愛人になるのも簡単じゃない!  | ニューヨークと東京に暮らす変な経営者のひとりごと

ニューヨークと東京に暮らす変な経営者のひとりごと

(旧タイトル、NYと六本木ヒルズに住む経営者のひとりごと) 
ニューヨークと東京で会社を経営してます。 NYがベースで、年間10回以上、NYー東京間を往復しています。 アメリカ生活が30年以上になるので、日本にいると沢山の驚きがあります。そんな驚きを綴っています。

Dedicated to Keio Student,
この主人公の民子は翌年慶應大学生になりました。 
事実に基づく本当のストーリーです。 

October 13, 2009 から数日、アメブロに載せたものを転載します。

 

このストーリーは14に分けて投稿していましたが、まとめて読みやすくしています。ただ、長文ですので、最後まで読むだけでアホらしくなると思います。 

内容はかなり反感をかうものです。賛同する人は少ないでしょう。 賛同しなくてもいいのです。 でも、事実ですからw。 

丸3年住んだ六本木ヒルズ時代に接していた経営者たちの現実のライフスタイルでした。 

 

小生はこのライフスタイルはいいと言っているわけではありません。ただ単に現実を暴露しただけです。 

テーマ:短編ストーリー
愛人研修 1


今回は大阪の経営者、田植氏の協力を得て彼の体験談を語ってもらいました。

14回にわけて、エピソードを綴ります。 

登場する人物や場所や内容は実際とは若干異なりますが事実に基づいてまとめました。 



大阪でIT系の会社を経営している田植は、

定期的に東京を訪れる。 

ある日、あるSNSで18歳の女子高校生と知り合った。

女子高校生の名前は、民子。

民子は九州の佐賀県に住んでいた。

大阪から九州に行く事もできたが、

しかしながら、高校生とデートする訳にはいかない。


田植は、民子が高校を卒業するのを待った。


民子は都内にある有名な大学にストレートで入学した。


しばらく、SNSにアクセスしていなかった田植は、

民子の存在もうろ覚えになっていた。

「久しぶりです。とうとう卒業しました。田植さんはお元気ですか。」

突然のメッセージに、田植は驚愕した。 

「まさか、民子ちゃんから連絡をもらえるなんて。夢にも思ってなかったよ。」


「実は都内の大学に受かりました。4月から東京に住んでいます。」


「そうなんだね。今度、オレが東京に行ったら一回ご飯でも食べようか。」

「はい。楽しみにしています。」


民子はアルバイトをしながら学校に通っている。

民子には、世界中を旅するという夢があった。 

そしてその夢をかなえる方法を模索していた。



愛人研修 2



田植は大阪から東京へ出張することにした。


田植は沢山の女性とデートをしているが、

会う人物がどういう人物か不確かな場合や、

相手が夜のデートだと警戒するであろうと思える時は、

ランチデートにすることにしている。


今回の相手は18歳学生ということもあるし、

昼間の自由な時間もある。

さらに民子は湘南に住んでいるということで、

帰宅の電車の時間を考えて、ランチにした。

都内の外資系ホテルのフレンチレストランにて、

二人は待ち合わせた。 




民子は18歳なのだが、肌の荒れ方からして、誰が見ても23歳以上に見えた。


ホテルのロビーで待っていた田植は、民子が到着したのがすぐわかった。

民子は、精一杯おとなの雰囲気を出そうと努力していた。


外資系ホテルの中は、お洒落な服装をしたつがいが数組いた。

ロビーに到着した民子は、

「田植さん、ですか。ホテルの辺りに来た事がなかったので、迷ってしまいました。」 

と、ロビーに響き渡るぐらいの声で言った。


「来てくれてありがとう。奥のフレンチを予約してるので、行きましょう。」 


と田植はつぶやいた。 


高層階で都内のビル群が一望できる窓際のテーブルに案内された。 

「こんな所、来た事ないのでキョロキョロしてしまうわ。ガッハハハハ!」


「そうなんですか。まあ、ゆっくりして下さい。」


メニューが手渡されたが、民子はそのメニューを見てもわからない。

「なんでもいいので、田植さん選んでください。」

「じゃ、まず飲み物から選ぼうか。どんな物がお好きですか。」



つづく


愛人研修 3



民子が未成年ということもあり、レモンスカッシュをオーダーした。


続いて、民子は食べ方がわからなさそうなので、

田植はフレンチレストランのコースを頼むことにした。


アパタイザーを食べながら、民子は話し始めた。

「わたし、今ある夢があってお金を貯めてるんです。」


「そうなんだ。どんな夢ですか。」


「世界中を旅行したいんです。

全世界の国をバックパックを背負って、

行ってみたいんです。」


「それはよかったね。」


「そのためにはお金が必要です。

そこでいまスポンサーを探してるんです。

若い頃、世界旅行をしたかったけど、

その夢を果たせなかった人がいたら、

その人の代わりに私がその夢を叶えます。

そのためには、お金が必要なんです。」



「ふーーん。そうなんだね。

それで、どうやってお金を儲けるつもりなの。」


「ですから、そのスポンサーになってくれる人はいないですか。」


「それは、オレにスポンサーになってくれと言ってるのかな。

それはちょっと違うかもよ。」



つづく


愛人研修 4 



「じゃ、誰かいませんかね。 

そのためには私は愛人になってもいいと思っています。」



民子は、メインディッシュの野菜とチキンをフォークで串刺しにしながら、言った。 


「え、君が愛人に!! 

そのフォークの使い方では、愛人としては厳しいよ。」



「ガハハハハ!!! ハッ、ハッハ。

そうですか。どうやって食べるのかわからなくて。」



口の中に、食べ物を一杯に含んで、歯の間から食べ物を覗かせながら民子は笑った。

「私って、このレストランで浮いてるかな?」 

レストランの半分に聞こえるぐらいの声で言った。 

田植は恥ずかしくなってきた。 

「うん。そうだね。浮いてると思うよ。」

続けた。



「まず、そのフォークの使い方。 

串刺しにして、まとめて食べるのはいけないかもね。

それと、そのナイフ、そこに置いていたら、

オレに向けて突き刺さりそうだよね。」



「そうですか。フランス料理食べたことがないので。」


「いいよ。大丈夫だ。それで、本当に愛人になりたいの。」


つづく


愛人研修 5




「はい。それが一番手っ取り早いと思うので。

愛人になってお金を貯めて旅行します。

田植さんは愛人を探してないですか。」



「オレは女に困ってないからなあ。

でも、もしかしたら、金で割り切ってしばらく遊びたいという人がいたな。

聞いてみるからちょっと待っててな。」



「ありがとうございます。お願いします。」



田植は、携帯電話で上場会社の社長の亀村氏に連絡をした。


「あ、亀村さん、

先日お会いした時におっしゃっていた愛人の件ですが、

まだお探しですか。」



亀村氏は社内会議中に抜け出して、返事をした。



「まだ探していますよ。どんな方ですか。」


「今、都内のホテルで有名なXXXX大学の1年生で

18歳の女性と食事してるんですが、

愛人としてしばらくやって来たいらしいのです。」


田植は伝えた。 


「可愛いですか。まあ、会ってみないとわからないですけどね。」


「お好みかどうかは分かりませんが、

今一緒にいるので、これから一時間後ぐらいにオフィスにお連れしましょうか。」


「はい。お待ちしています。」


つづく


愛人研修 6



田植は、民子の食事マナーについて注意をしながら、

フレンチレストランで食事をする場合の簡単なマナーを丁寧に伝えた。 


「君はこれから、上場会社の社長の愛人になるための面接に行くんだよ。 

その前に、せめて、最低限のテーブルマナーだけを説明しておくね。

食事をしている最中にお皿の淵にナイフやフォークをかけてると

滑って落ちるかも知れないから、こういう風にお皿の中に入れておこうね。

他に、基本的にフォーク、スプーン、ナイフは外側からとっていくんだよ。」


民子は質問した。 

「あのー、愛人になるということは、

あっちの方もしないといけないんですか。」



「それはそうだろうね。」



「あまり慣れてないんですけど、大丈夫ですかね。」


「じゃ、オレと試してみるか。」

と田植は冗談で言った。



「いやだわ。 私はやっぱりタダではやらないので、

彼氏の金太郎と今夜、練習します。

急に私が丁寧にサービスしたら金太郎の奴、

どうしたんだ。って言わないかな。ガハハ。」



「うーん。このレストラン大声で話す内容ではないな。

ちょっと外へでよう。」



つづく


愛人研修 7



田植は、チェックを済ませ、

民子を連れて銀座線で渋谷の亀村氏のオフィスに向かった。


「私、面接大丈夫でしょうか。」 

ガハハと笑った。 



「うーん。先ほど言ったように、

テーブルマナーはちゃんと守って、

そのガハハ笑いをしないことだね。」


渋谷に到着後も銀座線のプラットフォームで立ち話をしながら、続けた。 


「相手の社長は一流企業の社長で今までも何人もの愛人がいたから、

目が肥えてるよ。 

君には上品さが求められる。 

君はまだ若いから、完璧を求められないかもしれないけどね。 

若いから清楚さが大事だね。 

愛人になるには歩き方から教育が必要だから、

とりあえず若さで勝負だね。」


二人は亀村氏のオフィスを訪れた。 



田植は民子を連れて、亀村氏の会社の受付前で民子に念押しした。

「民子ちゃん、新入社員の研修のフリしておとなしくするんだよ。」

「はい。わかりました。」


怪しい二人は、応接室に通された。

「私、大丈夫かな。売れるかな。」

「経緯は話すから、ベストを尽くすんだよ。」

「君、XXXX大学の学生証を持ってるか。」


「はい。」


「じゃ、学生証を見せてくれるか。」

「はい。これです。」

民子は、XXXX大学の学生証を差し出した。 

年齢は18歳と確認した。 

「君の大学名が大事だからね。嘘だったら洒落にならないから。」



つづく


愛人研修 8



亀村が応接室に入って来た。

「田植さん、ご無沙汰しております。 

お元気ですか。 

今回は、いいお話をありがとうございます。」


「いいえ。たまたま知り合ってランチを食べていた時に、

愛人になりたいという話がありまして。 

私は愛人としては探していないので、

もし亀村さんがお気に召したら、いかがかと思いまして、

ご紹介させていただきました。」


「ありがとうございます。 実は、まだ探してるんですよ。」


亀村氏は民子に質問した。


「君はまだ若そうだね。学生ということだけど、

学業と大丈夫なのかな。

一週間に2回ぐらい会うことはできるのかな。」




民子はどう答えていいか分からず、迷いながらも答えた。

「大丈夫です。」




亀村氏は、続けた。 

「やはり相性もあるし、一度、お試しにやってみるのはどうかな。」

「はい。大丈夫です。」

「じゃ、連絡先をくれるかな。」


亀村と民子は連絡先を交換した後、


「じゃ、会議の続きがあるので、私はこれで失礼します。」



と言って、亀村は応接室を去った。


「私、大丈夫だったかな。」


「後で亀村さんと話をしてみるね。これから、君を愛人として研修しないといけないね。」



つづく


愛人研修 9



田植は民子を連れて、渋谷駅前のスターバックスで愛人研修を行うことにした。

田植氏は、ジャバチップフラペチーノ、Tallを二つオーダーし、席についた。



田植は、亀村氏から亀村氏の愛人に対する希望を聞いていたので、

民子にベストな愛人になるためにアドバイスをした。


1、雇用主には、

お金をいただくわけだから

決められた時間に間に合うように。





2、ワガママはしてもいいが、

度を超えたワガママは

解雇されることにつながるので注意せよ。





3、雇用主には、

いつもどこにいるのかを伝えておくこと。





4、雇用主に対して、

誠心誠意尽くして自分を捧げること。





5、雇用主の仕事の

邪魔をしないように、努力すること。 





6、メールは雇用主に、

心配をかけないように、

一日に数回はすること。





7、雇用主の奥様に決して

ジェラシーをいだかないこと。





8、他の男性に

デートを誘われた場合は断ること。


こっそり出掛けてもいいが

解雇される可能性があることを理解すること。





9、雇用されている間は、

雇用主に魂を捧げる気持ちで接する事。






10、雇用主がメールなり電話で

連絡をしたら、1時間以内に連絡をすること。






11、雇用主がパーティなどの

社交の場に行くときは、

TPOに合わせたファッションで行く事。






12、いつも自分の美の追究をし、

定期的な運動をし、

ベストなプロポーションを保つこと。






13、魅力的な歩き方を研究すること。 





14、本を読んだり、新聞を読んだり、

日本語の勉強をし、

より魅力的な考え方や教養を身につける事。






15、食事時のマナーを身につけること。





16、雇用主の名前を

決して他人に漏らさない事。





17、雇用主と会話をして知り得た情報は決して他言しないこと。






民子は聞いた。 


「ところで、お試しはいいんですが、報酬はでるんでしょうか。」




つづく


田植は答えた。

「亀村さんに聞いてみるよ。

タダというわけではないだろう。

君はいくら欲しいの。」



「相場がわからないのですが、

XXXX大学というのは有利ですか。」


「うん、そうだね。たぶん、吉原で払うと6-8万円ぐらいだからね。

それを参考にしたらいいかもな。ところで、君はひと月どれぐらい欲しいの。」


「固定で月に20万円ぐらいあれば素敵です。

そして会う度に2万円ぐらい欲しいです。」


「うーん、それはどうかな。聞いてみるよ。 

愛人を本業でやっている人の相場は、

アパート代の支払いと、

どっかでOLとして勤めるよりも働かない分、

それよりも少し高めの給与というのが一般的らしいね。 

君の場合は、大学生だからそこまでは言えないかもね。」



「わかりました。田植さんにお任せします。」



つづく


愛人研修 11


田植は、亀村氏に事情を話し、お試しの機会をセットした。 


二人の都合で、食事をする時間がないということで、横浜のホテルで会うだけになった。


亀村氏は、都内から横浜のホテルに向かった。 

民子は湘南から横浜のホテルで亀村氏と会った。 

二人はお試しのデートを試みた。 

田植氏に後に入った情報は、亀村氏がなぜか機能しなかったらしい。 

民子の下品さが、どうやら、亀村氏の○欲を奪ってしまった模様だ。 



残念ながら民子の長期雇用の話はなくなった。




民子は、誰でも愛人になれると簡単に思っていたのだ。 

どの道でもプロになるのは、簡単ではない。 

愛人になるにも、修行が必要である。 

プロの愛人には、誰でもがなれるわけではない。 


誰もが認める美貌を持ち、

絶えず美の追究をし、

精神力が強く、

明朗快活である必要がある。

そして、不平不満を言わず、

口がかたいことである。 



例え、金銭関係が絡んでいたとしても、

愛人雇用者を愛することが出来る人材が求まれる。



つづく


愛人研修 12



愛人を囲っている上場会社の社長達数人の本音をヒアリングした。


世の中で一番金がかかるのが、妻である。

結婚してしまうと法的な条件がつきまとう。 

黙って買物をするのも妻達であって、

住んでいる家も死ねば妻の物になる(各国の法律によるが)。


その妻達は、いつも家にいるときはパジャマ姿で、

スッピンで化粧をするわけでもなく、

オバはんとなり、オッサン化して、図々しくなる場合がある。



そこで、魅力的な女性が現れると、

一部の男達は愛人として女性を囲いたくなる。 



その愛人達が仕事が出来る力があったら、

自分の会社に雇用して、関連会社の社長に就任させる大会社の社長もいる。

しかしながら、

そのスキームは他の社員に見破られてしまい、

社内のモラルの低下につながる危険性をはらむ。



つづく


愛人研修 13

日本や世界各国で活躍している社長達のヒアリングから見えて来た。



世界規模でビジネスが伸びる理由は、

新天地を探すために、

男達がオバはん化した妻達から、

より離れたところに

ビジネスを興す。



妻達に文句を言われずにXXちゃんに会いに行くためには、

ビジネスを展開するしかない。

男達の性的な欲望を満たすために

ビジネスは展開していくというのが、

皮肉ではあるが、

世界の経済の流れを構成しているように思える。 
 


田植氏は愛人を斡旋する仕事をしている訳ではない。 

女性と男性の正直なニーズに従って、臨機応変に行動しただけである。



つづく



愛人研修 14 追記 


愛人として雇われている女性に田植が接した時に感じた事を教えてくれた。 




愛人族の特徴は、 


1、愛人雇用されている時に、他からアプローチしてきた男に平気で嘘をつく。

2、エロい質問は、拒絶する。興味ないという。 

3、質問をすると、それは経験がないから、わかりません。という。

4、少々のことでは、驚かない。 

5、高級レストランに行き慣れてるので、感動がない。 

6、魂の抜け殻である。 メンタリーに、他の男性を男性と見てはいけないようにトレーニングされているため、何を言っても、淑女ぶる。

7、昼間、何もしていないか、エステに通うか、スポーツジムにトレーナーをつけてトレーニングをしているか、習い事をしている。 

8、食事をおごられるのを当たり前と思っている。 

9、社長達が集まるパーティに他の愛人達と参加する。 

10、女性から男性を誘って来ても、本心で言っているのではない。

11、
生活に対して現実味や切迫感がない。


しかしながら、最近の経済状況により、

雇用金額が減ったり、

解雇されたり、

全体的な愛人雇用条件が悪くなっていると

リポートを知人の経営者から聞いた。 

愛人雇用状況と経済状況は密接に連動している。 


欲望とビジネスは切っても切れない関係である。 


愛人が良いとか悪いとか、愛人を囲うことが良いとか悪いとか言ってのではない。 


どの世界に生きるにもプロフェッショナリズムが必要である。





社会での自分の役割は何かを考え、なにごとにもプロ意識を持って挑もう。