ブログの方、随分とおさぼりしておりまして・・・
申し訳ございません
いつも訪ねてくださり、本当にありがとうございます
今日は久々に、私が愛するミラノ・スカラ座の話題です
12月7日はスカラ座のオペラシーズン開幕日でした
ミラノの守護聖人の日でもあるこの日のスカラ座には、
イタリア中からセレブが集まります
そして、この夜のチケット代は・・・・
なんと、なんと、1席約35万円です
庶民にはなかなか手が届きませんので
国営放送でスカラ座から生中継されるのを、
毎年スプマンテ片手に、楽しませて頂いております
来賓席には、毎年イタリア大統領は必ずいらっしゃいますが、
今年はイタリア初女性首相に選ばれたメローニ首相(右端)や、
欧州議会の議長フォン・デア・ライエン(左から2番目)まで出席され、
こちらは、メローニ首相と、
けっこうイケメンな彼氏のアンドレアさんです
アルマーニのヴェルヴェットのドレスに身を包んだメローニ首相、
とてもステキでした
今年の演目は、ロシアオペラのボリス ゴドゥロフだったのですが、
実はこの演目が発表されるや否や、
大論争が巻き起こりました
「なぜ、今、ロシアオペラをやるのだ⁉️」と、
在ミラノのウクライナ人団体等からかなりのクレームが来たり、
スカラ座前で反対運動をする団体も出て来ました
しかし、スカラ座の監督、ドミニクマイヤーの毅然とした態度が、
本当に素晴らしかったです👏
「我々はプーチンのプロパガンダになるつもりはないし、
もしロシアの片棒を担いでいると言う人がいたとしたら、
我々はむしろその逆です。
スカラ座では、ウクライナ人の避難費用を集めるために特別な公演をしたり、
(彼らはその公演で約8千万円集めました)
キエフのバレエアカデミーの生徒を家族ごと避難させて、
スカラ座のバレエ学校で引き取って練習を続けさせたり、
ウクライナのために多くのことをしてきています。
そしてオペラの演目は、3年前から準備を始めています。
ロシアウクライナの戦争が始まったのは今年の2月で、
急遽演目を変更するというのは不可能です。
ですから自信を持って、
私たちが長い年月をかけて準備したこの演目を、
変更せずに上演します」
7日の朝に環境保護グループによって、
スカラ座の入り口前に塗料が撒かれました
「ロシアへの制裁で、光熱費が高騰して庶民の生活は大変なのに、
お前達は優雅にオペラなんぞ鑑賞しやがって」
というのが、彼らの言い分だそうです
当日の朝からこんな事件が起きてしまって、
本番は大丈夫なのかしら…と不安に思っていましたが、
無事に終えることが出来ホッと致しました
肝心のオペラの内容ですが…
ロシアオペラのボリスゴドゥノフは初めて観たのですが、
男性のバス歌手が主役で、女性のソプラノ歌手がほぼ出演しませんので、
どうしても華やかさには欠けますが、
ロシアの土着文化の力強さを感じました
しかし、内容はとても暗〜いです
ボリスが皇帝の座を得るために殺してしまった、
元皇帝の子供の幻覚が現れ続ける事で、
精神が病んでいき最後には亡くなってしまいます
ロシア版マクベス的なストーリーですね😅
(殺害された血だらけの元皇太子の子供が、ずっとボリスについて回ります)
暗い内容のオペラではありましたが、
スカラ座のオペラは、相変わらず舞台も衣装も素晴らしく、
見ているだけで夢心地になりました
今回は、すったもんだ有りのスカラ座のオープニングでしたが、
ミラノ大聖堂前の巨大ツリーも点灯し、
ミラノは、一気にクリスマスムードが盛り上がって来ています🎄
大好きなスカラ座の話題は、どうしても長くなりがちですが…
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました🙇♀️
それでは皆様、師走のお忙しい時期に、
体調などを崩されませんよう、
どうぞお気をつけてお過ごしください
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