ポップソングの時代 | ポップ・ミュージックのトリコ

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流行音楽を聴きながら、人生を音楽で豊かにしたいと願う、私的でミーハーなブログです。

Jay-Zが、「30 is the new 20」と言ったとか。


私はこれを聴いてかつてmixiで書いた事を思い出しました。

ここに文章をほぼ原文のまま抜き出します。


ポップソングの時代(06.03.30)


LPが米コロンビアから発売されたのが1948年。
 まだ58年しか経っていないわけで。
 ただ、このアルバムという販売形式があったからこそ、70年代に入って音楽業界が大規模なエンタメ産業に成長したという事実は誰も否定できない。
 シングル盤に頼ったままの状態では、現在のような規模のビジネスは出来なかったであろう。
 20世紀の音楽業界は流行に敏感な10代そして20代をコアターゲットとして潤ってきた。
 しかし、21世紀に入って、この産業は大きな転換期を迎える。1つはメインユーザーである若年層の減少である。前の世紀からこの問題はすでに認識され、アメリカでは、少子化の傾向が少ない、郊外の下流層向けにヒップホップやパンクなどを売り出し、中高生の興味対象を音楽に繋ぎとめてきた。しかしそれでも若年層の減少に歯止めは掛からない。最近ではこの人口減少の傾向を補うラテン系移民の増大にあわせ、レゲトンなどのジャンルを押し出し、ラテン系の顧客を音楽界に呼び込もうと必死で、日本でもその売れ残りみたいなものが上陸し、レゲエブームになっている。
 もう一つは流通のオンライン化である。若年層の減少をよそに、中年の数は増大し、高齢化の波のなかで、いままでおじいちゃんだった世代が、いまだにネクタイを締めて、バリバリ働いて、隠居とは程遠い生活を送っている。中年とされていた世代は、相対的に若い世代に再定義され始めており、住宅ローンを抱える20代30代は若年層と呼ばれる世の中に。そしてこの世代を強く世の中に結び付けているものは、オンラインである。アイ・チューンズ・ミュージック・ストアはこの”新しい定義の若年層”をオンラインを通じて音楽業界への取り込みに成功。音楽業界アナリストはこの押し寄せる波を、シンガー・ソングライター・ブームの再燃と捉えている。

しかし、シンガー・ソングライターブームの再燃としてこの現象を捉えるのはあまりに狭義的過ぎる。

これはマーケットの定義が変わったということなのだ。音楽業界は今までどおり若年層にターゲットはあるものの、その若年層の意味がこの10年ほどで大きく再定義され、30代までをも含む完全に新しい年齢クラスターを相手にするべき世の中になったのだ。
 これにより、90年代にオルタナ・カウンターカルチャーの時代とされ、ジャンルの細分化の進んだ業界は、再び大きくマス・アピールできる機会を得て、普遍的な価値を持つ作品が評価される傾向が強まった、ポップソングの時代が再来したのだ。


てなことを書いていました。

まあ、07年の音楽シーンの流れを見ると、シンガー・ソングライターの時代というよりは、ポップ・ソングの時代という持論は的をえていたかなあ、と思います。


(ただ、この2年前に想定していなかった大きな変化として、というか、この時点では存在を知らなかったYou Tubeの躍進が上げられます。MTVの登場と同じくらい、この登場は画期的でした。Soulja Boyなんかはまさにその最も大きな成功例だと思います。 )


とにもかくにも、


Don't Trust over 40. But Trust over 30.

の標語が新しいロックの概念になる日が来るかもしれません。