『Thr33 Ringz 』T-Pain | ポップ・ミュージックのトリコ

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流行音楽を聴きながら、人生を音楽で豊かにしたいと願う、私的でミーハーなブログです。

ポップ・ミュージックのトリコ-Thr33Ringz

タイトルの和訳は”3コール”。職場の電話対応のエチケットのようなネーミングは、3作目であることや、相変わらず着メロチャートの帝王であることを指していると思われ、言いえて妙といったところ。
ファースト・アルバム以来、その魅力にはまりっぱなしのTペインの新作。いよいよタワレコの『バウンス』誌の表紙にもなり、すっかり大物感が出てきました。着メロ仕様のサウンドや、平凡なヴォーカル力を補完するようなオートチューン・エフェクトの使用は、いろいろと揶揄されることも多いのですが、これといった音楽的トレンドを見いだせずにいた00年代のポップ・ミュージックに新たなムーブメントを巻き起こしたことは事実。セカンドでは、行き過ぎたオートチューンの流行に逆らうかのように、ラディカルなラップを配した曲が多かったのですが、今作はゲストを大勢参加させて、「俺がこのムーブメントの旗手だ」とたからかに宣言するかのように、自らをサーカス団の団長になぞらえて、アルバムを一座の妙技を描きだす一大絵巻に仕上げています。ちなみに、せっかく購入するなら、輸入盤の特殊パッケージがおすすめ。パッケ開けると飛び出す仕掛け絵本のようなギミックにおもわずほくそ笑んでしまいます。
ダウンロード時代の寵児が、遊び心のあるパッケージ商品を作ってくれるとは・・・。

"Can't Believe It"feat. Lil Wayne
普通こんな曲をリード・シングルにするか?というメロウでシンプルな曲で攻めてきました。ゲストにはリル・ウェイン。2008年はこの人でさえオートチューンへと向かいました。

"Chopped N Skrewed"feat. Ludacris
リュダをフィーチュアしての一曲。まさに、聴くほどに良さがにじみ出てくる、スルメソング。決して数回聴いただけでは本当の良さが解らないタイプの楽曲。ポップ・ミュージック上級者向きともいえる作品。

"Freeze"feat. Chris Brown
リル・ママの曲をプロデュースしたあたりから、ティーンズにもわかる曲についても、チャレンジしつつある彼。案外こういう激ポップな曲というのは、差別化が難しいことや、商業的に失敗すると目も当てられない(キャリアすらあやうくなる)ことから、よほど自信のあるベテランの作家か、天才(もしくは奇人?)以外は手を出さないのですが、彼はここにもチャレンジします。

彼の音楽を、新譜として同時代に聴けることが何より嬉しいです。