ベルギーでの日々 アントワープ暮らし(27) | M.K.S Blog

M.K.S Blog

料理家・栗山真由美 ライフワークは料理と旅

こんにちは。

8月にあまりの涼しさから、ベルギーの夏はほぼ来ないまま終わるのか・・と懸念されていましたが、この1週間は思い出したかのように順調に暑いです。

晴天続きで、炎天下は厳しい暑さになってます。

しかし、既に次の火曜日から10℃くらい一気に気温が下がるとか?

恐ろしや泣き笑い

 

さて、1ヶ月ぐらい前になってしまいましたが、素敵なカフェとエリアを教えてもらったので記録しておきます。

 

以前から近くを通る度に、気になってた区画がありました。

古い建物がありながら、新しく整備されたイメージで、住宅あり、集会所や公園、スーパーや飲食店もあり、さながら小さな村のように確立されたエリア。

 

とりわけ、憧れているレストランもこのエリアにあることでもっと知りたいと思っていました。

『’t Groen Kwartier』というその区画は、1990年まで軍事病院として知られていました(上差し写真は軍事病院の廊下だったそう)。

約25年前にベルギー国防省がこの地から撤退。

その後、アントワープ市がこの土地を購入し、開発に着手します。

 

開発には重要な目的がいくつかありました。

・150年間城壁に囲まれていた敷地を、その特色を失わずに都市に統合する

・貴重な歴史的遺産を可能な限り開発に組み込む

・自動車交通用のスペースを最小限に抑えた、交通のない生活環境

・近隣の緑の不足を部分的に補うための、緑の集会スペースの確保

 

なるほど、これを知って、納得できる点がいくつもありました。

ここを紹介してくれた友達に教わりましたが、このエリアの建物の屋上(上差し)のほとんどは、自家菜園になっています。

ここでとれた野菜やハーブ、ハチミツを、レストランやカフェで使っているとか・・地産地消ですね。

一般の人が購入できるシステムもあるようですが、これは次回の宿題にしますね指差し

 

で、今回連れて行ってもらったのは、その『’t Groen Kwartier』にあるコーヒーRACINE

 

もうね、木と葉が屋根になっているような、緑に覆われたようなテラス席。

 

角度を変えるとこんな感じ。

ほんと、気持ちいい空間でした。

 

ここで、ランチしました〜

私は、本日のおすすめサラダ、スイカとチーズ、ハーブなどのサラダ・・というのにしてみました。

瞬時に好物でもある中東のスイカとミント、フェタチーズのヤズ・サラタスを思い浮かべ、勝手に脳内変換。

テーブルに届いたのは、あら?ちょっと違いますよね。

スイカが少ない・・・てかちょっぴりあんぐり

ヤズ・サラタスはほとんどスイカスイカ

なにしろ私、1番好きな果物がスイカでして、期待しすぎちゃいましたが、このサラダもおいしかったです。

先ほど調べて知ったのですが、パンは以前最寄りのベーカリーだった、Toon de Klerck のものでした。

ご縁ですね目がハート

 

友達はアボガドやチキンの入ったサンドイッチ。

ドリンクはこの時期よく頼む、ホームメイドレモネードジュース

 

食後にカフェも。

このお友達、会うのは2回目でしたが、最初から大好きになった人でして目がハート

なんというか、お話が面白いし、賢いし、頼りになる飛び出すハート

楽しすぎて、時間忘れちゃって・・・

それにしたって、長すぎだろっ泣き笑いてぐらい長居しちゃいました。

Mさん、今回もありがとう。

 

この時期、ほとんど使われてないけど、室内席もあります。

 

看板アルパカもハート

 

隣のビルにもピザ屋さん等、あります。

 

これはいったい!?

アート作品なのかはてなマーク

そしてどこから撮ったらいいのだろう!?

 

おそらく、ここで屋上菜園の野菜などが売られているのではないか・・って結論になりました。

他にも個人経営のレストランやホテルで、屋上に菜園を作り緑化活動をしてる団体を知ってます。

こういった活動が、市民に根付いているのは、ベルギーのいいところだなと思います。

 

さて、話変わりますが、この夏の自由研究のご報告、勝手にさせてもらいます。

個人的におもしろかったのでひらめき

 

ベルギーに移住した当初から、外食において、「ちょっと軽めに食べる」ことが難しいと感じてました。

ディナーだとしても、お腹があまり空いてない、基本、ポーションの大きなベルギーのメインを注文する気になれない時があります。

だからといって、外食だもの、サンドイッチやホットドックではなく、座って、ちゃんと料理されたものを食べたいとも思ったり。

タパスレストランに行くのも手ですが、ウチは相方がノンアルコールなので、選択肢から外れます悲しい

 

そんな時の打開策として、お店によってはメインを頼まず、前菜を2種、あるいは1種でも了承してくれるお店があります。

そして、スープ系のものは、食べやすいので、重宝すると気づきましたひらめき

上差し写真はオステンドのThermae Palaceでいただいた、前菜のロブスターのビスク(19€)です。

 

続いて、こちらはニューポートのBrasserie Nieuwpoortのメインメニュー、ブイヤベース(38€)。

こちらはスープ系とはいえ、メイン料理なだけあり、ボリュームたっぷり。

北海沿岸なので、魚介の種類も多くて、複雑なお味で嬉しい。

手長海老もカニも入ってました。

一般的なブイヤベースは Rouilleという、にんにくやカイエンペッパー、卵黄とオリーブオイルを混ぜて作るソースが添えられます(写真、左奥)。

これをバケットに塗り、ブイヤベースをつけて、あるいは浸して食べます。

が、ここでは、バケットが厚切りのチーズトーストっていうオリジナルスタイルで、そこにRouilleを塗るのはToo much、別のパンにつけてみましたが、果たしてどうするべきだったのか泣き笑い

とにかく、この時も前菜のみか、メインを頼むなら前菜はパスかな〜と思っていたところ、ブイヤベースを見つけ、大正解でした。

 

最後にこちらは、異例中の異例だと思うのですが、参考までにご紹介。

Nieuwpoort-badのDE VLOOTEというホテル併設のブラッスリーの魚介のスープ。

こちら前菜でこの量あんぐり

ブイヤベースとは書いてなかったですが、Rouilleとトーストが付いてます。

なんなら、チーズを溶かして食べてもいいみたい・・・これで15€あんぐり

この日は、お腹がそれほど空いていないのと、メインに惹かれるメニューがなかった。

逆にいうと、メインも頑張れば食べられる状態ではあったので、前菜がコレでメインをパス・・結果、大正解でした。

家族と一緒で大人数、みんなはメインを頼んでましたが、見た目の1番大きな料理はコレでした泣き笑い

前菜だけなのに、残すってのも初めての経験でした。

 

困った時のスープ頼み、案外使えると思いますよ。

また、ベルギーの中でもフランダース地区は、全体にフレキシブルだと感じます。

基本のスタイルはコース式ですが、聞いてみるとアレンジ可能なことが多いので、試してみてくださいね。

 

ではではニコニコ