2008年のグラミー・ノミネート | ポップ・ミュージックのトリコ

ポップ・ミュージックのトリコ

流行音楽を聴きながら、人生を音楽で豊かにしたいと願う、私的でミーハーなブログです。

今年のグラミー賞の授賞式がいよいよ来月に迫ってきました。

グラミー賞の中でも、最も栄誉ある賞といわれる、「レコード・オブ・ザ・イヤー」のノミネート作品を取り上げます。


"Irreplaceable " (Beyoncé)
ヒットの大きさではこの曲が最も有力でしょう。曲も非常に流麗なもので、ビヨンセの新しい魅力を引き出すことに成功しています。


賞は獲れるのか?

ビヨンセが黒人であることがマイナス要因ですが、プロデュースは白人であるスターゲイト。昨年はメアリー・J・ブライジを落としたこともあるので、ここらで黒人にも取らせるかもしれませんが、スターゲイトはスウェーデン出身なので、自国以外では英国には一目置くグラミーの会員も票が入れにくいところかもしれません。ジェイZが裏でどう動くか?というところですが、ジェイZはデフジャム社長でビヨンセはソニーBMG陣営。動きが取れない状況ですね。アリシア・キーズのように、裏にクライヴ・デイヴィスがついていたりするとまた別なのですが、難しい状況です。



"The Pretender " (Foo Fighters)
奇をてらわない直球のサウンド。ロック界でもすっかり重鎮としての風格が付いていますね。


賞は獲れるのか?

フー・ファイターズはアルバムで賞を獲らせたいところですが、今回のノミネートのラインナップでは、この部門でもかなり受賞に近い位置であると思います。アルバム部門を他の候補に獲らせてこの賞をフー・ファイターズに与えるかもしれません(さすがに両部門の受賞はやりすぎか?)このフー・ファイターズの受賞には、プロデューサーであるGil Nortonへの長年の活動を称える功労賞の意味も込められると思います。彼は80年代にエコー&ザ・バニーマンのプロデュースも手掛けた伝説の男なのです。80年代再評価の今、まさに機は熟した、というところではないでしょうか。


"Umbrella " (Rihanna Featuring Jay-Z)
2007年の最先端の流行の音をきちっと掴み取り、それをうまくポップに消化したサウンドは本当に見事です。何回聴いても飽きる事の無い素晴らしい曲ですね。


賞は獲れるのか?

最も今年の音として外せないヒット曲であるアンブレラをノミネートするとは、今年は随分ミーハーなグラミーですが、受賞はさすがに無いでしょう。グラミー賞とは、商業的な評価に左右されずに、ポップ・ソングの芸術的な発展に寄与した作品をきちんと評価しようという趣旨。ヒット・チャートで既に評価を受け、しかも、まだこの業界で、”寄与”というほど貢献しているキャリアが存在しないリアーナを選びようがありません。授賞式のパフォーマンスには大いに期待しています。


"What Goes Around…Comes Around " (Justin Timberlake)
昨年のグラミー授賞式でのパフォーマンスも記憶に新しいこの曲が今年はノミネート作品として上がってきました。ティンバランドとジャスティンのコラボが最も良い形で実を結んだ曲だと思います。


賞は獲れるのか?

アーティストであるジャスティンもプロデューサーであるティンバランドもまだ若いと思います。あと5歳くらい2人が歳をとっていたら、結構いい線を行くのかもしれませんが・・・。


"Rehab " (Amy Winehouse)

凄いアーティストの曲がノミネートされています。日本でも評価の高いアーティストですね。プッツン系のアーティストとして本職と関係ない話題も豊富。


賞は獲れるのか?

獲らせても彼女がちゃんとスピーチするのか?みたいなところから心配ですね。本人もまだ若いですし、後見人は黒人の中堅どころサラーム・レミ。この曲のプロデューサーは若旦那マーク・ロンソン。これは難しいでしょう。