10月26日(土)『謙譲の精神』
日本を代表する古典文学『源氏物語』を書いた紫式部は、優れた教養の持ち主でした。和歌はもちろんのこと、中国の漢詩にも深く通じていたことが知られています。当時ではトップクラスの知識がありながら、彼女はそのオをひけらかすことはありませんでした。
紫式部は夫の死後、藤原道長の娘、中宮彰子に仕えるために宮中で仕事をするようになりました。その際、人前では教養があるそぶりを一切見せず、「ー」という漢字すら書かないようにしていたといいます。
才能を妬まれないための処世術だったともいわれていますが、第一には、彼女の謙虚さがあったと思われます。
昔も今も、本当に実力のある人は、謙虚で控え目であるものです。紫式部は、彰子の家庭教師役という役割も担っていました。その大任を果たすためにも、自分が目立つことを良しとしなかったのでしょう。また、才能を磨くためにも、驕らず学び続ける意志を貫いていたのかもしれません。
勉強して結果が出ると、つい自慢したくなるものです。そのようなときこそ、謙虚な姿勢でさらに学び続けたいものです。
【今日の言葉】能ある鷹は爪を隠す
《一言コメント》
紫式部が、それほどまで才能を隠していたことを初めて知りました。
昔も今も、周囲から妬まれることは、慎むことだなと思いました
皆さんの感想も聞かせてください。
※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで
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