ポップ・ミュージックのトリコ

ポップ・ミュージックのトリコ

流行音楽を聴きながら、人生を音楽で豊かにしたいと願う、私的でミーハーなブログです。

 

1位 "Opalite" Taylor Swift
produce: Max Martin, Shellback, T.Swift

 

2位 "Choosin' Texas" Ella Langley

produce: E.Langley, B.West, M.Lambert

 

3位 "Man I Need" Olivia Dean
produce: Z.Nahome

 

4位 "DTMF" Bad Bunny

produce: MAG, T.Spry, SCOTT, JULiA LEWIS, La Paciencia

 

5位 "Ordinary" Alex Warren
produce: A.Yaron


1位はテイラー・スウィフトが奪取。月初にPVが公開されたのですが、今回の一位にはもう一つストーリーがあります。それはNBCのミラノ・コルティス・オリンピックの中継のために作られた女子フィギュア・スケート選手たちのNプロモーション・ビデオのサウンドトラックにこの曲が使われたのです。この映像にテイラー・スウィフトはナレーションでも出演し、彼女らを”氷上のショーガール”と賞賛しました。そんな中、アリサ・リウ選手が世界を魅了するパフォーマンスで金メダルを獲得し、一気にこの曲がチャートを駆け上がりました。

テイラー・スウィフト、やっぱり実力だけでなく運を持ってますよね。

 

 

今週のピックアップ

 

"Back to Friends" sombr

いやはやとんでもないロングセラーヒットになっています。

日本でもそうですが、ヒット曲の息がやはりメチャクチャ長くなっています。あんまり長いとヒット曲のサイクルが緩慢になるため、業界においてはプロモーションの仕事がしにくいのだと思うのですが、チャートに足切りを導入してビルボード・チャートはかつてのダイナミズムを取り戻そうと努力しています。でもどうなんだろう、事実を捻じ曲げて発表するのはちょっと違和感もあります。

なお、当ブログでは息の長い曲で、すでに紹介済みでも何度も取り上げてきました。今後もそうすると思います!

 

"Dracula" Tame Impala

さあ、そんなお気に入りの曲をもう一曲。

80年代初頭の”ブラコン”と黒人音楽が呼ばれていたころのような音、たとえばマイケル・ジャクソンの”スリラー”のようなビートやコーラスが非常にいい!

ツアーの予定も発表されましたね。

 

"Babydoll" Dominic Fike

そんなテーム・インパラのツアーを一緒に回るのがDjoとDominic Fike。

Dominic Fikeといえばドラマ『ユーフォリア』の第2シーズンへの出演でブレイクしたシンガーですね。劇中で演じた人物と同じく薬物依存でもいろいろ話題の多かった彼。それだけに劇中の人物と彼がダブって見えてしまうんですよね。劇中のイメージから音楽アーティストとしてブレイクしたといえば2パックとかローリン・ヒルとか長渕剛みたいな感じかな。

『ユーフォリア』の第3シーズンにも出演も決まったのでますます彼に注目が集まりそうです。

 

"Say Why" Zach Bryan

さて、先週お伝えしたオール・アメリカン・ハーフタイム・ショーについて”メチャクチャ恥ずかしい”と批判。てっきりカントリー・シンガーで、親が軍隊で自身も軍隊経験ありというザックはトランプ支持層でキッド・ロックに肩入れする側だと思ったらむしろ逆の反応。数年前トランプ氏と並んでる彼の写真もあったほどですが、彼にしても少なくとも2期目のトランプ政権に関しては不満があるのでしょう。当然カントリー・シンガーである彼にはそりゃ保守派のゴリゴリトランプ支持層がいるわけで、ファンの反応は賛否両論。どちらがどうとかいう話はここでは長くなるので避けますが、いい歳したオッサンが・・・と嘆く彼の様子にやはり日本の政治状況と正反対のようで似た部分を感じてしまいます。

 

"Plastic Cigarette" Zach Bryan

ザック・ブライアンでもう一曲。

うーん、なんか今週はちょっと音楽以外の文脈でまとめてしまった感じがしますね。いやね、ほんと今週取り上げた曲はどれもお気に入りなんですよ!

なぜこの曲が注目を集めたのか?みたいなところって探るとどうしても社会をふくめた要素が入ることが多くなりますが、当ブログではできるだけ音楽は楽しいもの、という要素だけを切り取って味わいたく、歌っている歌手の思想

とか信条は歌とはできるだけ切り離して楽しみたいと思っています。

それは私が音楽とは国、思想、信条、世代などを超えて分かり合うことのできる貴重な創作物だと思うからです。

 

今週はこのあたりで。

1位 "DTMF" Bad Bunny

produce: MAG, T.Spry, SCOTT, JULiA LEWIS, La Paciencia

 

2位 "Baile Inolvidable" Bad Bunny

produce: MAG, La Paciencia, Big Jay, Julito, Elikai

 

3位 "Man I Need" Olivia Dean
produce: Z.Nahome

 

4位 "Choosin' Texas" Ella Langley

produce: E.Langley, B.West, M.Lambert

 

5位 "Nuevayol" Bad Bunny

produce: MAG, La Paciencia, J.Barreto

 

グラミー賞受賞で一大旋風を巻き起こしたバッド・バニーがNFLのハーフタイムショーにヘッドライナーで出演しての押上効果で1位に。

最近の彼はレゲトンというジャンルでは縛れないラティーナの血肉に根差した音楽を創作しています。

こういう役回りはかつて数年前までは米国のヒップホップ勢が展開していたはずですが、この曲を聴くと、いかに今のヒップホップがまだ失地回復の途上であるかを痛感します。

米国においてのNFLの凄さとバッド・バニーの凄さの両方を見せつける出来事です。

 

今週のピックアップ

 

"Voy a Llevarte Pa PR" Bad Bunny

バッド・バニー、もう一曲いきましょう。さすがグラミーの最優秀アルバム賞を獲得しただけあって、『Debi Tirar Mas Fotos』はいい曲がそろっています。

 

"Two Six" J. Cole

ニュー・アルバム『The Fall-Off』のリリースに伴いランクイン。

彼は本作をもって引退を宣言していますがその覚悟もうなづける素晴らしい作品。

バッド・バニー旋風が吹き荒れる中で、ちょっと地味な感じのリリースとはなっていますが、私はこのアルバムを聴いてすぐに気に入ってすでにヘビーローテーション中です。

 

"Poor Thang" J. Cole

Jコールは作品によってムラがあって、大好きなアーティストであるにも関わらず好きじゃないものも結構あるのですが、このアルバムはホント好きな感じのが多いです。この曲も彼らしいサンプリング曲のセンスが最高です。

 

"Dracula" Tame Impala

先日テーム・インパラのこの曲がラジオから流れてビックリ!

嬉しいですね。キチンとポップなテイストに仕上がってるので日本でもしっかり流れてほしい曲です。

 

"Old Dog" J. Cole & Petey Pablo

我慢しきれずもう一曲紹介。いやいやホント彼もベテランの域に達してきて、これはとても丁寧に作られた作品。外連味なくシンプルながら研ぎ澄まされたトラックを使って往年の名曲であるかのように仕上がっています。

 

"Til' You Can't" Kid Rock

バッド・バニーがヘッドライナーを務めたNFLのスーパーボウルのハーフタイムショーについて、ラティーノをヘッドライナーにしたことに不満を持つ人々がいて、その受け皿として、そのハーフタイムショーの裏番組として開催された”オール・アメリカン・ハーフタイム・ショー”。日本では紅白歌合戦の裏番組としてバラエティー番組やら演歌を中心とした歌番組やらが放送されますが、マーケティング的には似た発想なのでしょう。ただ、こういう”ヘイト・エコノミー”を狙ったビジネス”は人の心のネガティブな部分に訴えかけるビジネスでああるのでやっぱり難しいでしょうね。

かつては国民的番組に出ないのは若い世代のロッカーとか、フォークシンガーでしたが、この企画では逆にベテランのアーティストを中心に結集していました。いまや本流に反旗を翻すのはベテラン側。日本での最近の選挙しかり、世の中では主流と反主流の構成がずいぶん変わってきたものです。というか、かつての反主流を掲げていた人たちが今も反主流を訴えているのかもしれません。

さてこのおっちゃんたちの反乱のライブで人々の関心をさらったのはKid Rock。

何でもラッパー(ミクスチャー・ロック扱いだったかな)だった時の往年のヒット曲"Bawitdaba"のパフォーマンスでリップシンクがうまくいかず歌声と唇の動きが完全にズレているという様子が拡散してしまうという事態に。

まあ、私は生音ライブ至上主義ではないので、できればいい音で聴きたいから、ヘボい感じのパフォーマンスになるくらいならいいんとちゃうかな?って思うんですけどね。だってもう54歳の彼にこうした歌を生で歌わせてもアカンでしょう。そもそも元の音源自体かなりのオーバーダブなのでライブでの再現自体そもそも不可能な類い。

それよりもコーディ・ジョンソンの曲のカバーである"'Til You Can't"は現在の彼のちょっとしゃがれた感じのヴォーカルがいい感じで、このライブのトリに歌われたのも納得です。まあ、この騒動はヘイト・エコノミーに対して違和感を覚えた人々の矛先が彼に集中したという事件ということでしょう。

個人的には、民族の多様性に対抗する思想の多様性は”認められない危険な”多様性として封じ込めていいものかとか、閉鎖的な世界での吊るし上げに対する閉鎖的な世界での吊るし上げとか、正しいこととは何か?を人間が分かり合えないことの根幹を象徴している珍事に思えます。

いや、こんなことを言っていてはアナーキストか竹林の七賢に なるぐらいしかないから、それは駄目だよな。

 

さてこのKid Rock、一世を風靡したときからなんともトキシックなアーティストとしてあっという間に表舞台から消えてしまいましたが、私は"Picture"というシェリル・クロウとのデュエット曲が大好きです。

うまくいかない二人が別離の道を選ぶ歌かと思ったら最後はヨリを戻すために電話をする決意を双方がするという歌詞。

キッド・ロックとシェリルが最後に声をあわせて曰く

I swear I'll change my ways
I just called to say I want you to come back home
I just called to say, I love you come back home

私が今聴きたいのはこの歌かな。

 

今週はこのあたりで。

監督 バート・レイトン
原作 ドン・ウィンズロウ
脚本 バート・レイトン
ジャンル アクション/クライム/スリラー
 出演 クリス・ヘムズワース as デーヴィス
   マーク・ラファロ as ルー
   バリー・コーガン as オーマン

   ハル・ベリー as シャロン

撮影 エリック・アレクサンダー・ウィルソン 

編集 ヤコプ・セカー・シュールシンガー

上映アスペクト比 2.39 : 1

 

鑑賞方法
TOHOシネマズ ララポート門真(ドルビーシネマ)

 

2026年最初の鑑賞レポは『クライム101』を取り上げます。

今年からちょっと取り上げる映画のデータ情報を変えました。

上映された際のアスペクト比を出して、鑑賞した劇場名を公表することにします。

いままでは、「いきつけの劇場」 とかにしてたのですが、いい劇場が閉館して無くなってしまうこともあるわけですので、上映してくれた映画館にリスペクトも顕したいと思い、公表します。

 

そんな中、今回は門真にあるTOHOシネマズさんをチョイス。

1時間弱ほどかけて現地に向かいました。

ここはドルビーシネマがあるのでちょっと遠いけどお気に入りの映画館です。

 

さて映画館に入ってみるとなかなかの賑わい。クライムサスペンスという地味なジャンル映画にもかかわらず、しかも早朝の回なのに7割ぐらい席が埋まっていました。お客さんも若い人も多くて男女比も偏りはない感じ。いわゆる老若男女という感じです。

 

映画ファンっていうよりは、日曜日の午前中だけに週末どうしよっかなーとか考えながらフラッと立ち寄った商業施設で、とりあえずこれ観よっかと入ってきたお客さんが半分近くいそうな感じ。こういう感じいいですね。

 

さあ、いざ始まるとアマゾンのMGMロゴが。そう本作はアマゾン製作作品。だからこその豪華キャスト。クリス・ヘムズワースにマーク・ラファロというアベンジャーズでいうソーとハルクが共演で、そこに大好きな俳優バリー・コーガンが絡むというんだからそりゃ凄い。更にアカデミー賞女優のハル・ベリーが加わり、物語はこの4人の行動がぐるぐる絡み合って、どうなる?どうなる?ってハラハラしながら進むんですからこりゃたまりません。

金持ちからしか盗まないルパン3世のようなクリヘム扮するデーヴィスと、敏腕ながら組織の論理に与せず出世から無縁の一匹狼のベテラン刑事であるマーク・ラファロ扮するルーの対決はどちらにも勝ってほしいと思わせるバックグラウンドがあって、そこにハル・ベリーもこの二人のバックグラウンドに負けない強いストーリーを語られるので、味が濃い。それに加えてバリー・コーガンも想像以上にクリヘムに絡む展開で彼らしい独特の表情の演技もたっぷり披露。

加えてカーアクションもかなりの尺があり序盤から観客を飽きさせません。

刑事もののサスペンスなんて映像作品の中では、特にテレビドラマコンテンツとして量産されてるお決まりのフォーマットなのに、ここまでメガ盛りな内容だとまったく別物。しかも原作はドン・ウィンズロウ。米国のベストセラーのミステリー作家の小説が原作だから、ストーリーもメチャクチャ面白い。

 

これだけのお祭り騒ぎ的な内容なのにアマゾンMGM制作ということは、映画館でお客さんが入るかどうかはおまけの世界。いやいやアマゾンさん、怖いよ。

 

クライムスリラーということで、やはり夜のシーンが多いし、これだけの俳優の共演だから撮れ高も多くて、じっくり人物の背景も描くのでその分上映時間はこのジャンルにしては長いけれど、贅沢な映画を劇場のスクリーンで観る心地よさはやっぱり格別。

 

かつてアベンジャーズを子供のころから観て育った世代も今はオトナ。そんな彼らが観ても満足できるに違いない熟成された演技を楽しめる上質な鑑賞体験でした。