お仕事中渡り廊下からふいに外を見ると、遠くの山際が茜色に染まり、淡い紫色の雲がたなびく夕暮れがとてもきれいで立ち止まってしまいました。
涼しい風はもう夏の匂いで、揺れる木の葉のざわめきが寂しげで、なんだか訳もなく泣きたい衝動に駆られました。
最近、変わりたいとよく思います。
一年前、どうしようもなくて、でもどうにか進みたくて、大好きな街にさよならを告げたけど、たぶんわたしも知らないところで、わたしの細胞が変わることを、進むことをかたくなに拒否し続けていたのかもしれません。
失ってしまうくらいなら、とどまったほうが楽だったんだと思います。
今はこれでいいよ、と曖昧に笑いながら海面を漂っていたんです。
それでよかった、という気持ちは確かなものでした。
でも、「これでいいわけないじゃない」という言葉とともに止まらなくなった涙に、これもまたずっと自分が見ないフリしてただけでホントの気持ちだと気づきました。
変わりたい。
でも、変われる自信は正直ありません。
ずっと心にある美しい青空は何年経っても、何度思い出しても、色鮮やかで、目を閉じればわたしはいつもそこに帰ってしまうのです。
わたしの世界はその青空の下で生まれ、わたしの心はいつもそこにありました。
きっと、これから先も忘れる日はこないでしょう。
それでも、今かすかに芽生えた気持ちに思うのです。
今わたしの目の前に広がる空もとても美しいよ。
昨日と同じ空には会えなくても、この空に飛び込む勇気が欲しいよ。
たとえ飛び込んだ先に同じ痛みが待っていたとしても、たとえその先でまたあの青空を思い出したとしても、わたしももう少しだけちゃんと進んでみたいのです。
すごく怖くて震えてしまうけど、ちゃんと進まなきゃと思うのです。
どんなに進もうとしても、心はずっと進めなかったわたしにはなかなか自信は持てないけれど、今わたしの見つめる夕焼け空がそっと背中を押してくれるから、少しだけでも進んでみたいと思えるのです。
きれいな夕焼け、明日もどうか晴れますように!