電気軌道に合併され、1944年(昭和19年)には東京急行電鉄に併合されました。
第二次大戦後の1948年(昭和23年)に京王帝都電鉄(現・京王電鉄)が分離され、京王線となりました。

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不動堂。
国の重要文化財に指定されています。
元は山中に建立されましたが、1335年(建武2年)の暴風雨により倒壊したため1342年(康永元年)に現在地に移築されたのだそうです。

高幡不動尊金剛寺のHPは↓↓
http://www.takahatafudoson.or.jp/

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五重塔。
高くて立派ですね。

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奥殿。
奥殿の中には国の重要文化財となっている丈六不動三尊像など多くの文化財が収蔵・展示されていて、内部を見学することもできます(有料)。

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山門。

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大日堂。
高幡山の総本堂で、新撰組の近藤勇・土方歳三の位牌などが収めされています。

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お鼻井戸。
1335年(建武2年)の暴風雨で不動堂が倒壊した際に不動尊像が落ちて、鼻をついた場所といわれています。

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ここから城跡へ向かって行きます。

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こんな感じでハイキングコースになっています。
八十八ヵ所巡りというもののコースにもなっています。

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二の丸虎口跡。
撮影している場所は二の丸と三の丸の間の空堀跡にあたりますが、すっかり通路と化しています。

高幡城は、高幡氏が居城としていたといわれていますが、いつ築城されたかなど分かっていません。

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二の丸跡。
細長い平地が続いています。
いかにも曲輪跡ってかんじて、いい感じです。

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土橋跡(?)。
二の丸と本丸の間にあります。
どことなく土橋っぽかったので載せてみました。

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本丸跡。
周囲に土塁があるわけでもなく、一番高いところにあるという程度の簡素な郭です。
そんなに大きな建物を建てられるような広さはないので、物見櫓くらいしかなかったのかもしれません。

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本丸跡からの眺め。
大規模マンションがたくさん見えます。

1455年(享徳4年)に鎌倉公方・足利成氏と、関東管領・山内上杉氏、扇谷上杉氏の連合軍が争った立河原の戦いで敗れた上杉憲秋が高幡不動に逃れて自害していることから、この頃には高幡城もあった可能性があります。

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高幡城本丸址の案内板。
本丸の斜面に置かれていました。
本当はどこかに立ててあったはず・・・。
朽ち果てて落っこちてる感がスゴイです(汗)

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馬場跡。
何もない平地です。
近くで新しい墓地を造成したらしく、申込み受付中だそうです。

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物見台。
現在のハイキングコースでは物見台とされていますが、当時も物見台だったのかどうかは分かりません。

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物見台からの景色。
こちらは一軒家がたくさん見えます。
マンションエリアと一軒家エリアが混在してるんですね。

城跡というより高幡不動尊のブログになった感じもありますが、この辺で終わります。
では。


御城学。