書き手の性格や人柄、生き方まですべてが映し出される。
だから、書かれた文字からいろいろなことが読みとれれば、
意外に相手とうまく接していけるかもしれない。
筆跡を歴史的に見ると、これは司馬遼太郎さんが
言ってらしたことだけれど、坂本龍馬や豊臣秀吉の文字は、
ちょっとおもしろい。絵画的で、表情豊かだ。
なるほど、それぞれの人生も波乱万丈、人並みではなかった。
藤原道長なども達筆ではあるが、小さな文字でびっしり
書かれた『御堂関白記』には、緻密さが充満している。
「この世をば 我が世ぞと思ふ・・・・」ほどの出世ぶりは、
この緻密さにあったかと、納得のひとことだ。
スマップのメンバーの「書」が広告になった。
書きぶりもさまざまで、とっても個性豊か。
古武士を思わせるような木村さんの「愛」には強い信念と情熱を、
香取さんの「感動」には独自な感覚とこだわり、そして人との
あたたかい交わりを大切にする心を感じさせられる。
現代の風をしっかりつかんだモダンさ、とりわけ
「さ」の文字に活字のかたちを用いた鋭い感性の持ち主、
中居さんの「旨さ」。気取りのないナチュラルさ、
素心そのままを感じさせてくれるのは草薙さんの「満足感」。
無機質な書きぶりに率直さを感じつつも、クールさやクレバーな感覚。
謎めいた人柄さもえ想像させてくれる稲垣さんの「サプライズ」。
あなたもスマップといっしょに筆を持ってみてはどうかしら？
自分の深層の内面に、いや、もしかしたらもう一人の
自分に出会えるかもしれない！
なんだかドキドキ
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