ベルギーでの日々 アントワープ暮らし(28)De Koninck Breweryへ | M.K.S Blog

M.K.S Blog

料理家・栗山真由美 ライフワークは料理と旅

こんにちは。

アントワープのビールといえば、De Koninckが有名です。

 

他にもいくつかブルワリーはありますが、アントワープ市公認のDe Koninck Bier(デ・コーニンク)は単独のビアフェスが夏にあるぐらい、アントワープを代表するビールです。

 

そのInteractive tourに久しぶりの日本からの来客と参加してきました。

参加費は16€

少し高く感じますが、ツアー中、2種類のコーニンクビールをいただけまして、ビール代込みと考えたら、悪くないですよね。

 

入口にあるカウンターでまずは、De Koninck、愛称BOLLEKE(ボレケ)をいただきました。

この醸造所を代表するビールです。

アルコール度数 5.2%、琥珀色のベルギービールです。

1913 年から市場に出されたこのビールは、チェコのザーツホップと100%ピュアモルトを使用して作られています。

(これ意外でした!モルトはともかく、ホップはベルギー産だと思ってました。西フランドル地方にはホップの生産地が多くあります)

味はわずかにモルティ&ホッピーで、カラメルのような風味があり、私は大好きです。

 

私がDe Koninckを知ったのは、実は友人から。

ベルギーに住む将来を想像だにしなかった十数年前、初めてベルギーを訪れる計画があると話しました。

加えて、ベルギービールは東京で何度か飲んだことがあり、その印象は、

フルーツ酵母を使ったビールが多い、

時に甘すぎ・酸っぱすぎることがある

アルコール度が高くて飲み疲れする・・・といった感じで、手放しで好きと言える感じではなかったことも。

すると、アントワープに行くならおすすめのビールと醸造所があると教えてくれた。

それが、彼女も大ファンだというDe Koninckでした。

この地に暮らすことになったからには、思う存分楽しんでいます

以前はデ・コーニンクと呼ばれていたビールは、2019年のフェスティバル期間中に、提供されるグラスの名前から正式にボレケという名前に変更されました。

 

さて、ツアーに戻ります。

たくさんのBOLLEKEグラスとミラー、美しい照明部屋を通って、

 

醸造樽が現る。

とても綺麗な樽でした。

 

基本的に暗い部屋が多く、撮影が難しかったです。

歴代の経営者の展示などもあったのですが、同じく写真がブレてしまい・・・

ここで、少しお勉強要素を記載しますね。

 

Stadbrouwerij De Koninckは 1833 年に Johannes Vervliet によって創業されました。

Vervliet氏の婦人が、De Koninckの未亡人だったことが事の始まりなんですね。

子孫が引継ぎ、さまざまな変遷を経て、

1949 年から 2000 年まではModeste Van den Bogaertが経営します。

その後、息子のBernard と Dominique が技術面と商業面の管理を分担して運営しています。

 

 

ツアーに戻ります。

瓶詰めにかかる処理速度

BOLLEKEとTRIPLE D'ANVERSは1時間に25,000本、 WILD JOは60,000本が1時間に瓶詰めされるそうです。

 

今度はTRIPLE D'ANVERSを。

TRIPLE D'ANVERSはアルコール度数 8%、透明なゴールデンブロンドのベルギービールです。

2010 年に発売されたばかりのこのビールは、De Koninck Tripel の後継ビールだそう。

スパイシーな香りとほんのり甘い香りが微妙に絡み合っています。

口当たりはフレッシュですが、後味はコクがあります。

 

歴代のグラスコレクション。

 

オリジナルグッツも充実のショップ。

 

ベルギーを代表する他社メーカーの展示もあります。

 

STADSBROUWERIJ DE KONINCKのサイトはこちらです左下矢印

 

 

STADSBROUWERIJ DE KONINCKのビルの周りには、連結して関連するショップ・レストランがあり、小さなショッピングモールのようになっています。

チーズ・お肉、グルメも納得のハイクオリティの商品が揃ってます。

ベーカリー、とりわけ何度か紹介しているアントワープの先鋭ショコラティエJITSKも入っているので、セットでの訪問をお勧めします。

 

さて、この日は日本からのゲストもあり、ベルギービールにも合う典型的ベルギー料理がいいかなと、通りを挟んだお隣、De Pelgrimでランチ。

 

なかなか素敵な雰囲気なのですが、通される部屋によって、インテリアがガラッと変わり、まるで別のお店にいるような錯覚があります。

 

メイン料理には付け合わせのフリッツやサラダがついて来るのはベルギーの定番ですが、温野菜(真ん中のグリルした野菜)を選べるのは嬉しい。

お味もおいしかったです。

 

私はチキンのクリーム煮、Vol-Au-Ventを。

TRIPLE D'ANVERSを使っているそう。

つまみにもなりそうなキリッとした塩味、レモンを絞っていただくとちょうどいい。

ウチでも真似してみようと思いました。

 

こちらも定番の牛肉のベルギービール煮込み、Stoofvlees。

使うビールはBOLLEKEという徹底ぶり。

小鍋に入れられた姿は、今まで見た中で1番素敵でしたねー。

友達が食べましたが、意外とこの小鍋の容量が多く、見た目に反してガッツリだったようです。

 

チコリのサラダも

 

最後に相方のチョイスは、ポークリブ。

これも専門店があるぐらい、ベルギーでは定番です。

 

午前中から始めたブルワリーツアーで、既に2杯のビールを飲み、

De Pelgrimのボリューミーな食事で満腹満足度マックスでした〜。

 

De Pelgrimのサイトも載せておきます

 

 

ではニコニコ