監督 ジョン・ファブロー
脚本 ジョン・ファブロー
デイブ・フィローニ
ノア・クロア
ジャンル アクション/アドベンチャー・冒険/SF
出演 ペドロ・パスカル as マンダロリアン/ディン・ジャリン
シガニー・ウィーバー as ウォード大佐
撮影 デビッド・クライン
編集 レイチェル・グッドレット・カッツ
ディラン・ファーシェイン
上映アスペクト比
1.43 : 1
鑑賞方法
109シネマズ大阪エキスポシティ(IMAXレーザーGT)
さて久々のスターウォーズの劇場版とのことで本来ならよくも悪くも「面白いのか?」と妙なスリル感を禁じ得ないはずなのですが、これはあのディズニープラスのドラマ『マンダロリアン』シリーズの劇場版とのことなので、気楽な気持ちで公開を楽しみにしていました。これはドラクエで言えば、ナンバリングのガチシリーズの新作と、トルネコの大冒険シリーズを待つ心地の違いに似ていて、ただただマンドーとグローグーの活劇を大画面で観られるというワクワク感で劇場に。
1.43 : 1の画角のシーンがあるということなら、やはりエキスポシティ詣でをするほかありません。
公開3日目の日曜日の朝の回に劇場に行くと、さすがスターウォーズほぼ満席の賑わいで、割と幅広い世代で家族連れも多く、やっぱり外国の方もチラホラおられました。
本編が始まるといきなり怪しげな敵アジトへの潜入ミッションシーンからスタート。もちろんここからアクションパートになだれ込むのですが、このアクションシーンがメチャクチャカッコイイ!フルアイマックスの画角を活かした戦闘シーンもスリルと爽快感が雪崩のように展開されてこういうアトラクションをディズニーランドに作ってほしいと思いましたね。アジトどころか敵の一個小隊まで撃破してしまうという、マンドーにしてはかなり大きめのミッションをグローグーとたった二人で片づけてしまうわけで、テンション爆上がりです。
ここから今回物語の目玉であるロッタ・ザ・ハットの救出劇に移行していくのですが、ロッタくん、いいキャラしていましたね。この映画を観た人で彼のことを好きにならない人はいないでしょう。TVシリーズの劇場版にでてくるキャラクターはもう本編には出てこないことが多いのですが、彼はぜひ今後のシリーズで活躍してほしいものです。
もちろんグローグーもしっかり活躍しているのですが、もはやわざとらしささえ感じる”お人形”っぽい動きも多く、空を宙返りするシーンはパロディ映像を観ているかのように、放り投げた人形を撮影したような感じで、それが可笑しくて可愛くてついクスっと笑ってしまいました。観ていて思ったのは、これをやるということはマンドーとグローグーはもうナンバリングシリーズに出すつもりはないんだろうな、という潔さ。
確かにその先のエピソード7.8.9の時代をナンバリングの映画で作ってしまっているので彼らの冒険譚はあくまでサイドストーリーとして閉じておくということなのでしょう。まあ、スターウォーズ世界の時代劇っていう感じになるんでしょうかね。
ほとんどリアルな人間が出てこない劇中にあって、シガニー・ウィーバー演じるリプリー、いやウォード大佐の存在感が実際に画面に映っている以上に印象に残ります。特に経歴などの背景も描かれないのになぜか歴戦の勇者と勝手に観ている側が脳内補正してしまうのはなぜでしょう(笑)
リアルな人間といえばペドロ・パスカル。主人公マンドーがスケバン刑事IIの主人公のように素顔を出せない設定で、テレビシリーズでも素顔を見せたがために命がけの禊をしたわけで、また脱いでしまうと元の木阿弥になるから彼の顔は映画館では観れないのでは?と心配していたら、「脱いで素顔を見られてもそいつが死ねばオーケー」というルール追加で回避。無事ペドロ・パスカルもそこそこの時間大画面で拝顔することができました。
かくしてマンドーとグローグーの宇宙大作戦は無事終了!
いやポップ・ムーヴィーというのはこういうのでいいんですよ。ポップ・ソングと同じで、ド直球のポップな作品はこけると目も当てられないので、名だたる名匠ほど逃げがち。どこかで言い訳できるようにギミックを入れたり難解さを加えたりして、当たらなくてもそもそもみんながわかるようなものは作ってません、と保険をかましています。バカに思われたり飽きられたりするのを避けている面もあるのでしょうけど、本当にすごいのはそういう誰でも楽しめる作風で真正面から挑んでヒットさせることだと思っています。
ディズニーがディズニーらしい精神でスター・ウォーズの物語を真剣につくったらこうなった、という気持ちよさが色濃くでた作品。お見事!
