カッサフォルテ犬猫コラム -101ページ目

予防としての去勢手術2

前立腺肥大とは文字通り前立腺が肥大して大きくなる状態です。
前立腺というのは男の子にしかない器官で、
膀胱のすぐ後ろにあり精液の成分の一部を作ります。
この前立腺が男性ホルモンの影響で大きくなります。
6歳以上の去勢していないワンちゃんのほとんどで前立腺肥大が見られます。
多くの子は何の症状も示しませんが、
血尿やおしっこが出にくいなどの症状が出る子がいます。
場合によっては下から腸を圧迫するためにうんちが出にくくなることもあります。

肛門周囲腺腫は肛門の周りにできる腫瘍で、
これも男性ホルモンの影響を受けます。
治療法は手術による切除ですが、
年をとってからできるので麻酔のリスクが高いのと、
場所が場所だけに肛門の機能を損なう恐れがあります。

会陰ヘルニアはいわゆる脱腸です。
肛門脇の筋肉が男性ホルモンの影響によって薄くなり、
その部分にお腹の中身が出てしまいます。
肛門に続く直腸を支える筋肉が弱くなるため、
その部分で腸が変形してうんちが出にくくなることがよくあります。
これも去勢していない男の子で発生率が高く、
男性ホルモンが影響していると考えられています。

これらはどれも去勢することで発生率を下げることができます。

予防としての去勢手術1

間が空いてしまいましたが、
今回は予防としての去勢手術についてお話ししたいと思います。

去勢手術では、ワンちゃんもネコちゃんも精巣を取ります。
精巣は精子を作るところでもあると同時に男性ホルモンの大部分を出すところでもあるので、
これを取ることによって精子が作られなくなり、
男性ホルモンも大幅に減ります。
ですから去勢手術をすることによって男性ホルモンが関係する病気を予防することができるのです。

ネコちゃんの場合はにおいの強いおしっこをまき散らすスプレー行動がある関係から、
ほとんどの子が若いうちに去勢手術を受けます。
そのため、去勢しなかった場合のデータが少なくてはっきりしたことが言えませんが、
ワンちゃんの場合は前立腺肥大会陰ヘルニア肛門周囲腺腫などの発生率を下げることができます。

あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。
今年もカッサフォルテ犬猫病院をよろしくお願いします。

画像は伊勢神宮へお参りした帰りにおかげ横丁で撮ったものです。

私たちの場合、商売繁盛や千客万来をお願いするとワンちゃんやネコちゃんの不幸を祈っているみたいになってしまいますし、
無病息災をお願いすると商売あがったりになってしまうという難しい仕事ですね(笑)。

とりあえず商売は置いておいて、
皆様と皆様の大事な家族が健康で幸せてありますように。
予防や健康診断で商売が繁盛しますように(笑)。