あれからぼくたちは。
土曜日はとてもひさしぶりに居酒屋に行きました。
ひとに会うのもひさしぶりでした。
9月末で福岡に帰ることになったかんぶんと、ピンクテールカラシンズのいくみさんの送別会兼同級生ドラマーはまてふさんの誕生日会でした。
なかなかこの事実をどう受け止め、どう考え、どう消化していいのかわからずに日々は過ぎていき、あっという間に現実としてやってきました。
かんぶんが福岡に帰るという決断をし、キャスアラは解散こそしませんが、これからはこれまでとは同じではなくなることになりました。
もちろんそれには自分自身の人生の選択もきっと大きく関わっているのです。
14年前に結成して、幾度ものメンバーチェンジや休止がありながらも2年前にはメンバー3人で上京してきてこの東京という街で自分たちの音楽を響かせることができました。
上京してきたときには、どんな未来が待ち受けているかなんて想像もできず進むことしかできなったけれど、この街で経たことや感じたことで気持ちも変化し、それぞれが人生の選択をするときがきたのだと思います。
本当に想像もしなかった未来だけれどね。
そこに導いたのはきっとすべて自分たちの歩いてきた道だと思います。
大人になって決断するというのはなんだか不思議な感覚です。
幼いあの頃はね、必死に悩んで泣いて苦しんで選んだことを、何度も何度も考えてはこれでよかったんだよね、これでいいんだよねってね、自分自身に言い聞かせてようやくナイフで刺されるような一歩を踏み出していたのに。
いまは大きな力に流されるように何かを選んで、受け入れて。
あの頃のような痛みを感じることがない自分を知るたびに、強くなるということは鈍くなるということを実感するのです。
それが生きていくということだと。
「ケセラセラ」なんてわたしに言ってくる大人が大嫌いだったんだ。
今でもそんな言葉は口にしたくはないけれど、それでもやっぱりわたしも大人というものになったんだろう。
それを否定しているわけじゃなくてね。
この喪失感は誰も避けては通ることのできないことだからね。
キラキラとこの世界に生を受けたその代償のように、いつかきっと誰もが失うものがあるということから目を背けるわけにはいかないだろう。
そんな自分自身の鈍さを感じながらも、やはり今でも人生の大きな決断には心が揺れずにはいられなくもあるのです。
自ら扉を開けて進むときだって、いや、そんなときほど、振り返りたくはなるんだよ。
それでもミュージシャンとして生きる以上に、人間として大事にしなければならないものもあると思います。
メンバーみんなの選択が、どうかそれぞれの新しい幸せな未来に続いていますように。
こうして生きてきた日々が、決して無駄ではなかったといつの日も誇れるものでありますように。
そして願わくば、わたしの青春や想いのすべてだったキャスアラの音楽がこれからも世界に響いてくれますように。
そういう風に生きていけますように。
きっとみんなそれぞれいろんな想いがあると思いますが、最後の時間はいつも通りで楽しい楽しい時間でした。
東京でキャスアラとともに過ごしてくださったみなさん、本当にありがとうございました!
これからはいつもそこにはいられなくなるけれど、また新しいカタチでこの世界に刻んでいきたいです。
今はこの言葉でとどめさせておいてください。
