ツインさんとは
しばらく会ってない
道のど真ん中で
彼が笑顔で待っていた、あの日以来だ。
スキルアップのために
習い事を複数はじめた。
知識を深めるのはすごく楽しい。
思いきってやって良かった。
バスに乗ることがふえ
景色を見て、初めて知ったことがある。
毎朝
ツインさんの近くを通る時間が
一日のたった10分の間に
起きてたってこと。
そんなに奇跡的な時間だったとは
知らなかった。
だから、この前も
あの道を通る直前
『運命の人、運命の人』
ってツインさんの声が
頭にこだましたんだ。
子供たちも相変わらず
ツインさんの話をふってくる。
今はなんの関わりもないのに
毎日、毎日、あきないのかと思うほど。
会えない日が続いても
忘れないで、信じて進んでいい。
見えない力に
そう言われている気がしてならない。
しかも天使ちゃんからは
最近、ツインさんを推される。
どうやら私が
ツインさんに恋してるという
設定らしい。
バレたのかと一瞬焦ったけど
どうも本当にジョーダンみたい。
この間なんて
肩を組まれて、こう言われた。
「このまま、お母さんを
ツインさんのもとに
送り出してあげたいわ」
とたんに、顔が熱くなる。
彼女がどういう意味で言ってるのか
わからないけど
ニヤける顔を隠すのに必死だった。
どんな話も最後は
ツインさんネタに繋がるから
どうして?って聞くと
「お母さん、
世界のすべては
ツインさんなんだよ」
って謎なことを言う。
もう一人の子にも
そう言われたことがある。
「世界はツインさんで出来ている。
すべてはツインさんに続いてるんだよ」って。
ふと
これが具現化なんだろうと思った。
目に見えない世界のことが
少しずつ現実になっていく。
私とツインさんの想いが
現実に溢れ出してきたのだろうと思う。
ブログを書いていない間も
周囲で色んなことが起きていた。
合わせて私の感情も
浮き沈みも激しくなって
相変わらず泣いていた。
数日前のこと。
疲れきって洗濯物を取りこんでたら、急に
「もう抵抗せずに
全部受け入れよう。
ありのままでいよう」
って思えた。
ずっと
どうにかしようとしていたんだ。
人の感情やエゴに
巻き込まれないようにしたり
自分のやりたいことを貫こうとしたり
けど、いい変化は起きなかった。
もがけばもがくほど
溺れていったんだ。
すべてに降参すれば
理想通りには
いかないのかもしれない。
でももう
それでいいと、思えたんだ。
目の前で起きることを
受け止めないと、また
同じことが起きる。
今世だけじゃなく、生まれ変わっても
宿題みたいに出されるんだよ。
夕食時、天使ちゃんじゃないほうの子供に
怒りをぶつけられた。
私たち夫婦の問題のことだ。
疑問に思ってたことがあったらしい。
私と最近しゃべってくれないのは
そのせいだった。
すべてに降参したばかりの私
子供の話を聞いて
ただありのままを答えた。
理解されなければ、それまでだ。
嘘をついてまで
自分の味方にさせようとは思わない。
すべてはこの子が決めること。
すると
「勘違いしてた、ごめん」
って謝られた。
めったに謝らない
超反抗期の子が謝るから驚いた。
ああ、そうか
今まで私は
ずっとこの子に
理解してほしいと思ってたんだ。
手の力がぬけて、気付いた。
知らない間に、私はたくさんのものを
握りしめていたことに。
人を変えようとするのはやめよう。
だけど
自分に嘘はつかないで生きよう。
自分と他人の
すべてのありのままを
受け入れよう。
ツインさんとの未来も手放そう。
来世でもしょうがないと
わりきって。
もがかずに、波に身をゆだねる。
そうすれば
見たこともない場所に
辿り着くような気がする。
なぜか心から信じられるのは
そこにツインさんがいることだ。