夏の思い出① | It's a Beautiful World!

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夜が明けたら/CastingAroundドラムヒロヤユウコの日々のお話です

福岡では今夜は大濠の花火大会だったんですね。

いいなぁ。

7年前に筑後川の花火に行ったっきりずっと行ってないです。

行きたいなぁ。


そんな花火大会の喧騒も届かない静かな夜からは、先日の感動の尾瀬の日記を書こうと思います。

まずは一日目からです。長くなるけど、よかったら読んでみてください!


7/23(月) 霧の中の花の湿原~世界にひとり~轟く滝


前日の夜に東京駅から夜行バスに乗って、朝4時、尾瀬の群馬県側の入り口、大清水に到着しました。

真っ暗闇の雨の中降ろされて一時間、わたしの目的としていた入り口、鳩待峠行きの連絡バスが来るまでじっと待ちました。


そして5時に連絡バスが来て、乗り込んで5時半、入山口鳩待峠に到着です。


すごい霧、そして寒い!標高1501メートルです。

早朝にもかかわらずたくさんの人が集まっています。

わたしも入山口にある休憩所であったかいうどんを食べてから霧の中出発です。


Image376.jpg


歩き出してしばらくは霧雨の降る、森の中の道でした。

歩くところは木道が敷かれていて、それ以外のところに入ることは禁止されています。




歩きやすい道です。

湿った冷たい空気。鳥の鳴き声が聞こえる以外は透き通るような静けさを感じます。


かれこれ一時間歩いたところで大雨になり、ちょうど到着した休憩所に逃げ込みました。

すると果てしない眠気が襲ってきて、1時間ばかりそのまま眠りこけてしまいました。

2夜連続車内泊で限界が急にきたんです!


雨もやんだので元気をだして出発すると、尾瀬のメイン、尾瀬が原という広大な湿原に到着しました。

霧の景色はそれはそれでとても美しく、冷たい空気を思いっきり吸い込むと心地よくて風になったようです。

高く澄んだ鳥の泣き声、天然リバーヴ。

あぁ、ここは遠い森の中なんだね。



見渡す限りの自然。

人工的なものはなにも目に入りません。


幹の白い木。

あとでこれは白樺じゃないよ、と教えてもらったのですが、ホントの名前を忘れてしまいました。

ほっそりと美しい姿に魅せられます。



野アザミ。



7月の尾瀬の代表的な花、ニッコウキスゲ。

本来ならあたり一面咲き乱れ黄色のじゅうたんのようになるそうですが、今年は少なめでちらほらでした。



キンコウカ。水辺で揺れるかわいい姿。



他にも尾瀬は花いっぱいでとてもきれいなところです。


お昼ごはんは山小屋の売店で。

ここはすべてヘリコプターで空輸なので、パン1個250円、パック飲料も250円とどうしても値段は高めのようです。


湿原の中をどんどん歩いていきます。

少しずつ変わる景色を楽しみながら散策するのが、ここ尾瀬ヶ原です。


午後からはすごい霧と雨になりました。



前後を見渡しても誰もいません。

突き刺すような冷たい静寂、霧雨、広い広い世界にたったひとりきりです。

両手を広げて、空を見上げて、ただ広がる広大な自然の中にたったひとり。


大自然の中で感じるこの感覚が大好きです。

たぶんここでわたしが死んでも誰も知らないし、世界は変わりはしないんです。

わたしは生まれて、そして死ぬんです。

あきれるほどシンプルな、それが生命というものなんです。

それが今はよくわかるんです。

それを全身で感じるんです。

この孤独は決して寂しくなんかないんだよ。


一応笑顔で記念写真(笑)



雨に濡れてあまりの寒さにがたがた震えながらも予定より大幅に早い12時半に泊まるところについてしまったので、予定変更、福島県側の滝を見に行くことにしました。


滝までの道はそれまでの平地の木道とはうってかわってのぬかるんだ山道でのぼりくだりも激しくて、何度も転びました。

結構きつい山道でした。


まずはひとつめの滝。

平滑の滝です。





あぁ、写真じゃ全然迫力が伝わらないですね。

すごかったんです。

岩場を登って、はるか眼下にすごい音を立てながら流れていく滝。

大きさもかなりあって、すさまじかったです。

恐ろしさを感じるほどでした。


そしてさらにどろどろの山道を1時間ほど歩くと三条の滝に到着しました。




あぁ、これこそ全然写真じゃ伝わらないです。

ホントにすごかったんです。

こんなにスケールの大きな滝ははじめて見ました。

声が聞こえないくらいの轟音、水しぶき、寒さに震えるほどにあたりの空気は水気を含んで冷たく、あまりの壮大な姿に疲れも忘れてみとれてしまいました。


すごいよ!!思わず叫んでしまいました。

どろんこになりながら必死にここまできてよかったよ!


そして山道を戻ると15時過ぎ。

山小屋に行くのにちょうどいい時間です。





宿泊はここ、温泉小屋という山小屋です。


どろんこになったレインウエアと登山靴を洗って小屋に入ると、歩きつかれて足がパンパン、さらに山の靴下にまけて赤い湿疹がたくさんできていました。

早朝5時過ぎからよく頑張って歩いたなぁ。


山小屋では尾瀬の環境を守るため、シャンプー、せっけん、歯磨き粉は一切使えません。

晩御飯は17時半からみんなで食堂で食べて、お風呂は19時まで、消灯20時半という、林間学校のような規律のもとに宿泊します。


石鹸は使えないもののここは温泉だったので、つかるだけでもとても疲れがとれました。



晩御飯はこんな感じで質素ではありますが、歩いたあとなのですごくおいしくいただきました。

食事はグループごとにするのですが、わたしは一人旅のグループで、わたしと、おじさん3人と一緒に食べました。

おじさんたちはそれぞれひとりで来ていて、仕事はリタイヤ後の方がふたりもいらしたのですが、みなさんすごく元気で、ひとりでいろんなところに行かれていて話しをしてすごく楽しかったです。

いくつになってもなんだってできるんだね。

みなさんすごすぎます。

わたしもそんな大人になりたいです!


食事後はさすがにもう限界で、消灯まえの19時にはぐっすり眠りに落ちてしまいました。


あいにくの天気でしたが、もう空気が全然違うこの美しい尾瀬に来て、ひとりで一生懸命たくさん歩いて、えもいわれぬ穏やかに幸せな気分のまま眠りにつきました。


尾瀬、思った以上にいいところだ、そう感じた一日目でした。