ポルトガル旅記録。
サグレスで選んだ宿、Pousada de Sagres(ポザーダ・デ・サグレス)について。
以前にもご紹介しましたが、ポザーダは、ポルトガルのホテルシステムの1つのカテゴリーで、かつては国営でした。
お城や修道院など歴史的建物をホテルとして改装したものを基本に、風光明媚な場所やモダンな建物も含め、国が指定した特別な場所にあるホテルシステムを差しました。
サグレスの場合は、この絶景でしょうね。
ポザーダの基本コンセプトは、オールポルトガル。
家具調度品はポルトガル産であるのはもちろんのこと、地域によってはその土地ならではのクラフトが見られます。
訪問者にポルトガルとその地域の魅力を知って、見て、触れてもらう目的があります。
もちろん、食についても。
その土地の特産物、地ワインなどを味わえて勉強にもなる。
ポザーダに併設のレストランでは伝統的なポルトガル料理の用意がいつもあって、しかもハイレベル。
私にとってはとても魅力的で、訪ねたい場所にポザーダがあったら、迷わず選ぶようになりました。
サグレスのポザーダの場合は海洋事業に強く結びつきのある土地だけに、海や航海にまつわるインテリアが特徴。
大好きなアズレージョも、似ているようで、土地土地で特色があります。
私がサグレスのポザーダを知ったのは、最初のポルトガル語の先生のススメでした。
実際に宿泊したのは、4年前が初めて。
リゾート地でもあるので、やはりファミリー、カップル主体の仕様となっており、その時はこっそり1泊だけしました。
庭から見るサンセット。
贅沢なひととき。
湾を挟んだ向こう側の岬が、サグレス要塞です。
レストランから見ると、手前にプールが入ります。
日も暮れてきたので、食事でも。
リスボンから到着した日は、ホテル内のレストランでいただきました。
食事についてくるパンは選べます。
大好きなコーンの粉で作るパン、ブロアがあって嬉しい。
そう、こういう細かいところまでオールポルトガルなのが、ポザーダのいいところ。
迷ったけれど、このエリア(アルガルヴェ)を代表する料理、カタプラーナを選びました。
4年前を彷彿とさせるおいしさ。
しかし、少し残念に思ったことが・・
カタプラーナという料理名は2枚貝のような球形の銅製の鍋、カタプラーナからついています。
一般的に複数のシーフードをこの鍋で調理したものが主流ではありますが、この鍋を使った料理は全てカタプラーナになりますので、肉主体の肉のカタプラーナもあります。
また、ポルトガルお得意の手法、肉・魚介の合わせ使いもポピュラーです。
このカタプラーナ鍋、本来は銅製で職人さんが手作業で槌目を打つ模様が特徴です。
銅鍋は熱伝導が高く、その上、この球形ですから、調理時間は短かめ。
一方で銅は柔らかく、使い込んでいくとどうしても薄くなっていきますし、管理にも多少の手間が必要。
それもあってか、いつの頃からかステンレス加工の鍋も出始め、どんどん本家を侵食してきてるな〜とは思っていたのですが・・・
伝統を重んじるポザーダではないと思ってましたが、何かきっかけがあったのでしょうかね、ステンレスに変わっていました
ちなみにこちらが4年前の写真です(鍋が銅)
街のレストランでカタプラーナをオーダーする時、大概、「2人前から」が普通です。
ですが、ポザーダ・デ・サグレスでは、1人前からオーダーできるのでトライ。
運ばれてきたのがコチラでした。
そんなバカなって量ですよね
量についてはともかく、「1人前から」など、ちょっと気が利くサービスも受けられるのがポザーダです。
4年ぶりの再会もありました。
この写真のシルビアさん、4年前はウエイトレスさんでしたが、今回再訪してみたら、フロアマネージャーに
コロナの影響もあってか、スタッフの減少、いろんな場面で縮小傾向は感じましたが、
シルビアさんの場合は、制服が変わって、英語・フランス語がより流暢になっていた。
でも、変わらぬ笑顔で迎えてくださいました。
この写真見せたら、本人も驚いてました
お腹いっぱいいただいて、デザートはアイスに。
Pousada de Sagres(ポザーダ・デ・サグレス)のサイトはこちらです
ポザーダの楽しみのひとつ、ポルトガル万歳のモーニングブッフェは、後日、朝食特集でまとめてお伝えする予定です。
そちらもお楽しみに