日本語って難しい・・・。最近になって、以
前にも増してつくづくそう思いますよ。
同音異義語が多すぎることもそうなのですけ
ど、それ以上に漢字と和語(昔からある日本
人の言葉)がうまく噛み合っていない点。
漢字1文字に対していくつもの和語が存在し
てしまうのはひどく厄介です。
文章を書いていますと、ふりがなを付けない
と自分の感覚を十二分に表現できない
っていうことに多々出くわします。
たとえば「襲」。こう書かれてあると、「襲わ
れたの?」って感じがしてしまう。でも、私
は「かさね」、つまり「重ねた着物」の意味で
雅やかに使おうと思ったのに・・・。
分けてもいちばん困るのは「誘う」です。
こう書いて、「さそう」とも「いざなう」とも
読む。私は「いざなう」という言葉の響き
が好きでよく使うのですけど、いつも文章では
ふりがなをつけざるをえなくて。
漢字は合理的な文字で、漢字思考を心がけると
頭が明解になります。ですが、日本的な香
りを損なわせること無きにしも非ずです。