エレベーター
オフィスビルについた。
セキュリティーバーを抜け、
エレベータードアがあいた。
エレベーターに乗って、
弊社のフロアーのボタンを押した。
メルギブソン風の白人親父が
両手に物を持っていたので、
What floor? と話しかけた。
18 please.
18階をお願いしまっさ。
メルオヤジは
スマイルしながら冗談ぽく言った。
Can I just ride an elevator with you?
貴殿と同じエレベーターに乗ってもよろしゅうござんすか。
小生は笑顔で答えた。
Sure.
よろしおまっせ。
無言の10秒間がすぎた。
小生が先にでた。
Take care.
じゃあね。
メルオヤジ。
Bye
さよなら。
どちらとも取れるジョークである。
1、あなたはアジア人だけど、お主と一緒に乗っても感染しないか。
2、昨日ニューヨーク州で2番目に発見された武漢コロナバイラス患者がグランドセントラル駅周辺勤務のユダヤ人だったと発表されたので、あなたは大丈夫よね。俺は大丈夫だよ。
とも取れる。
人と人が牽制し合う時代がニューヨークにもやってきた。
新しい出会いがなくなる。
つまり
新規の男女の出会いがなくなる時代。
シェークハンドもうかつにできない時代。