カッサフォルテ犬猫コラム -114ページ目

心臓病まとめ

心臓病と診断されたら、手術以外に完治させる方法はありません。
でも、今までお話ししてきたような治療や管理で苦しみを和らげてあげたりといったQOL(生活の質)の改善が期待できますし、
早期から治療を始めれば延命も十分期待できます。
特に小型犬に多い僧帽弁閉鎖不全症の場合、
きちんと投薬をして定期的な検診で病状に応じた対応をしてあげれば、
健康な子と同じぐらいの寿命を全うできることも珍しくはありません。
拡張型心筋症や肥大形心筋症の場合、
健康な子に比べるとどうしても寿命は短くなってしまいますが、
それでも適切な治療をすることで苦しまずに過ごせる時間を長くしてあげることはできます。

心臓病は様子を見ていて悪くなることはあってもよくなることはありません。
早期発見、早期治療が一番なのです。
そのためにも普段から呼吸の状態などに気をつけてあげてください。
初期症状はよくわからないことが多いので、
定期的に健康診断を受けさせてあげてください。

これも大事

前回までは主にお薬による心臓病の治療をお話してきました。
もちろんそれらもとても重要なのですが、
食事療法も同じように重要です。
塩分が多いと体内に水を保持してしまうため心臓に対する負担が大きくなります。
それを防ぐためため、塩分を制限した食事にします。
人間の血圧が高い方のための食事を想像していただくとわかりやすいでしょうか。
ただ、塩分が少ないフードは味も落ちるのでなかなか食べてもらえないのが難点です。
しかし、食事療法はすぐに目に見える効果があるわけではありませんが、
長い目で見ると延命効果があるというデータがあります。
メーカーさんもいろいろと工夫して美味しい療法食もできてきました。

走り回らせたり、激しく興奮させるようなことは避けてあげてください。
暑い時期には室温を下げてあげることも大事です。
温度が高いと呼吸が速くなり、心臓に対する負担が重くなるのです。

肥大形心筋症2

肥大形心筋症も心臓の筋肉自体の病気なので完治させるには心臓移植しかありません。
これは少なくとも今のところは無理です。
ですから他の心臓病と同じように薬で支えていくことになります。

ACE阻害剤を投与して心臓の負担を軽くしたり、
肺水腫があれば利尿剤を投与したり、
病状が進行したら強心剤を追加したり、
と最初にお話しした僧帽弁閉鎖不全症と同様の治療をします。

前回お話ししたような心臓の中に血の塊(血栓)ができてしまうのを予防するお薬も投与します。
これは心臓を助けるものではありませんが、
血栓ができて流れ出してしまい、
どこかに詰まってしまうと大変なことになりますから。