1時間半のドラマ レクサス | ニューヨークと東京に暮らす変な経営者のひとりごと

ニューヨークと東京に暮らす変な経営者のひとりごと

(旧タイトル、NYと六本木ヒルズに住む経営者のひとりごと) 
ニューヨークと東京で会社を経営してます。 NYがベースで、年間10回以上、NYー東京間を往復しています。 アメリカ生活が30年以上になるので、日本にいると沢山の驚きがあります。そんな驚きを綴っています。

3時45分から5時15分までのドラマ

USパスポートの更新にMt. Kisco の郵便局でプロセスを済ませ、Apple Beesというチェーン店のレストランで食事をしました。その後、日本食の買い出しにいくため、20マイルぐらい南のWhite Plains にある日本食食料品店に行きました。

3時45分頃、日本食食料品店に行った時、駐車するのに失敗して、ロードサイドのCurb(路肩)に車の右前のタイアを擦ってしまいタイアの横が裂けました。
タ イアは、サイドが深さ1センチぐらい大きさ5センチぐらいにえぐれてしまったので、高速で走るのは危険と判断し、急遽、Mt. Kisco にあるMavis Tire Center にて、タイア交換をすることにしました。なんと、1時間前までいたレストランApple Bees の目の前にあるMavis Tire Centerまで、20マイルInterstate 684を北上し、Mt.Kiscoの街まで、戻りました。 ターゲットという量販店に立ち寄って車のインジケーターを見ると、タイアのプレッシャーのゲー ジが見ている間にもドンドンと下がって行きました。 レクサスLSには、タイアプレッシャーが中でもチェックできるインジケーターがついてるので、迅速に 対応することができます。
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高速道路を走ったためか、亀裂が大きくなり、サイドから空気が抜け出し始めたのです。 完全にフラットになってしまってからでは、ウィールに傷がつくため 走れないので、急いで、そこからハーフマイルほどのMavis Tireセンターに到着した時には、勢い良くエアがシューと音をたてて抜け出していました。 危機一髪でした。


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Mavisのカウンターで、グレーヘアの眼鏡姿の小太り55歳ぐらいのオバサマが、田舎なまりの英語で受付をし、30分程待たされて、私のレクサス君のタ イア交換時期には、既に、Mavis が閉まる5時10分前になっていました。 外を見ると、サービステックの30歳ぐらいの巨大なイスパニックのお兄さんが、トランクの中にあった日本食の 入った袋や他の荷物を全て外にだして、スペアタイアのところを開けています。

「What happened? 」 「Looking for a wheel lock key.」ということでWheelのボルトにロックがかかっているのですが、そのロックを外すKeyがないのです。レクサスには、通常、スペアタイアの右 側の工具のところに、パウチに入って置いてあるはずがなく、グラブコンパートメントからトランク全てを探してみましたが見当たりません。 そこで、レクサ スを買ったMt. Kiscoのディーラーが電話をして、どこにあるのかを聞きました。 4時55分です。レクサスも後5分で閉まります。 最初セールス担当に連絡したらボイ スメールになったため、受付に事情を話してサービスにつないでもらい、サービスレップと交渉したら、サービスの人がMavis タイアセンターまで、マスターキーを持って来てくれることになりました。

5時、レクサスサービスはまだ来ません。

5時5分、グレーヘアの小太りが出て来ました。 「何をしているのか。」 と小太りグレーヘアが尋ねました。 「キーがないから、レクサスのサービスが 持って来ると言って待ってるので、もうちょっと待ってください。」 と言って、時間をかせぎました。 そのうち、Mavisのマネジャーが出て来て、小太 りと一緒に、「店は5時に閉まるので、車を外にだしてもらうよ。 レクサスのサービスが来たら、スペアタイアと交換してもらって、パンクしたタイアを来週 持って来たら、交換して上げるよ。」と言いました。 小太りグレーヘアが、「サービステックを帰さないといけないから、早くでてもらうよ。外で待ってくだ さい。」と続けました。
5時10分、
しかたなく、トランクの中に、外に出した荷物を全て放り込み、車をショップの中から、バックして出しいていた時に、レクサスサービスの大きな白人オヤジが やってきました。 私の目には、そのオヤジが救世主に見えました。 どうやら、Mavis の人とも知り合いみたいで、車を下りてすぐに、スペアーキーを数個だして、そのうちの一つがピッタリはまり、Wheelロックが解錠されました。 レクサ スサービスからの白人男は、マネジャーだったらしく、Mavisのマネジャーも急に態度が変わり、タイア交換を快くやってくれることになりました。小太り グレーヘアも急にナイスになり、タイア交換を済ませて、270ドルを支払い、全てが一件落着しました。 
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やはり、私はついてます。
 
1、あと、レクサスのサービスの車の到着が1分でも遅かったら、私は閉め出しをくらって、また、レクサスのロードサイドサービスを寒い中一時間ぐらい待つ事になったでしょう。

2、そして、そうなったら、月曜に再度、タイア交換をするために,戻らないといけなかったのです。
 
3、今回、Wheelロックのキーをレクサスを購入した時に彼らがいれ忘れていたのがわかったのでよかったです。 遠出をしていて、レクサスがないところでフラットタイアになったら、タイア交換もできない可能性もあったのです。

4、White Plains から、Mt.Kiscoのタイアセンターまで行くハイウェイでも、タイアはバーストせずに、持ちこたえました。タイアセンターの近くに到着してから、タイ アのエアが急に抜け始めたので、フラットタイアのまま道路を走る事なく、間に合いました。

5、サイドに傷があっただけで、エアは抜けてなかったので、放置することも出来たのですが、機転を利かせて、すぐにタイア交換をしたのでよかったです。

6、Mavisにレクサスのドライバーが沢山、客としていってるため、レクサスマネジャーの前で、Mavisのマネジャーは冷たく断ることは出来なかったのです。 適切なチャンネル(right channel)がいかに大事かですね。 



アメリカのサービスというのは、こんなもんです。 私は、車を買ってから、一度として、トランクのスペアタイアを見た事もなく、レクサスディーラーがタイア のWheelロックのキーを入れ忘れていたのは間違いないのですが、決して、詫びることはしません。 緊急時に15分以内に、現場に来てくれただけでも非 常にラッキーです。 

タイア交換をした場所をMt.Kiscoにしたのもついてました。 購入したディーラーから遠いところだったら、間に合わなかったで しょう。 車を路肩にぶつけてタイアがリップ(rip)してから完全復帰するまでの一時間半のドラマでした。 映画館で映画を見るより、エキサイティング で、楽しかったです。 ついてる人には、ギリギリでも全てが間に合うようになってます。

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タイアがパンクしたから、ついていないと考える人は、ついてない考え方をする人です。 そういう人とは一緒にいないようにしましょう。