60年代のベスト・アルバムセレクション最後の5枚は、私個人の嗜好に忠実に選ぶアルバムです。
①『Pet Sounds』The Beach Boys(1966)
"Sloop John B"
②『Stand』Sly & the Family Stone(1969)
"Everyday People"
③『Green River』Creedence Clearwater Revival(1969)
"Bad Moon Rising"
④『Deja Vu』Crosby, Stills, Nash & Young(1970)
⑤『Cosmo's Factory』Creedence Clearwater Revival(1970)
"Lookin' Out My Back Door"
IN
『Green River』Creedence Clearwater Revival(1969)
『Cosmo's Factory』Creedence Clearwater Revival(1970)
OUT
『Going to a Go-Go』Smokey Robinson & the Miracles(1965)
『Willy and the Poor Boys』Creedence Clearwater Revival(1967)
ミラクルズのアルバムを外してCCRのアルバムを1枚追加&入れ替え。
CCRは『Chronicle』という有名なベスト・アルバムもあるのですが、そういう聞き方は勿体ない。
配信の時代だからこそアルバム曲もひっくるめて堪能するべきです。
ミラクルズを外したのはロック同様にソウル・ミュージックの存在感もグッと薄まったから。
R&Bがヒップホップと融合して30年が経ち、その中だけで独自の進化を始めていて、かつてのソウル・ミュージックのマナーに沿った伝統的な様式の歌とのつながりを感じられなくなってきています。
こうなると、王道のソウル・ミュージックは流行歌としてのポップ・ミュージックの歴史としては終末期を迎え、ジャズと同じように”クラシック”音楽の扱いに類似したいわゆるジャンル音楽として認識されることになります。ブラック・ミュージック好きとしては寂しい気もしますが、長い歴史や伝統を引きずることは進化にとっては有害な重荷になる側面もあるので、むしろ今後の新しい展開に期待を膨らませて動向を見守ることにします。