ポップ・ミュージックのトリコ -23ページ目

ポップ・ミュージックのトリコ

流行音楽を聴きながら、人生を音楽で豊かにしたいと願う、私的でミーハーなブログです。

 

 

1位 "The Fate of Ophelia" Taylor Swift
produce: Max Martin, Shellback, T.Swift

 

2位 "Golden" HUNTR/X: EJAE, Audrey Nuna & REI AMI

produce: IDO, 24, TEDDY, I.Eisendrath

 

3位 "Ordinary" Alex Warren
produce: A.Yaron

 

4位 "Opalite" Taylor Swift
produce: Max Martin, Shellback, T.Swift

 

5位 "Man I Need" Olivia Dean
produce: Z.Nahome

誤解を恐れずいうならブラック・ミュージックのシンガーの系譜をしっかり引き継いだ歌唱が心地良いですね。

イギリスから面白いアーティストが頭角を現してきましたね。

 

 

先週からこの記事を復活したわけですが、その週のチャートがチャート好きの間では話題になっているようですね。

いわく、1990年以来初めてラップ/ヒップホップの曲がトップ40以内にランクインしなかったとか。

たしかにそれは大事件なのかもしれませんが、映画『KPop Demon Hunters』の劇中歌である "How It's Done"とか"Takedown"とかってRap曲として個人的には認識していたのでなんだか違和感がなくもないんですよね。

1990年ごろといえばヴァニラ・アイスとかがヒットを出したころで当時は黒人でないアーティストがラップでヒット曲を出すと、エルヴィス・プレスリーがロックでやったことをまたラップで白人がやろうとしているという批判で、ぐっと黒人の音楽としてヒップホップが純粋培養され、その最たるものとしてギャングスタ・ラップが頭角を現し、ストリートの”リアル”を現した音楽として奉られ、ロックが持っていた攻撃性よりもロック的なものとして若者の聴く一番ホットな音楽ジャンルになっていきました。

結局その後、ギャングスタ・ラップ界のカリスマ・プロデューサーであったドクター・ドレが白人であるエミネムを世に送り出してきたあたりから黒人か白人かどうかは曖昧になっていきはしたものの、逆に黒人アーティスト自体は下手にロック・ミュージックに手を出そうとしても商業的に難しいという事態が起きたし、白人アーティストにしても、ミクスチャー・ロックなどといったロックと融合した形でのラップでしかなかなか成功できにくい状況がずっと続いていました。

一方では80年代の終わりのころにはもはや白人音楽とほぼ同一化してしまっていたR&Bもヒップホップのビートを取り入れたことで輝きを取り戻しましたが、これは白人のボーイズバンドの登場やブリトニー・スピアーズなどの登場で2000年ごろにはで白人側に取り込まれ、2010年ごろにはラッパーが歌い始めたことでR&Bのシンガーはほぼ壊滅。

結果黒人音楽は歌うようにラップするものやフックだけを繰り返すような退屈なものがどんどん量産され、袋小路に入っていました。そしてそれら二つのラップもR&BもKPOPにダンス付きの音楽、つまりはダンス・ミュージックとして取り込まれて今に至る、という流れです。

R&Bはいつもダンス・ミュージックとして生まれるのに死ぬときもダンス・ミュージックになって死んでいきます。

『ブラック・ミュージックの死』はロック・ミュージックの死と同じかそれ以上の数で何度も宣告を受けてきたわけですが、今回もまたその機会に直面しているのは間違いないでしょう。

人種で音楽ジャンルを語ること自体もう時代遅れなのかもしれません。でもだからと言ってルーツを忘れ去ってしまうことは革新的でリベラル的、ルーツを守ってR&Bを守ることが保守的・体制寄りなのかというと、そういうことでもないでしょう。むしろR&Bを新時代によみがえらせたサウンドはいつも革新的と言われてきました。

伝統を受け継ぎながら革新的でしかもポップというパラノイアの極致のような甘美な音楽が好きなので、ひとつの時代が終わった今こそ次のピークが始まる出発点としてワクワクしてしまいます。

 

今週のピックアップ

 

"Back to Friends" sombr

いやはやそれにしてもこの曲は大好きです。当連載はずいぶん滞っていましたが、それでもほぼ書くたびに毎回ピックアップしてきました。

アルバムの評価も高いうえに、この曲単体のヒットももはや2025年を代表するレベルにまで到達しましたね。

ときどきこういう風に自分の嗜好と流行がシンクロすることがあって、そういうときのチャートはチェックするのが格別に楽しいです。

 

"Lover Girl" Megan Thee Stallion

 Totalの"Kissin' You"使いが素晴らしい。

 PVはMeganのヒップから目が離せない感じになってますが曲自体結構凝っていてかなりカッコイイです。

 

"Spaghetti" Le Sserafim & J-Hope

BTSのJ-Hopeとのコラボ曲。

白人のPOP系流行サウンドがスウェーデンのマックス・マーティンの一派に30年くらいトップを牛耳られているわけで、そういう意味ではKPOP勢による席巻が続いている今の時代は新しい米国POPの覇権争いといえるのかも。

冷戦時代のスウェーデンにしても今の韓国にしても覇権国家の狭間で苦しむ資源の持たない国家が、英語教育を重視しておこなう国策によって生まれたビッグ・ビジネスのひとつとして典型的な好事例になるわけで、今後もこうした国から米国音楽のアップデートは起こるのかもしれません。

 

"Amor" Emmanuell Cortes

いわゆるRegional Mexican Musicと呼ばれている音楽ですね。

いやね、大好きなんですよ。この曲も楽しさと物悲しさが入り乱れた感じが何とも言えない。

日本でも昔から繰り返されている、いわゆる”歌謡曲”的なアプローチ。宇崎竜童、桑田佳祐、吉井和哉、あいみょんとずっとこうした民族の血にも似た伝統的なメロディの継承は日本に限らず世界で見られる現象。

相違や今の日本ではサイバー演歌なるものが紅白歌合戦出場を夢に活動を広めています。

 

"I Ain't Coming Back" Morgan Wallen feat. Post Malone

ラッパーとして頭角を現したポスト・マローンですが、最近はすっかりカントリー・シンガーとしてキャリアを積んでいます。一見対照的なジャンルではありますが、完成された様式美があって、形式的にはごった煮なのに思想的には排他的という意味では似た種類のジャンルではあります。

 

 

 

1位 "The Fate of Ophelia" Taylor Swift
produce: Max Martin, Shellback, T.Swift

 

2位 "Golden" HUNTR/X: EJAE, Audrey Nuna & REI AMI

produce: IDO, 24, TEDDY, I.Eisendrath

 

3位 "Ordinary" Alex Warren
produce: A.Yaron

 

4位 "Opalite" Taylor Swift
produce: Max Martin, Shellback, T.Swift

 

5位 "Elizabeth Taylor" Taylor Swift
produce: Max Martin, Shellback, T.Swift

 

 

久々に更新。

動きがなく更新のモチベーションが切れてしまっていたビルボード・チャートですが、ようやくルール改編ということでやる気になりました。

とはいえ上位陣はテイラー・スウィフトの新作からの曲が3週ほど寡占状態。

ううむ、こういうのは今後どうにかしていくのか?

あれこれルール作りすぎるとそれはそれで公共性が失われそうでそこの匙加減は難しそう。

個人的にはテイラーは大好きなので寡占状態なのはむしろ大歓迎!

 

 

今週のピックアップ

 

"Back to Friends" sombr

今年はこういう深いリヴァーヴがかかった雰囲気のシンプルな曲が多い気がします。

特にこの曲は今年を代表するもののひとつですね。

 

"Dracula" Tame Impala

テイム・インパーラの新曲がメチャクチャかっこよくて今のお気に入り。

ELOとブラコンものの合体したようなサウンドが素敵すぎです。

 

"Pixelated Kisses" Joji

Joji\も当ブログで何回か取り上げた大好きなアーティストなのですが、この曲はこれまたぶっ飛ぶぐらいヘヴィーなサウンドで素晴らしい。

 

"Sugar on My Tongue" Tyler, the Creator

間違いなく20年代に入って一番聴いているお気に入りのアーティストであるタイラー・ザ・クリエイター。この曲は前のアルバムからのリカットですがしっかりヒットしてます。

 

"Leavin" Rod Wave

ロッド・ウェイヴの新曲はこれまたかなり今っぽい音。

なんだかヒップホップもポップ・ミュージック全体の音の流行に引っ張られています。

 

"My Old Ways" Tame Impala

最後にテイム・インパーラの曲をもう一つ。

2025年はタイラー・ザ・クリエイターの新譜もでたのですが、今のところ彼(彼らというべきなのか?)がナンバー・ワン・アーティストですね。

さてめっきり寒くなっていよいよ秋深しという中、文化・芸術の秋、ということで7~9月の映画を振り返ります。

 

今年から1~3月、半年(1~6月)と振り返りをしてきたのですが、2025年の締めくくり、一年の振り返りを前に、大豊作だった7~9月でのマイベスト作品を選びます。

 

で、まずは邦画から当ブログではおなじみ『撮影編』『編集編』に分けてのランキングを

 

2025年 第3四半期 邦画ランキング『編集編』

①『8番出口』

②『チェンソーマン レゼ篇』

③『TOKYO MER 走る緊急救命室 南海ミッション』

④『ババンババンバンバンパイア』

⑤『ベートーヴェン捏造』

 

2025年 第3四半期 邦画ランキング『撮影編』

①『「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』

②『宝島』

③『ブラック・ショーマン』

④『遠い山なみの光』

⑤『木の上の軍隊』

 

2025年第3四半期の邦画で鑑賞したもののうち印象的だった作品から思いつくキーワードは「現在・過去・未来」。

やっぱり映画というものは時間軸を表現する芸術であることを強く感じる作品が多かったです。

 

 

2025年 第3四半期 洋画ランキング『編集編』

①『ファンタスティック4 ファースト・ステップ』

②『コンパニオン』

③『ブラックバッグ』

④『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』

⑤『愛はステロイド』

 

2025年 第3四半期 洋画ランキング『撮影編』

①『スーパーマン』

②『バレリーナ The World of John Wick』

③『ヒックとドラゴン』

④『ジュラシック・ワールド 復活の大地』

⑤『天国と地獄 Highest 2 Lowest』

 

2025年第3四半期の洋画で鑑賞したものから印象的だった作品から思いつくキーワードは「力と権力」。

力を持つものがその力をどう行使するかのテーマが多かったように思います。

 

12月が終われば今度は一年を終えての年間ランキングをやります。

今年の洋画は昨年のようにストの影響がなくとても充実したラインナップだったし、邦画もかなり強力なタイトルが公開された年でしたので選考が大変です。

 

最後に芸術の秋ということで、お勧め作品をピックアップ。

ここで紹介した作品は公開されて間もないため、まだ家では観れないものがほとんどなので、かわりに7~9月の間で自宅での鑑賞可能になった作品(DVDリリースされたもの)を邦画・洋画3作品ずつ紹介。

合わせて6作品。まだ観てないものは今のうちに制覇してしまいましょう。

 

邦画

①『ファーストキス 1ST KISS』

②『正体』

③『敵』


洋画
①『ウィキッド ふたりの魔女』
②『ANORA アノーラ』

③『ノスフェラトゥ』

 

芸術の秋らしいちょっと味わいにクセ味のある作品をチョイス。

観終わった後余韻が残るものにしました。

 

 

今年の秋が皆様にとって最高に楽しいものでありますように!