ポップ・ミュージックのトリコ -110ページ目

ポップ・ミュージックのトリコ

流行音楽を聴きながら、人生を音楽で豊かにしたいと願う、私的でミーハーなブログです。

このリストでは売れたものを中心に。

①『Take Care』Drake(2011.11.15)

"Take Care"


②『Good Kid, M.A.A.D. City』Kendrick Lamar(2012.10.22)

"Swimming Pools (Drank) "


③『Nothing was the Same』Drake(2013.9.24)

"Hold On, We're Going Home"(featuring Majid Jordan)


④『1989』Taylor Swift(2014.10.27)

"Shake It Off"


⑤『Damn』Kendrick Lamar(2017.4.14)

"Humble"


昨年よりも一層ヒップホップ色が濃くなっています。
90年代でさえここまでブラック・ミュージックに傾いてはいなかったので、2010年代のこの躍進は歴史的です。
2010年代の特選アルバムの2018年までのアップデート版です。

昨年始まったR&B/HIP HOPへの流行のシフトがさらに拡大。
特にHiP HOPでは新しいアーティストだけでなく旧来のアーティストも意欲作を発表して、時代がグッと前へ推し進められた印象がありました。

作品の内容自体もかなり面白いものが多く、久しぶりにチェックが追いつかないという状況が続いています。

ストリーミング主体の消費になって以降、カニバリズムの問題も少ないため、アルバムのリリースのサイクルも非常に短期に狭まっています。

そんな2018年を終えてのセレクションです。

対象は2011~18の期間に発売されたアルバム。

いつものとおりまずはポピュラリティのあるものから。

①『21』Adele(2011.1.19)

"Rolling in the Deep"


②『Pure Heroine』Lorde(2013.9.27)

"Royals"


③『Culture』Migos(2017.1.27)

"Bad and Boujee" (featuring Lil Uzi Vert)


④『Invasion of Privacy』Cardi B(2018.4.6)
"
"Bodak Yellow (Money Moves) "


⑤『Astroworld』Travis Scott(2018.8.3)


"
Sicko Mode"feat. Drake

Cardi BとTravis Scottを入れました。
2010年代もしっかりポップミュージックの歴史的に意義のある作品が出そろってきました。



1位 "Old Town Road" Lil Nas X feat. Billy Ray Cyrus
produce:YoungKio, M.T.Reznor, A.M.Ross

2位 "ME! " Taylor Swift feat. Brendon Urie
produce:J.Little, T.Swift
前回のアルバムが小難しくてヒットしなかったこともあって、もうテイラーもキツイのか?と思っていたらなんとこんなにポップな曲で見事ポップ・ミュージックの女王の存在を世界に向けて知らしめました。
パニック!アット・ザ・ディスコのヴォーカルのブランドンもこれまたポップスターになり切ってテイラーを盛り立てます。女性ヴォーカリストの傑作がこうもひっきりなしに続くのは長いポピュラー音楽史上といえどそうそうあることではありません。
面白い時代です。

3位 "Wow. " Post Malone
produce:L.Bell, Frank Dukes

4位 "Sucker" Jonas Brothers
produce:R.B.Tedder, Frank Dukes

5位 "Sunflower (Spider-Man: Into The Spider-Verse) " Post Malone & Swae Lee
produce:L.Bell, C.Lang
リル・ナズ・Xが5週目のトップに。



今週のピックアップ

"Suge" DaBaby
踊ってみた系の盛り上がりもあって急上昇。
日本でも最近は随分ダンスが生活に溶け込んできましたが、こういう現象を見るにつけ、まだ少し距離があることを感じます。
イタリアに旅行にいったときに、音楽隊が街を通過すると、音楽に合わせて踊りだす人がいたりして驚いたのですが、そういう風土が出来てくると、日本でももっと”踊ること”が日常に融和して、例えばミュージカル映画の苦手な人なんかも減るんでしょうね。

"Pop Out" Polo G feat. Lil Tjay
ブリブリのベースにメロウなトラック、さらに哀愁のエレピ。
考える限り理想的な90年代のヒップホップの要素をすべてつぎ込んだ作品。
そしてこのチープな感じがまた溜まりません。
個人的には名曲とさえ感じます。

"Floating" ScHoolboy Q feat. 21 Savage
ついにリリースされたニュー・アルバム『CrasH Talk』から。
21 Savageが絡んだらやっぱりこういうダークなものになります。
この暗い感じがまた癖になります。

"CHopstix" ScHoolboy Q + Travis Scott
こちらは大仰なPVがまた馬鹿馬鹿しい女性の足の賛歌。
脚線美を”お箸”に見立てて表現しているのですが、こんなもんを一曲にまとめあげてしまうあたりがブラック・ミュージックの伝統。
ジョン・レノンもこういう所にロックンロールの面白さがあることを話しています。

"Love Me Anyway" P!nk feat. Chris Stapleton
ピンク、ニュー・アルバム『Hurts 2B Human』がアルバムチャート1位。
彼女はキャリアを通じてずっと一定の評価を受けていて、かつ人気もある、女性アーティストとしては珍しい存在。
ただ、このアルバムはホント別格。
今年は女性ヴォーカリストの作品が面白い。
やっぱりライバルたちのいい作品を耳にすると、それに刺激を受けるんですかね?
作る側はすさまじい努力を積み重ねるんでしょうけど、聴く側としてはこういう状況は楽しくて仕方ありません。