今回は「お台場」と広く呼ばれている、現在の東京都港区にあった品川台場をご紹介します。
厳密には城とはいえないのですが、城の本などにも掲載されていますので・・・。
現在、品川台場は第三台場が台場公園として公開されており、お台場海浜公園駅から徒歩12分くらいのところにあります。
お台場海浜公園駅。
東京臨海新交通臨海線(ゆりかもめ)が乗り入れています。
ゆりかもめは新橋~豊洲を結ぶ無人自動運転の新交通システムです。
お台場海浜公園から見た台場公園。
後ろに見えるのはレインボーブリッジです。
以前、警官が「レインボーブリッジは封鎖されているんですよ」と説明しているのを聞いたことがあるのですが、「通行止め」ではなく「封鎖」と表現するのは、某ドラマ・映画の影響でしょうかw
砲台跡。
この砲台跡は江戸時代のものではなく、後から設置したものです。
復元(模擬?)砲台跡とでもいいましょうか・・・
1853年(嘉永6年)にペリーが浦賀に来航して幕府に開国を要求すると、脅威を感じた幕府は江川英龍に命じて品川沖に洋式の海上砲台を造らせました。
かまど場。
これも江戸時代のものではありません。復元(模擬?)かまど場です。
1年3か月の間に6基の台場が造営され、2基が造営中でしたが未完成のまま終わりました。
陣屋跡。
残っているのは礎石でしょうか?
当初計画では11基を海上に造営する予定でしたが、財政難や日米和親条約締結によって開国へ舵を切ったことなどの理由で、工事は中止となりました。
弾薬庫跡。
現存する台場は第三台場と第六台場のみで、残りは天王洲や品川埠頭といった埋立地に埋没したり、撤去されたりしています。
こちらも弾薬庫跡。
品川台場の碑。
後ろからですみませんw
前からはレインボーブリッジから撮るしかないので・・・
船着き場跡の桟橋。
第六台場。
現在は上陸することはできません。
お台場といえば、フジテレビ(?)。
幕末の情緒あふれる台場公園の近くにはビルが立ち並んでいるという・・・
ちなみに、「お台場」という呼称は、台場が幕府の施設であるため、敬意を払って「御台場」と呼んだことが由来とのことです。
では、この辺で。
御城学。