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ポップ・ミュージックのトリコ

流行音楽を聴きながら、人生を音楽で豊かにしたいと願う、私的でミーハーなブログです。

 

監督
デヴ・パテル

ジャンル
アクション スリラー

出演
デヴ・パテル as キッド(モンキーマン)
シャールト・コプリー as タイガー
ピトバシュ as アルフォンソ
ヴィピン・シャルマー
シカンダル・ケール
アディティ・カルクンテ
 
鑑賞方法
映画館(近所行きつけ)
 

お客さんが自分含めて8人しかいない!
かなりビジュアルが凝っていそうで大スクリーン向けに作られているだろうにあいにく大きな画面での上映がなく、画面の横幅9Mの劇場での鑑賞。となるも、そりゃこの客数では文句は言えまい。

洋画が厳しい時代です。

 

流れる予告も『ジョーカー』『エイリアン』以外はほぼ邦画、しかもテレビドラマの劇場版もの(『ドクターX』『踊る大走査線』『グランメゾン東京』)ばかり。

 

邦画でも面白ければ問題ないのですが、さてどうなんだろう。今回の予告ではちょっと判断つきにくかったなぁ。

 

で、いよいよ本編。

もういきなり格闘シーンからスタート。

そこからほぼなんの説明もなしに悪そうな奴らの根城に潜入するシークエンスに突入。

テンポ良すぎでドンドン話が進むので楽しい。

でもこれじゃ2時間の尺絶対持たないやん、と思っていたらもうそこは挫折あり新展開ありと王道の3幕構成でしっかり物語がつづられます。

物語自体は主人公の復讐劇だけに、本来はフュリオサぐらいの尺でシナリオを描いていたはずで、泣く泣く編集でバッサバッサ切ったためかなんだかよくわからないまま回収されない設定や動機不明の展開もあったのですが、まあ監督・主演両方を同一人物がやる作品で起こる長尺映画になりがちなジンクスを回避できていて、さらっといい塩梅の仕上がりになっていました。

 

結果として前述した『フュリオサ』と『ジョン・ウィック』をブレンドした映画のような印象を鑑賞中持ちました。

両方メチャクチャ好きな私としては本作も大満足でしたね。

 

とにかくアクションシーンがカッコイイ!

バーカウンターの上に載って対決するシーンが背景のボトルの飾り棚の美しさもあってメチャクチャ痺れましたね。

あとは赤い照明のエレベーターのシーン。

もうこれを撮れた時にこの作品は「勝ち」です。

トゥクトゥクみたいな乗り物ガジェットも魅力的でカーチェイスも凄かった。

欠点なんていくらでもあるのですが、そんなもんこの映画の作り手は百も承知でリリースしてるのでしょう。

それこそ劇中のトゥクトゥクみたいな乗り物と同じく、理屈抜きでワクワクできる仕掛けが満載の作品なのです。

 

日本と米国の好景気が一巡し、中国も含め経済大国がそろってリセッションのタイミングとなる2030年代は世界の経済を引っ張る別の国が必要なのですが、やっぱりここでインドが出てくるんでしょう。インド・インドネシア・ナイジェリアあたりに世界の資本は流れ込むはずです。

 

iPhoneの次のモデルはインド生産に切り替わるそうで、いよいよその布石は本格化しています。

 

そんな中、ハリウッドも映画大国であるインド市場に挑もうとしています。

これからはどんどんインド人キャストやインドロケのハリウッド資本映画が増えていきそうです。

 

Playlist(Spotify)※最新チャート分

 

1位 "INZM" Number_i

 

2位 "チートデイ" 乃木坂46

 

3位 "KING KONG" TREASURE

 

4位 "ライラック" Mrs.GREEN APPLE

 

5位 "familie" Mrs.GREEN APPLE

 

6位 "Bling-Bang-Bang-Born" Creepy Nuts

 

Number_iが一位に。

 

 

 

今週のピックアップ

 

"Curry on love" Lienel

 

"Don't Tell Nobody" ONE OR EIGHT

 

"EMPIRE" Snow Man

 

"夏恋ジレンマ" わーすた

 

"Lemon" 米津玄師

 

今週はサマソニでのNumber_iの活躍にちなんでボーイズ・グループ&ガールズ・グループ中心にセレクト。

世の中というのは面白いもので、このボーイズ・グループ、ガールズ・グループの大流行を誰が予測しえたでしょう。

自由主義経済では、売れているものは”いいもの”であるという価値観が成り立ちます。

つまりたとえ”いいもの”であってもそこに需要が伴わなければ身勝手に社会に存在することは許されないのです。

そして売れる、ということが前提になったとき大衆芸術は表現の自由を得ます。

number_iの作品を聴いて、”売れ線”と感じる人はいないでしょう。

売れる音楽をつくるために大衆に迎合することがダサいというならnumber_iは真逆の事をしています。

それは出せば売れると数が見込めるからこそできる冒険。

なぜ売れるのか?それはいろいろ理由はありますが一番のポイントはルックスがいいからです。

ネットの時代になって、社会はどんどん漂白されていっています。

結果キレイであることは本人の資質と同じくらい大事な要素になっています。

外見の良さはSNSで拡散され、内面の汚れもSNSで拡散され、場合によっては社会から抹殺されます。

こうしたカワイイ・キレイが最優先される世の中では常に最悪の中の最善を選択するような政治の世界ですら、内面どころか外見までキレイな人にゆだねようとする風潮があります。

世間と音楽はいつも映し鏡。

どちらがいいとかではなくバランスの問題。

当ブログは売れる音楽をポップ・ミュージックとして話題にするので、”売れる音楽”を取り上げます。

number_i、唯一無二の音楽性で”ズーマズーマ!”なんていうフックを歌うなんて新しすぎ。

アクション映画の夜のカーチェイスのシーンとじかに合いそうな感じ。

 

最後に根津玄師の"Lemon"を。

ついに映画『ラストマイル』が公開に。"Lemon"はその世界観を共有する作品のうち『アンナチュラル』の主題歌でした。

この作品の塚原あゆ子監督は『グランメゾン東京』の映画化も予定があり、マリオでいえばスターを取っているときのような状態ですね。

ここでうまく実績を上げれば間違いなく大物監督の称号を得られるでしょう。

リドリー・スコットタイプではなく、トニー・スコットタイプの職業監督っぽいイメージでしょうね。

ただ、監督にはいろいろスタイルがあってもいいのだと思います。

それは会社のボスと同じ。

部下にオレ流を浸透させて細かくチェックして指示だしどころか直接手直しもして自分流を貫くタイプもいれば、大まかなコンセプトを共有すればあとは部下に任せて、自分は進行と全体のバランスを調整するべく手綱を握って奮闘するタイプのどちらも一生懸命ですし、責任ある仕事であると思うからです。

 

 

 

Playlist(Spotify)

 

1位 "A Bar Song (Tipsy)" Shaboozey

produce:S.Cook, N.Sastry

 

2位 "I Had Some Help" Post Malone feat. Morgan Wallen

produce:Hoskins, Charlie Handsome, Louis Bell

 

3位 "Die with a Smile" Lady Gaga & Bruno Mars
produce:Bruno Mars, D'Mile, Lady Gaga, Andrew Watt

 

4位 "Not Like Us" Kendrick Lamar

produce:Mustard
 

5位 "Birds of a Feather" Billie Eilish

produce:Finneas

 

 

Shaboozeyが6週連続で首位に。これで通算7週目のトップ.

レディ・ガガとブルーノ・マーズの10年代席巻コンビが新曲を3位に食い込ませています。

映画『ジョーカー』続編の公開を控え、出演するガガ様に注目が集まりますね。

 

 

今週のピックアップ

 

"Wrong Ones" Post Malone feat. Tim McGraw

 

"What Don't Belong to Me" Post Malone

 

"Goes without Saying" Post Malone feat. Brad Paisley

 

"Never Love You Again" Post Malone feat. Sierra Ferrell

 

"Sailor Song" Gigi Perez

 

今週は彼を取り上げないことには語れません。

ポスト・マローンがカントリー路線のアルバムをリリースしてチャート1位にランクイン。

 

映画『ツイスターズ』の予想を超える大ヒットに加えて、このポスト・マローンのド直球のカントリー・アルバム

『F-1 Trillion』が出たという展開だとなんだかこれが本当に2020年代の米国なのか?と頬を叩きたくなりますが、夢ではなく現実にアメリカは過去の栄光を取り戻し、自信にあふれているかのようです。

そしてやっぱり今年が米国の大統領選挙の年、ということは大きいでしょう。

音楽は世の中の映し鏡です。

 

ただ、こうした熱狂の中にこそ、ここ数年のオルタナな流れ、女性や黒人やクィアの問題を忘れてはなりません。

どちらが正しいとかいう話ではなくてバランスが問題なのです。

そうした視点からGigi Perezの彼女の告白とも言える身を削って作っている音楽も取り上げておきます。