それは帰りがけのことでした。
わたしの自転車が今日だけで3回パンクしたということで自転車やさんのほうのかたに見ていただきました。
すると全然別の場所が壊れていることがわかりました。
そのことを話しているとまた別の人たちがさらに致命傷を見つけてくださいました。
そしてあれもこれもいろんなところが悪いことがわかりました。
みなさんよくこの状態でとびっくりされて唖然とされてました。
わたしはそれを聞いてそんな状態で乗っていたかと怖くなってしまったのと同時に、今まで全然気付かないで乗っていたことが情けなくなりました。
みんな自転車に詳しくてわからない言葉がどんどん飛び交ってるなか、あまりに無知なわたしは情けなくて仕方がなかったです。
みんなレースで活躍してこんなに詳しいのに、自分の自転車のメンテひとつできないわたしは何?
自分はいつも機材に興味がなくてまったくメンテなど考えもしませんでした。
そんなんでよくきたよね、この場所に。
自分で思っていたたまれないくらい恥ずかしくなって愕然としながら帰りました。
思えば音楽でもいつもそうでした。
機材の知識や技術にまったく興味がもてないわたしはそんなのは音楽好きと言わないと言われたり、ちゃんとしろ、別に音楽じゃくていいんでしょ、など何度も言われ、自分でもそう思い悩んでいたときもありました。
いつしかそんな気持ちは忘れていましたが、改めて思いました。
わたしはホントに音楽が好き?
自転車が好き?
こんなんでミュージシャンとかチャリダーとか言っていいの?
あまりに自分が中途半端でもう全部やめたほうがいいんじゃないかと悲しくて仕方なかったです。
そういう自分が大嫌いだよ。
どうしようもなくやるせない気持ちで自転車をひたすらがんがんこいで帰っていきました。
すると於福の道の駅で休んだ直後にクラクションの音がしました。
振り返るとみんなの車が3台、わたしを追い抜くとき「ヒロちゃん頑張れ!」って手を降りながら叫んで行きました。
その瞬間あたまをがつんと殴られたような気分になり胸がアツくなりました。
たしかにわたしは情けないです。
みんなに呆れられたかもしれません。
でもピックアップのみんなはいつもわたしを好いて迎えいれてくれてたのに、自分の至らなさだけで今日こなきゃよかったかななんて気分に少しでもなってたわたしがイチバン大バカだよ。
性格だからやっぱり興味は持てないかもしれないです。
でも悔しいなら、必要と思うなら、悩むまえにやればいいじゃない。
走るのをやめようなんて思ったわたしがバカです。
わたしは自転車を好きか音楽を好きかどうかわからないけど、もしかしたらわたしは間違ってるかもしれないけど、楽しいをまだまだしたいし、せっかくつながった友達が大切だから、よくわからないけどその責任を果たすつもりで頑張りながらもう少しだけ続けてみようと思います。
このままじゃかっこ悪いすぎて悔しいもん!
頑張って、そして今計画中の一大ツーリングを必ず実行してみせます!
なんだか軽くなったペダルをこぎながらあたりを見渡すとまた今日も穏やかにほんのり赤く染まった夕焼けが見えました。
そよぐ風。
ひぐらしの声。
この美しい世界を走るのはやっぱり最高です。
その感動だけは確かな感情だよね。
いろいろあったけど厚狭駅まで走って145.87Km。
ケガもなく楽しい道程だったと今、心から思います。
