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It's a Beautiful World!

夜が明けたら/CastingAroundドラムヒロヤユウコの日々のお話です

白川郷をあとにし、イチバン近くの街、岐阜県高山市にやってきました。

飛騨高山は人気の観光地、ちいさな街ですが、人でいっぱいです。

高山にはネットカフェなど仮眠できるところはないのでゲストハウスか安宿に泊まろうと思っていましたが、見事にどこも空室なし。
それどころか普通のホテルも民宿も空室なしです。
ネットで調べても、駅周辺を歩き回ってビジネスホテルに直接聞いても、観光案内所に調べてもらってもダメ。
一軒だけ離れた場所に素泊まり8000円があると言われましたが、さすがに高すぎです。
貧乏旅行ですから。

野宿も覚悟しつつ、最後駅前のちょっと高そうなホテルに聞いてみると、喫煙室があと1室、7300円で残ってますといわれ、泣く泣く決断しました。

仕方ないです。
ハイシーズンの人気観光地を舐めてたわたしが悪いです。
もっと事前に準備して五箇山に泊まればよかったな。
予約をしちゃうとある程度旅程が制限されるんで普段はほとんどしないのですが、やっぱりこんなこともありますね。
さすがにもう野宿もあれなんで、諦めて値段分ふかふかベッドで寝ます。

かなり疲れていたので、夜は少しだけ高山の街を散歩しました。

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高山ラーメン!

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美味しかったけどこれはラーメンではなく中華そばですね。
替え玉ないとお腹空きます。

あたり一帯は飛騨牛焼肉のいい匂いが立ち込めていましたが、ひとりだし予算ないしでこちらも諦めました。

コンビニでパンを買って食べてはやめにベッドに潜りました。

今夜泊まるところがない、というのも今まで何度かあっていろんな切り抜け方をしてきましたが、高いところに泊まるという選択はなんだか大人になったみたいで寂しいですね。
なんて思ったのも一瞬、ふかふかベッドであっという間に眠りに落ちたのでした。

3日目、城端をお散歩したあとはいよいよ、今回イチバン行きたかった場所、世界遺産の合掌作り集落五箇山、白川郷に向かいました。

公共交通機関は富山の高岡~五箇山~白川郷~岐阜の高山間を1日4便走っているバスのみ。
本当はあと何便か予約制の高速バスもあるそうなんですが、すでに満席だったのでこのローカルバスでめぐることにしました。

城端からバスに乗っていたのはわたしを含め5人くらい。
夏休みなのでもっと混んでいるかと思いますが意外と少なかったです。

まずは、富山県の世界遺産、五箇山の相倉集落に到着しました。
バスを降りて歩くこと5分。
山間には想像通りの素晴らしい景色が広がっていました。

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夏の陽射しの下、涼しい風に揺れるみずみずしい緑、色鮮やかな花、蝉の声。
静かな集落、穏やかな暮らし。
美しい日本の原風景。

何もかもが美しくて素晴らしい場所で感動しました。
集落をゆっくり散歩し、合掌作りをそのまま利用した民俗館を見学し、展望台にのぼり約2時間があっと言う間に過ぎました。

ふたたびバスに乗り、次は五箇山の菅沼集落へ。
こちらはもっと規模がちいさく、バスを降りたのはわたしだけでした。

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世界遺産とはいえ、合掌作りの家では今も普通に生活されているのですね。
洗濯物が干してあったり、目の前の川でやかんのお茶が冷やしてあったり、それがまたたまらなくよかったです。

穏やかな風が過ぎていく中、静かな夏に座っているといつかの夏休みを懐かしく思い出します。
クーラーもつけず、網戸の内側、畳のうえでお昼寝していた幼い頃の夏休みを。

そして動けばこんなにごはんがおいしいということも思い出しました!

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岩魚塩焼き定食。
どんな高級ランチもかなわないおいしさでした!

ちいさい集落なので時間があまると聞いていたのですが、全然まだまだいたいと思うくらい素晴らしい場所でした。
次回は泊まりできて夜星をみたいです。

ふたたびバスに乗り込んでつぎは有名な白川郷へ。

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白川郷へ近づくとあたり一帯はすごい渋滞でバスは全然進まなくなりました。
五箇山とはえらい違いです。
ここまでとは思いませんでした、さすが有名な世界遺産ですね。

バスが遅れ、ただでさえ短かい滞在時間が大幅に減ってしまったので駆け足でみて回りました。

イチバン見たかったのがこれ、展望台からの眺めです。

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さすが、これは素晴らしい眺めでした。
深い緑の山に囲まれた集落。
はるか昔に、ここで暮らしていくために作り上げた生活のカタチがこんなに美しいなんて。
人間も自然の一部だったんだね、そうして生きてきたんだね。

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ふもとに降りてくるとすごい人で、完全に観光地でした。

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湯布院なんかもそうですが、お土産やさんやおしゃれなカフェが立ち並ぶ様はやっぱり少し残念ですね。
守っていくためには必要な観光地ジレンマかな。

あまり時間もなかったので一軒だけ、和田家という内部を公開されている家を見学しました。

ここでもらったパンフレットの言葉にわたしはとても感動しました。

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一言一句素晴らしく、今の気持ちそのものでした。
30回くらい読み返しました。

この気持ちはなんだろうと思っていました。
それを教えられた気がします。

郷愁や感傷だけじゃない、この景色に焦がれる心は。
わたしもまた心に故郷を抱いているんだね。

1時間ほどでバスの時間になったので、名残り惜しいながらも白川郷をあとにしました。
でも、五箇山に時間を割いたのは正解でした。
ホントに素晴らしくて感動したし、改めて日本の美しさを知ることができました。

でもきっと、それはこの世界遺産という特別な場所にだけあるものじゃないはずだね。
きっと、いつだって手を伸ばせば届く場所にあるんだよね。

わたしもいつか、この風景の未来に帰りたいです。
そんな風に生きて、音楽してたいです。

この旅イチバンのハイライト。

長くなるので小分けにして書きます。


3日目は朝はやく高岡を出発し、城端(じょうはな)線で城端という町を目指しました。


今日もいい天気です。


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城端線はひっそりとしたローカル線で、とてもステキでした。


高校生や地元のかた、わずかな乗客を乗せて田園風景の中を静かに走っていきます。


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心魅かれる景色の中を走り1時間で城端につきました。

駅もひっそりとした田舎の駅でとてもステキです。



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ここから次の目的地を目指すためにバスに乗るのですが、1時間ほど時間があったので城端を歩いてみました。


実はここ城端は、アニメ好きな方ならきっとご存知だと思いますが、あのP.A.Worksがある町なのです。

P.A.Worksは都心ではなく地方にあるめずらしいアニメ制作会社で、新しい会社なのですが、なかなかいつもすばらしい作品を送り出されいます。


そのP.A.Worksのデビュー作のアニメの舞台がここ城端なのです。



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駅には訪れたファンのためのノートもありました。


このアニメが放送された頃、わたしは黒川温泉で働いていました。

ちょうど自分の状況もあって、このアニメのエンディングには至極納得できなかったことを思い出します。

透明感があり、この町を描いたという絵も美しく、ストーリーのとてもおもしろかったのですが、個人的に息苦しくなるほど納得できなかったです。

いや、でも現実的にはそうなるのです。

それはよくわかっているのです。


町はとても静かできれいないいところでした。

ホントに穏やかで美しい古きよき時代を思わせるような情緒あふれる雰囲気です。


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写真がデジカメのほうにあるので載せれるものが少なかったのですが、こんな何気ない懐かしい景色に心ひかれるものですね。


ちなみに町おこしのポスターなんかも全部P.A.Works作品でした。

都心ではなく地方にいても、世界に発信できる素晴らしい作品を作れるとは、とてもよい時代になりましたね。



町を歩いていると、アニメのことを思い出しつつ、自分がふるさとで過ごした日々を思い出しました。

家と学校とほんのちょっとお出かけする市内が世界のすべてだったけど、その中で毎日いろんなことがありました。

その中でちいさなことに必死になってがんばったり、大きな夢を見たり、ささやかで大事件な恋をしたり。

ちっぽけだったはずなのに、大きくて、それが世界のすべてで。

大人になって世界は大きくなって、わたしは自由になったけど、ホントはぜんぜん自由じゃないのかもしれません。

制限されていたあの世界でこそ、わたしの心は果てしなく自由だったのかもしれません。


嘆いているのではなく、あの頃はとても素晴らしい時代だったのかもしれないなぁと思ったのです。

自分だけの物語がたくさんあった短いけどかけがえのない時代をこうしてたまには思い出してあげたいです。


まだまだ、本題入る前の朝の2時間だったのですが、なんだかいろんなことがありました。

帰ったらもう一度アニメ見直してみようかな!

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京都からは初めての路線、湖西線に乗りましたが、この眺めが素晴らしかったです。

琵琶湖沿いから田園風景へ。

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乗客もまばらで静かに揺られる車窓には穏やかで美しい日本の夏景色が流れていきます。

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熱をまとう風に揺れる真夏の緑、青い空。
初めて見たのに懐かしい町並み、日々の一コマ。

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そしてまた思い出すんです。
何者でもないわたし。
いつだって叶うことのない世界。
それでもたどり着くことのない場所に焦がれる心。

そうしてどうしようもなくひとりである痛みを知ることは、たぶんきっと間違いなく正しいと思うのです。


電車は敦賀、福井、と福井県を抜け、石川県に入り金沢を過ぎ、富山県の高岡にたどり着きました。

大きな街といっても防府くらいで、ちょっとせつないくらい寂れてる一角もありますが、この先も考え、ここで一泊することにしました。

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ネットカフェもスーパー銭湯もないので諦めてビジネスホテルへ。
疲れていたし、ゆっくり休もう。

ひとやすみして、夜の街に繰り出しました。

高岡大仏。

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城跡の公園はなにやら野生の動物の声がすごかったので怖くてはいれず。

気軽に入れるお店も見当たらなかったのでコンビニでこれを買いました。

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なかなかおいしかったです!

さすがに疲れて夜はかなりはやく眠りに落ちました。


見知らぬ街で、誰もわたしを知らない街で、何者でもないわたしで、それでも歩いて旅して生きている。

それを実感する気持ちがわたしにくれるものはきっととても大切なものなんだよね。
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どこへだって。


大阪のネットカフェで軽く眠り、早朝、京都へ向かいました。

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眩しい都会の朝、そしてまるで未来都市な京都駅。

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いつも通り掛るけれど、駅の外にでたのはひさびさでした。

昨夜連絡したところ、今日大丈夫!ということで、滋賀から妹とみゆみちゃんが遊びにきてくれました。
滋賀と行っても大津なんで電車で15分くらいです。

相変わらず元気いっぱいのみゆみちゃん。
街中でも大騒ぎです。
何もかも楽しくて仕方ないんですね。
はしゃぎすぎてママに怒られてもまたはしゃいで。
わたしは笑うばかりですが(笑)

一応本日のみゆみちゃんへの教訓、ひとつ、悪いことをしたら言い訳せず謝ること、ふたつ、人に流されず自分を貫くこと、と説教したけどむつかしすぎたかな(笑)

お茶して、買い物して、お昼ごはん食べて。
京都らしくもなく普通の休日でしたが、それでいて楽しくて仕方ない特別な休日でした。

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お昼過ぎにはまた旅立ったので短い時間でした。
もういっそこの先どこにもいかずに妹の家についていこうかと思ったくらいでした。
でもそれはまた今度ですね。

少しでも会えてよかったです。
楽しかったよ、ありがとう!