僕は見つけることができるだろうか。
ちょっとした探しものがあって、夜の街を歩き回りました。
何て言えばいいんだろう。
これまでこの街に訪れるたびに感じていた「東京」というあの感触を、引っ越してきて以来初めて感じたかもしれません。
意外なほどに静かな夜の街。
涼しい風、遠くで鳴り響く電車の音。
澄んだ空、月明かり。
掻き立てるひりひりした痛み。
宝石を散りばめたような夜景よりも、ゴミにあふれた雑踏よりも。
それは懐かしい記憶。
はたまた繰り返す憧れ。
世界はわたしとはまるで無関係のようで。
それを優しいと感じるんだ。
こんなに痛いのにさ。
はじまりも終わりもなくて廻り続ける僕ら、
どこへでもいける、何にでもなれる、はじまりの国。
どこへもいけない、何にもなれない、世界の終わり。
それでいいんだって、何度も思うのだけれども。
探しものは7か所目でようやく見つかりました。
よかったよかった。
この気持ちをあらわす言葉は今日も見つからないままだけどね。
