根木内城(下総国・千葉県松戸市) | おしろまなぶ の お城を学ぼう

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今回は、現在の千葉県松戸市にあった城、根木内城です。

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根木内(ねぎうち)城跡は、一部が根木内歴史公園として整備されていて、北小金駅南口から徒歩15分ほどで行くことができます。
また、北小金駅前のバス停から松戸新京成バスに乗って、根木内バス停で下車するとすぐです。

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北小金駅南口。
JR東日本の常磐線(東京メトロ千代田線、小田急小田原線直通含む)が乗り入れています。
常磐線の各駅停車のみが停車し、快速は停車しません。

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根木内歴史公園城址口。
ここから公園内へと進んでいきます。

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土橋。
奥に虎口が見えます。
左右に土塁があって、いい感じですね。

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根木内城跡の標柱。
土橋の脇に、ひっそりとあります。

根木内城は、1462年(寛正3年)に千葉氏の一族または千葉氏の家老・原氏の一族とされる高城胤忠によって築城されたとされています。

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空堀。
土橋の左右には、このような広大な空堀があります。
今は住宅地となっている個所には畝堀や障子堀もあったようです。

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土塁。
高くそびえ立つ土塁がとても素晴らしいです。
国道6号線(水戸街道)によって消滅した個所には櫓台があったようです。
何か、見どころがかなり失われてしまっているのが残念ですね。

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郭跡。
唯一残されているこちらの郭も、半分近くが国道や宅地となって失われています。

1537年(天文6年)、胤忠の子・胤吉が小金城を築城して本拠を移したことから廃城となりました。

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空堀跡。
かつては底が尖った薬研堀だったようですが、だいぶ埋まっちゃってますね。

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腰曲輪っぽい感じの地形になっていますが、違うかもしれません。

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郭跡を見上げると、その土塁の高さに圧倒されます。

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湿地帯。
先程の腰曲輪っぽいところからすぐのところにあります。
往時は湿地に覆われた城だったのでしょうね。

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しもだばし。
湿地帯に隣接して流れる上富士川を渡る橋が架けられていますが、住宅街へ出るための通路とつながっています。

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橋から見た上富士川。
川や湿地に守られた水城だったのでしょうか。


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この地には小金宿という宿場町だったようで、このような表示がいくつか見られます。
雨が強まってじっくりと見る余裕がなくなってしまったのが残念ですが、一応交差点越しに1つだけ撮影しておきました(汗)


国道6号線(水戸街道)や住宅地と化している部分も多いですが、それでも残っている土塁や空堀は素晴らしかったです。

では、この辺で。


御城学。