【連載】 キャレモジで女子力アップ!col.7 「なでしこの季節」 by 清水 恵 | インテリア書道の専門店 & ギャラリー キャレモジ

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使いならされた扇。
絵柄は色濃く霞んだ桜の色に、おぼろな月が水に映る風情。

それは 『 源氏物語 』 に登場する女君、朧月夜の君の扇。
出逢いの形見に、交換して源氏が手にしたもの。

その後 「 あなたはいったいどこのどなたなのかしら?」
という意味の和歌を、源氏は扇に書きつけ、傍らに置いて離さない。
恋しさがつのるばかりの源氏。
お互いどこの誰とも名のりをあげる以前の出逢いだなんて。
何ともうっとりするような艶やかな話。

その扇は檜扇 ( ひおうぎ ) で、薄く削った檜を二十枚ほど つなげたもの。
もちろん、紙を張った扇も 「 かわほり 」 という名称で使われたけれど、
彩り豊かな絵が施された檜扇には、また独特な美しさがある。

扇は日本の発明品で、平安時代に中国に渡り、宋の時代には流行したという。
もちろん、それから西洋にも伝わった。

もともとは、煽いで暑さをしのぐものではなく、持ち歩くだけの装飾品。

当時は、名筆家が扇に和歌を記すこともしばしばあった。
源氏が扇に施したという筆跡もさぞかし美しかったろう。
現代ならさしずめ、自分の好きな言葉や文字を扇に書きつけて、
舞扇ならぬ 「 MY扇 」 もまた風情な話。

日本人として、いや、女として、夏は涼しげに扇を携帯。
扇も女らしさの演出に一役だ。
いえいえ、それはやっぱり大和撫子のたしなみかしら?

「 MY扇 」 作りたい女子は、キャレモジに集合ビックリマーク



画像は、スクールの生徒さん(女子)が作った「MY扇」です音譜



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