BMGジャパンがソニーに呑まれる? | ポップ・ミュージックのトリコ

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ソニーBMG、完全子会社化へ 株買い取り、独社と協議

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080730-00000066-san-bus_all


かつて5大メジャーの一角を占めていたBMG。すでにソニーとの合弁会社としての道を歩んでいましたが、ついにソニーの完全子会社としての道にさらに進もうとしています。

この話、世界規模で見れば、そんなに大きくない話題かもしれませんが、日本では、少し状況が違います。

というのも、日本はソニーBMGが発足した時、その合併対象から外されていたのです。その大きな理由として、BMGジャパンがビクターを経由した、松下系の企業だったことが挙げられます。(資本はBMGの完全子会社なのですが、製造などの関連で松下との関係が維持された)しかし、この決定によって、BMGジャパンは、松下との関係を断ち切って、ソニーグループ化の道を歩む事になるのでしょう。

かつて、ポリグラムと、MCA(ユニヴァーサル)の合併時も、ビクター関連だったユニヴァーサル・ビクターが非常にややこしい運命をたどったのですが、ついに、BMGジャパンにもその時が近づいています。

家電の世界では、現在松下(パナソニック)が勝ち、ソニーが苦戦を強いられていますが、日本の音楽コンテンツの世界では、ソニーが、大きなチャンスを手にしたといえるでしょう。ソニーは、長く業界トップの地位にいたのですが、とうとうエイベックスにその座を譲る事になり、苦戦しています。

ここでBMGのライブラリーを手に入れることは、随分プラスだと思います。

問題は、どんなに頑張っても、美味しいところをアップルに持っていかれている現在の状況。

音楽ビジネスは、出版業界と同様、エンタメコンテンツ業界では斜陽組とされています。

しかし、日本はこの分野、クリエイティヴ産業の分野でリードするしか生き残る道がないのも事実です。

GDPなど国力の世界では、日本はもはや世界第二位の大国ではない上、製造業など「ものづくり」の分野では発展途上国→先進国→「衰退途上国」とでも言うべき推移を辿っています。

これは先進国の宿命。アメリカにしてもイギリスにしても、これを踏まえて金融業を大きな産業としてきましたが、これも「サブプライム」の問題と、「オイル投機マネー」の問題で、時代の曲がり角を迎えています。


そこでクリエイティヴ産業。


クリエイティヴ産業というのは、現在特に英国で提唱される呼称ですが、米国だってハリウッドなど、この分野では大きな力を持っています。


中国の歴史を振り返っても、もっとも国力が大きかった漢の時代よりも、唐、そして宋の時代の文化のほうが、大きく開花し、各国に大きな影響を残しました。イタリアの港湾都市だって、文化的には、政治的な影響力が衰えてからのほうが、絶頂期を迎えています。江戸時代も上方文化は憧れでした。


現代日本も、音楽産業ではいまだに米国に次ぐ世界第二位の圧倒的に大きな市場。しかも、その音楽は、多くの国が米国音楽に大きくシェアを取られているのに、日本は国産ものが随分幅を利かせています。


日本は間違いなく音楽が好きなお国柄です。


ここで生まれた商品をきちんと世界に届ける事が肝要。


言葉の壁?


オペラを見る限りそんな事は音楽にはあまり意味の無い悩みである事を、歴史は証明しています。

無いことを嘆いているのではなく、ある事をひとつづつ確認する方がよっぽど大事。

エモなんてビジュアル系の影響を受けているに違いない。



どうすればいいのか?


まずは、各国拠点での日本の音楽を売り出す部門の設立。各国マス媒体への売り込み。国内でピークを過ぎたアーティストを中心に、大規模なチャリティなど、三面記事的な情報で武装して、音楽好きだけではなく、大衆にアピールする宣伝を行う。


日本で人気が絶頂のアーティストをダイレクトに売り出し。ツアーもアメリカを除く世界を視野に入れる。

日本での売上などもはや飽和状態(人口推移から見ればもはや減少しかありえない)。ここに大きな投資をしても、効果の伸びは一定以上は大きく伸びない。

世界第2位の市場で成功していることに大きな誇りと自信をもって、世界を舞台に活躍し、後進の世代に大きな夢を与えるべき。


ネットを通じたアーティストのPV試聴の活性化。効率よく世界にプロモーションをかける。どうせPVの商品化は難しい。


SNSサイトでのアーティストの活動を活性化。ツアーを組む際に、重点的に活動する国や地域を定める目安に。ここでも音源は出し惜しみしない。場合によっては海外で先に成功して逆輸入での国内デビューというパターンが増えるかもしれない。アーティストの海外での体験が、かならず音楽性の広がりに有利なはず。


米国での活動は基本的には大手では取り扱わない。インディーズに任せるべき。

世界最大の市場であるということは、世界でもっとも飽和した市場。ニッチでの成功はあっても、結局そこどまり。大きな資本投下が必須の割りに、得られるメリットは少ない。


つらつら書いてしまいました。

日頃、「批判するなら代案を」が口癖なのでつい・・・。