そして記念すべき令和元年に於いて年末29、30、31日の3日間、この作品が全国の映画館で上映されると決まった時
マジで泣きそうになりました。
(映画館でチケットは買えません。プレガでの購入です)
横浜アリーナで味わい尽くしたあの感動は今思えば大変貴重でした。
会場で堪能した音の迫力ときたら、、、
大輔さんの、やんちゃさと雅を兼ね備えた青い声や愛を纏った甘い語りや慟哭の雄叫び!
そして平原綾香さんの魔法の歌声!柚希礼音さんの貴重な男役ボイス!
あのバリアの中のような円天から降り注ぐ音に包まれてしまうと、家の50V型TVでは全く!全く!物足りないのです。
そして「画が小さすぎて見えないっ!!」とハズキルーペごっこさえしたくなる。
それが映画館の横15m級の大画面で、あの音響で観られるなんてなんという至福の時間、、、
今回の上映トークショーに珍しく執着したのはトークを聞きたいのではなく(おい)
氷艶が上映されるというこの祭りを、とことん喜び祝いわっしょいしたかったからなのです。
そして上映&舞台挨拶が、日比谷TOHOで行われた事。
これは自分にとっては、とても特別で。
フィギュアスケート選手が歌舞伎役者と共演したり音楽劇の主役になったり、
こんなことは以前の日本では考えられなかった。
フィギュアスケートという軸は決して失わず、己のポテンシャルを開放しつつも新しい世界を拓いている。
スケーターのスタンスは決して失わず!です。
さてロシアでは、プルシェンコがスノーキングというストーリー仕立てのアイスショーを開催した事がありました。
2014年ソチ五輪が終わった年末、ジュベールやジョニー・ウィアー、トマシュが出演し、スルツカヤがヒロインを演じました。
こちらは演者にセリフはなく、ストーリーテラーが語ります。
語りの際にはスクリーンに映画のような映像が映し出され、スケーター達がセリフはないですが芝居をしています。
そしてそのミニストーリーの後、音楽に乗せてリンクでスケーターが滑る、、という展開。
セット・衣装は全く氷艶を凌ぐレベルで、スケーターの数の多さがバレエの群舞のような迫力を生み出します。
このショーでは、プル様を中心に群舞でガチにダンスしてるのが凄くかっこよかったですね。
上の馬車リンクの上でほんとに浮いてるんですよ、黒子だかグレ子が押したり引いたりしてません。
自動操縦、お金かかってます。
素晴らしい舞台装置と演技ですが、内容はファミリー向けなファンタジーでディズニーオンアイスに近い印象だと思います。
比較するのもまっこと愚かと承知しておりますが、
氷艶に目を向けた際、特筆すべきはやはりスケーターが台詞を言い、全ての演技がライブで進行したこと。
これが生み出す迫力と真実味。
大輔さんがガチ泣きすれば、その心の波動はやはり観客に伝わります。
そして、スケーターの滑りが物語ではなく、人間の内面を見事に表していたことが、一歩も二歩も先を行くショーに仕上げてくれていたと思います。
圧倒的にスケーターの数は少ないのですが、それをまさかのスケート靴履かないダンサーの踊りとアクロバットが完全に補っていた。
振付のあるスケーターの滑りは皆、クオリティが高いこと高いこと。
ステフの気品、荒川さんの憎悪、あっこちゃんの痛みなど大輔さん以外も演技力ハンパなかったです。
亞門さんがどちらの分野にも誰にでも、遠慮なく要求したことが最善の形で仕上がっていました。
エンタメとして惹きつける為に脚本に奇抜さはありますが
演者の演技・歌・滑りのレベルの高さと深みが、やはり大人が鑑賞するに相応しいものになっている。
正に優れた舞台芸術の誕生でした。
氷艶~月光かりの如く~が大盛況で披露され、映画館でも上映される。
夢に見ていたことが現実になっていく喜びと慄き。嬉しすぎて怖いくらいです。
後は亞門さんがおっしゃるように海を渡ってくれたら、、、、
もしくは海外のお客様も呼べるようになれば、、、、
さて、これを普及しなくてはなりません。
まずは、家族に。
「年末氷艶が上映されるから、29,30,31日のどこなら行ける?」と家族ラインに投下したら
「ワンチャン31」
と暗号のような回答が来たので我が家はクソ忙しい大晦日に行ってまいります。
会社でも宣伝しまくっています。
帰省しても地元でやってるよ~~観てみて~~って。
自信をもって勧められる作品なので躊躇などありゃしない。
地元の友人も29日にエントリーしてくれました。
これを沢山の方に見てもらう。
高橋大輔のパフォーマンスを沢山の人に見てもらう。
フィギュアスケートの可能性を知ってもらう。
今はすっごいチャンスなのです。