書家 清水恵エッセイ『 ときどき書心 』 vol.21 | インテリア書道の専門店 & ギャラリー キャレモジ

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明治神宮前のギャラリーでは、インテリア書道・墨アートの作品販売のほか、額装(表装)も承っております。

本日より私が主催いたします教室の「Sho・p」

展が銀座第七ビルギャラリーで開催されます。

今回は「源氏物語54帖で遊ぶ」と題しまし

て、54帖の総選挙を行うことにいたしました。

お一人おひとりが自分の好きな巻の名前を書

いて作品にするという試みであります。

どの巻が一番人気になりますことやら楽しみ

にしながらの制作でありましたが、結果、1位

は「玉鬘」でありました。

「えー、信じられない・・・・」

というのが私の感想。だって「鬘」って超難

しい文字ですよ。

でもね、これは嬉しい結果でもありました。

なぜなら、そんな難しい文字でも書きたいと

思ったということは、物語の内容を何らかの

方法で読んでもらえたということですから。

そこが大切なのです。ただ文字を選んで書く

だけでは作品価値は低くなります。

本を読んだり、何かを見て感動したりした心

情や感覚を表現するのが芸術制作です。

玉鬘は夕顔の女の娘で非の打ち所なく美しい

女君。男も女も憧れますよね。

 

 

教室展