5月30日の読み聞かせは
「もしもしおかあさん」
作:久保 喬
絵:いもと ようこ
<ストーリー>
子猫が生まれました。
ミケとトラとクロです。
おかあさん、嬉しそう。
散歩に出かけ、おいしそうにミルクを飲んでる。
お母さんは子どもたちが飲んだ後に飲みます。
三匹とも大きくなって、ある朝
お母さんは鳴いてばかりいます。
チビたちがいません。
いつまでもチビたちを探し回って
真夜中、お母さんは鳴きつかれていつの間にか眠ってしまいました。
夢の中で電話がなります。
トラちゃんからです。
「もしもし、お母さん。
僕、だいちゃんちにもらわれたんだよ。
ステキなリボンを結んでくれたんだ。
お母さんにも見せたいよ。」
次はミケから。
「一人ぼっちのおばあちゃんちへ来たの。
今日は編み物を手伝ったんだよ。」
次の電話はクロちゃんから。
「角のお魚屋さんにいるよ。
店番をしているんだ。」
お母さんはチビたちと話した後しばらくじっとしていました。
そして大きなため息をつきました。
朝、暖かい日差しがお母さんの上に差し込んでいました。
親子の愛情を感じる絵本ですが、
とっても切ない絵本です。
電話の後のお母さんのため息。。。
切なすぎます。
無邪気な子どもたちとお母さんの様子が対照的です。
でもいつかはやってくる巣立ち。
受け入れなければいけないんですよね。