中国人とコーヒー | handa pandaの珈琲探訪

handa pandaの珈琲探訪

日本人が作ったブラジル珈琲カルモシモサカを輸入、上海初の店頭焙煎珈琲店、珈露夢を立ち上げ、上海繁田珈琲焙煎倶楽部をつくり
さらに日本独自の文化ネルドリップ珈琲普及のために社団法人日本ネルドリップ珈琲普及協会を2016年8月に設立しました

80728bcf.JPGついに中国ではじめての良質なコーヒー生豆を紹介するということをやってしまった。「猫に小判」「豚に真珠」と「中国においしいコーヒー」いつもまだまだ中国ではと思っていた。コーヒーを栽培している人、生豆を輸入している人、焙煎している人、売っている人、飲んでいる人、すべてに通じているのはコーヒーの味をしらない、わからない、もしくはおいしいと思っていない。だからおいしい必要はないし良質のものはいらない、とにかく安い、または高く売れるものどちらにしても儲かるものが必要。中国には珍しいものや良質でももうからないものは必要ない。もからなければ意味がないというのが現状。しかしいろいろな人がきて面白かった。約30種類の珈琲生豆を陳列し焼き豆の
サンプルをサービスで配ったのだが、みんなが一番気になったのがブルーマウンテンだこちらでは「ランサン」という名前で呼ばれている、だれもが「ランサン」のことは知っているし「ランサン」は一番いいものだと思っているし、「ランサン」は偽者がおおいといことも知っている。われわれはもちろん本物をもってきているし「ランサン」にはいろいろなものがあることも知っている。また一昨年のジャマイカを襲ったハリケーンはブルーマウンテンの産地も被害を受け、生産量が30%まで落ち込んだ、そのため日本国内でも非常に入手困難になっている。だから中国で本物があるはことはありえない(数年前の在庫あれば別だが)しかし彼らは何も知らないのに「このランサンは偽者だ」という。本物を見たこともないもしくは飲んだこともないのにびっくりだ。やたら自分は珈琲のことを知っていると自慢する人、ブラジルの鑑定士がコーヒーを飲んで鑑定するがごとく、朝つくりおきしたポットのコーヒーを紙コップで「チュッ」と音を立てて審査する人、日本の展示会では考えられない。まるでコーヒーを勉強している小学生が最近得た知識を自慢したいがごとく、われわれは余計なお世話かもしれないがなんとか小学生を高校生ぐらいまで引き上げることができればいいなとあらためて感じた。