ビルボード・チェック!(4・27) | ポップ・ミュージックのトリコ

ポップ・ミュージックのトリコ

流行音楽を聴きながら、人生を音楽で豊かにしたいと願う、私的でミーハーなブログです。

 

Playlist(Spotify)

 

1位 "Too Sweet" Hozier

produce:A. Hozier-Byrne, Bekon, Chakra, Pete G

 

2位 "Like That" Future, Metro Boomin & Kendrick Lamar

produce:Metro Boomin

 

3位 "Beautiful Things" Benson Boone
produce:Evan Blair
 

4位 "Lose Control" Teddy Swims
produce:Ammo, Julian Bunetta

 

5位 "Texas Hold 'Em" Beyoncé
produce:Beyoncé, Killah B, Nathan Ferraro

 

Hozierが1位にランクアップ。

フォーク畑のアーティストが全米チャート1位なんてすごい時代です。

 

 

今週のピックアップ

 

"I Remember Everything" Zach Bryan feat. Kacey Musgraves

何て素晴らしい曲なのか。長くチャートにランクインしてますがまあそりゃそうでしょう。

この曲の入っているアルバムもすごくいいんですよね。

 

"FE!N" Travis Scott feat. Playboi Carti

この曲もホント飽きが来ない。Travis Scottだけでなくここで共演しているPlayboi Cartiもこの曲のヒットで一皮むけた存在になりました。

攻めた曲調なのにぶっ飛んでるわけでもなく、でも脳みそは完全にぶっ飛ばされる勢いのある楽曲。

どうやったらこんな曲を作れるのか?

 

"Tu Name" Fuerza Regida

この音楽を Regional Mexicana 「レヒオナル・メヒカーナ」、英語訳すると「リージョナル・メキシカン」、日本語訳すると「メキシコの地域音楽」と呼ばれるわけですが、このジャンルはもともとは100年以上の歴史を持つ”メキシコの歌謡曲”とでもいうべきジャンル。何もメキシコだけじゃなくて各国にこうした土着音楽と流行歌の折衷ジャンルってのがあって、各国のポップ・ミュージックの中で、おじさん、おばさんが聴く音楽として定着しています。ところがメキシコで若い世代でこのジャンルが再評価され最も熱いジャンルとして注目されてるんですよね。日本の演歌や歌謡曲ではなかなか起きにくいことですが、令和に入るあたりから湿っぽい歌謡曲風のメロディを持った歌が多くなった時期が数年前にあって、今もその影響下にあるといえばあるわけで、何もメキシコに限ったことでもないのかな。ただこれとレゲトンを並列で聴くと同じラテンアメリカの今の流行音楽とは思えないギャップがありますけどね。

 

"Luv Bad Bitches" Future, Metro Boomin & Brownstone

FutureとMetro Boominのコラボアルバム『We Don’t Trust You』が出たばかりなのに今度は『We Still Don't Trust You』を発表。ここからピックアップ。この曲は90年代にマイケル・ジャクソンのお墨付きのコーラスワークの実力という触れ込みで一世を風靡したBrownstone"If You Love Me"をフィーチュアしています。まあ、そんな彼女らのコーラスを堪能できるような感じではないのですが、一度聞けばすぐにわかるDave "Jam" Hallの音に90年代ど真ん中のサウンドはしっかり伝わります。

 

"Came to the Party" Future & Metro Boomin

よほどMetro Boominはこのコラボに精力的に取り組んだのでしょうね。本作の収録曲もこれまたいい曲が多い。

アーティストってこういう風に創造力の泉が吹き上げるほどの勢いになるときがあって、そういうときの作品は神懸ったクオリティであることが多いんですよね。

Metro Boominはまさにその渦中にありますね。