ピンカフェとアイスコーヒー | handa pandaの珈琲探訪

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日本人が作ったブラジル珈琲カルモシモサカを輸入、上海初の店頭焙煎珈琲店、珈露夢を立ち上げ、上海繁田珈琲焙煎倶楽部をつくり
さらに日本独自の文化ネルドリップ珈琲普及のために社団法人日本ネルドリップ珈琲普及協会を2016年8月に設立しました

上海珈琲をかたるうえで「ピンカフェ」はこれからの季節一番聞かれることばです。
「ピンカフェ」中国ではアイスコーヒーのことをさしますがこれは氷入りのコーヒーという意味です。どれでも氷をいれれば「ピンカフェ」になります。中国のコーヒーメニューにはすべて温かいのか冷たいのかという表示がしてあります。ですからブルーマウンテン(偽者が多いが)やコロンビヤなどすべて、「ピンカフェ」があります。アイスコーヒーはもともと日本でうまれたのではないかと思われます。アメリカはスターバックスを代表とするシアトル系カフェガ生まれるまではエスプレッソのような焙煎の濃いコーヒーは飲んでなく、いわゆるアメリカンという焙煎の浅いコーヒーが主流でした。またイタリヤやフランス、ドイツ、オランダなど昔から焙煎が濃いコーヒーを飲んでいるところでも冷たくして飲むという習慣はなかったようです。なぜなら数十年前ブラジル、サントスのコーヒー輸出業者の事務所でカップテスターの真似事みたいなことをさせてもらっていたとき。サントスは港町で非常に夏暑いので事務所でアイスコーヒーを作って飲んでいましたがブラジル人は皆怪訝そうにに我々日本人を見ていました。当時ブラジルにはイタリヤからエスプッソマシーンは伝わっており、街角のバールという立ち飲みやでエスプレッソを気軽に飲むことができましたがアイスコーヒーはありませんでした。ですから濃い焙煎のコーヒーを冷たくして飲むという日本のアイスコーヒーの習慣は世界中あまりなかったと思われます。もちろんオランダの水出しコーヒーがありますがアイスコーヒーにしたかどうかわかりません。しかし今上海でピンカフェといってうまいものはまずないでしょう。