カッサフォルテ犬猫コラム -103ページ目

予防としての避妊手術4

ネコちゃんではワンちゃんほど乳腺腫瘍の発生は多くありませんが、
女の子で3番目に多い腫瘍です。
良性も多いワンちゃんとは違ってその90%以上が悪性で、
治療をしても助からないケースが少なくありません。

ネコちゃんの場合の乳腺腫瘍予防効果は

 6ヶ月齢までに避妊手術を受けた場合 91%
 7~12ヶ月齢までに避妊手術を受けた場合 86%
 1~2歳までに避妊手術を受けた場合 11%
 2歳以上で避妊手術を受けた場合 効果なし


と言われています。
ワンちゃんと同様に早目に、
できれば1歳になる前に避妊手術を受けさせてあげてください。

予防としての避妊手術3

もう一つ避妊手術で予防できる病気に乳腺腫瘍があります。
これについてはワンちゃんとネコちゃんでだいぶ事情が違うので別々にお話しします。

ワンちゃんの場合、女の子で一番多い腫瘍がこの乳腺腫瘍です。
大雑把に言うと、年を取った女の子のだいたい半分に乳腺腫瘍ができ、
そのうちの約半分が悪性、いわゆる乳がんと言われています。
(本当は悪性の乳腺腫瘍=乳がんではないのですがここではわかりやすく乳がんと表現しています。)
別の研究では避妊していないワンちゃんの71%に乳腺腫瘍のリスクがあるとも言われています。
乳腺腫瘍についてはまた別のところでお話しします。

この乳腺腫瘍ですが、発生率は

最初の生理(発情)が来る前に避妊手術をした場合 0.5%
2回目の生理(発情)が来る前  8%
3回目の生理(発情)が来る前 26%


というデータがあります。
逆に考えると、最初の生理(発情)が来る前なら予防効果は99.5%、
2回目の前なら92%と言うことができます。
残念ながら、4回目の生理(発情)が来た後では乳腺腫瘍の予防効果はなくなってしまいますので、
乳腺腫瘍の予防という点から考えると早期に避妊手術を受けるのが一番です。

続きます。

予防としての避妊手術2

避妊手術を受けることで子宮と卵巣の病気がなくなります。

子宮の病気として一番多くみられるのは子宮蓄膿症です。
これはワンちゃんで多い病気ですが、ネコちゃんでも見られます。
ワンちゃんの場合、避妊をしていない子の2~3割が子宮蓄膿症になると言われています。
子宮蓄膿症は名前の通り子宮の中に膿がたまる病気で、
治療が遅れると生命にかかわります。
画像は膿がたまって大きく膨らんだ子宮のレントゲン写真です。
どんな症状があるかなどはまた改めて別にお話ししますね。

子宮蓄膿症ほど多くはありませんが卵巣や子宮の腫瘍も予防できます。
避妊手術で卵巣を取ってしまいますので起こるわけがないですし、
当院の場合は子宮も取ってしまいますので起こりようがありませんね(笑)。

続きます。