中国コーヒー田舎事情 | handa pandaの珈琲探訪

handa pandaの珈琲探訪

日本人が作ったブラジル珈琲カルモシモサカを輸入、上海初の店頭焙煎珈琲店、珈露夢を立ち上げ、上海繁田珈琲焙煎倶楽部をつくり
さらに日本独自の文化ネルドリップ珈琲普及のために社団法人日本ネルドリップ珈琲普及協会を2016年8月に設立しました

数年前、東京の自家焙煎珈琲店を立ち上げとき一人の中国人の女性が働かせてくださいと店に来た。彼女は大学に通いながらコーヒーのことにすごく興味がありウチの店で焙煎、接客、販売なっどひととおりできるようになり、大学では経済学を学び卒論は「中国のコーヒー事情」だった。彼女は刻々とかわる中国のコーヒー事情をみるにつけ将来絶対に中国でコーヒーにたずさわる仕事につきたいと考えていた。しかしその後彼女は日本で結婚し、東京に住んでいるのだが、中国に里帰りするたびにどうしても故郷でコーヒー店を開きたいとおもい「師匠是非一度、私の故郷に来てください」と私の目でみてもらいたいと誘われた(私は彼女の師匠でもないし弟子などいない)上海から高速バスで6時間北にいった場所は周恩来の故郷であり、西遊記の作者の故郷でも由緒あるところが彼女の故郷、しかし交通機関はまだ自転車の三輪車が主流で自家用車の普及はまだまだのようで上海から比べると田舎である、喫茶店もあるが暗く中国ではありがちな昼からトランプをしているグループやおくにはカップル用の個室がある、いちおうコーヒーのメニューはひととおりあるがエスプレッソといってもマシーンはない、3人でそれぞれちががったコーヒーを頼んだが妙な黄色い容器の液体をコーヒーに入れている「何だあれ!」コーヒーに口をつけると甘い(さっきのは砂糖水、がムシロ?)彼女もちょっとがっかり、コーヒーなんて所詮、無用なもの、食べる、家を買う、車を買う、子供教育、旅行、このようなあとにゆとりある生活、そこでやっとコーヒーが出てくるのかもしれない。まだ食べていくだけで一生懸命な世界ではコーヒーの出番はない。