ゆく年くる年 | It's a Beautiful World!

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夜が明けたら/CastingAroundドラムヒロヤユウコの日々のお話です

2014年になりました。
あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします!


年末年越しのお話を。

年越しはそのまま京都で迎えました。

京都についたのは19時頃。
やっぱり京都の夜は寒いですね。

まだ年明けまでに時間があるので、錦市場というレトロな市場に行ってきました。
みんな声かけあって、店じまい。
なんだか懐かしい雰囲気です。




そして「をけら詣り」というイベントがされている八坂神社に行きました。

をけら詣りとは、大みそかの夜から元旦にかけての無病息災・厄除けのお参りだそうです。




たくさんの参拝客でにぎわっていました。
街のひかり、神社のほのかな灯り、冷たくてあたたかくて、どことなく現実離れしたような不思議な景色でした。

年末新しく切り出した「をけら火」を火縄にうつして持ち帰り、この火でお雑煮を炊くと無病息災になると言われているそうです。
わたしは火は持って帰れないので、お参りをして見学しました。




境内で売っている火縄にみなさんそれぞれ火をもらわれていました。
みんなみんないい年になるといいね!

年越しそばを食べました。




なんてことないそばなのに、なんだかとてもおいしく感じました。
すごく温まりました。

そして今回のイチバンの目的である知恩院へ。




ここで除夜の鐘を聞きたくてやってきました。

冷たくて静かな夜に、幻想的な世界が広がっていました。




なんて静かな美しい夜。
暗闇にたたずむその姿は光かがやくものの決して派手でもなく眩しくもなく、ただ静かに喧騒とは程遠い場所にぼんやりと光を放っていました。




21時頃。
ぼちぼち除夜の鐘を聞く人が並び始めました。
あまり遅く並ぶと入れなくなっちゃうし、あまり早く並ぶと年越しよりずいぶん前になってしまうので、頃合いを見計らって並びました。

いやはやしかし、立ち止まって待つとなると予想以上の寒さで凍えました。
寒くて寒くて震えもとまらないし、タイツにショートパンツの足が冷たすぎて感覚もなくなってきました。
これから2時間、耐えられるのか!?
いや、たぶん無理だ。

半泣きになりながら、足踏みしていると、わたしの前に並んでいた外国人の女の子がいきなりホッカイロをくれました!

あぁ、なんて優しいさ。
感動で一気に体温があがったみたいでした。

話してみると、台湾から新婚旅行にきたカップルとのこと。
これも使っていいよ、とマフラーまで貸してくれました。

それから待ち時間はずっとその子達とおしゃべりして過ごしました。
外国からきた旅行者なのにね、こんなに優しくしてくれるなんて。

わたしも旅行にいくといろんな人が親切にしてくれて、何度も感動してきましたが、これまではわたしが外国人旅行者のときやわたしがはるかに年下のときがほとんどでした。
きっと自分たちのほうが慣れない土地で大変だろうに・・・
ホントに心があったかくなりました。
そういう優しさをずっとずっと連鎖していきたいな、と改めて思いました。
いままでわたしが旅の最中でもらった優しさを、わたしもまた誰かに返していきたいな。

いつの間にか暖かくなり、長い長い待ち時間の末、鐘の音が近づき、ようやく鐘つきのところまでたどり着きましたが、入ってみるとすごい人で全然見えません!





押し合いへし合い、我先にと前にいき、みんな写真を撮るのに必死です。
煩悩を洗い流すなんてとんでもない、この姿こそが煩悩にまみれまくっていましたもん(笑)

でも、きっとそれも悪くはないよね。
それこそが僕ら生きてる原動力。

そんな愚かで美しいこの世界が大好きです。

わたしも押し合いへし合い、なんとか前のほうで一突きだけ見ることができました。




「そーれ」の掛け声とともにたくさんの僧侶が一斉に鐘を鳴らす光景は圧巻でした。
とても素晴らしい、美しい日本の景色です。

見ているうちに一緒に歩いていた台湾のカップルとははぐれてしまいました。
最後ありがとうも言えなかったのだけが心残りです。

ありがとう、よい旅を!そしていつまでも幸せにね!

見物客が多くて、一度見たらすぐうしろに追いやられてしまったので、ちょっと降りたところで鐘の音を聞きました。
2013年もとてもいい一年だったよ。
きっと嫌なこともたくさんあったんだ。
だけど、最後によかったねと思える穏やかな気持ちをくれた京都の夜に感謝です。

穏やかに清らかな気持ちで1年にさよならできるよ。

日付変わるまであと15分。

鐘つき場から降りてくると雨が降り始めました。
心はほっこりしたものの、体は確実に冷え切っており、このころには全身の感覚がなくなってきていました。

もうだんだん寒い以外なにも考えられなくなってきました。
出店にホットワインがでていたので、一気に飲み干して体の中があったかくなってきたところで、カウントダウン。
新しい年を迎えてみんな寒さのなかで「おめでとう」と叫んでいました。
わたしもちいさく拍手をして便乗。
さぁ、年も越えたしもう温まっていいよね。
ワインで体の中は温まったものの、手足はちぎれそうに痛かったのです。

本当はこの足で初詣に行くつもりだったのですが、さっきの八坂神社の前はすごいことになっていました。




一歩も動けないほどの大混雑。
これは今から並ぶのは無理ですね。

京都市内には他にもたくさん神社があるのでどこかに行こうと思い、歩き出しましたがあまりの寒さにギブアップ。
街中まで戻りカフェでコーヒー飲んで、それでも寒いので深夜営業していた地下鉄で駅まで戻りました。
無念ですが仕方ないです。
こんな都会のど真ん中で凍え死にそうになるとは思いませんでした(笑)

ちなみに街中はめちゃくちゃ人が多くて大賑わいでしたが、裏路地は静かでとてもきれいでした。




2013年は3回京都にきたのですが、いつも短い滞在だったので今度来るときはもっとゆっくり歩いて、この情緒を思い切り吸い込みたいですね。





真夜中の京都タワー。
JRも深夜営業していたので、もうそのまま帰ることにしました。

とても寒かったけど、きっとまたここでしかない、今しかないステキな思い出がたくさんできました。
これまでも、これからもずっとずっとそんな風に、今を刻んで生きていたいね。

いつだって後悔なく生きていくことなんてできないかもしれない。
いつだって正しく生きていくことなんて難しいかもしれない。

でもどんな瞬間もまっすぐでありたいと思うのです。
どんな瞬間ものがさず、そして忘れたくないと願うのです。

そうして自分に何かを望み、世界に期待することも煩悩なのかもしれません。

その醜い感情も、それゆえ生まれる苦しみも。
ちゃんとすべてを受け止めれるわたしになりたいです。


そんな凍えるからだの奥で、心はちいさく燃え上がった夜でした。